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「未経験からWebマーケティング職に転職したい。転職エージェントはどこを使えばいいのか」という疑問への結論は2つです。未経験者は「おすすめ◯選」ではなく、エージェントを4つのタイプに分けて選ぶこと。そして総合型1社+特化型(または支援会社運営型)1社の併用を基本形にすることです。
タイプごとに「未経験OK求人の多さ」「業界理解の深さ」「選考対策の質」が大きく違い、1社だけに頼ると担当者の当たり外れがそのまま結果になります。
広告運用代行とマーケター採用代行を現役で行うSOIL株式会社のソイルエージェント編集部が、採用する側の視点で、特定サービスを推すことなく中立にまとめました。
未経験者がマーケティング転職エージェントを使うべき理由と、意味がないケース
エージェントの価値は「非公開求人」「経歴の翻訳」「選考情報」の3点ですが、準備ゼロでは紹介を受けにくいのも事実です。
理由1:公開サイトに出ない未経験OK求人に触れられる
Webマーケティング職は人気が高く、求人サイトに「未経験歓迎」と書くと応募が集中します。そのため企業は、要件を細かく伝えられるエージェント経由でのみ募集することがあります。
市場の追い風もあります。電通「2025年 日本の広告費」によると、2025年のインターネット広告費は4兆459億円(前年比110.8%)で初めて4兆円を超え、総広告費の50.2%と過半数を占めました。
理由2:前職の経験を「マーケティングの言葉」に翻訳してもらえる
採用側として未経験者の職務経歴書を読むと、前職の実績がマーケティングの文脈に翻訳されていないケースがほとんどです。営業の「新規開拓件数」は顧客獲得、販売の「リピート率を上げた工夫」はLTV改善の経験として読み替えられます。この翻訳を手伝えるのが、職種を理解したエージェントの価値です。
理由3:面接の評価ポイントと「過去に通った人」の傾向を知れる
企業がどこを見ているか、どんな経歴の未経験者が採用されたか、年収の着地点はどこか。これらは企業と日常的にやり取りするエージェントだからこそ持つ情報です。
使っても意味がないケース(正直に)
- 「興味がある」以外の材料がない:学習や小さな実績がゼロだと、エージェントも企業に推す根拠を持てません。先に未経験からマーケターになるにはで全体像を押さえてください。
- 年収・勤務地・職種をすべて譲れない:未経験での転職は条件の優先順位づけが必要です。
- 自分で学ぶつもりがない:エージェントはスキルを身につけさせてくれる存在ではありません。
「未経験は厳しいのでは」と感じる方は、Webマーケティング未経験は厳しい?で厳しい部分と突破できる部分を切り分けてから登録に進んでください。
Webマーケティング転職エージェントの4タイプと向き不向き

エージェントは総合型・特化型・スクール併設型・支援会社運営型の4つに分かれ、強みの違いを理解して組み合わせます。
| タイプ | 代表例 | 強み | 注意点 | 未経験者の使い方 |
|---|---|---|---|---|
| ①総合型大手 | リクルートエージェント、doda、マイナビエージェント | 求人の母数が多く、未経験OK求人も拾いやすい | 担当者のマーケ職理解は人次第 | まず1社登録して入口を確保 |
| ②マーケ・クリエイティブ特化型 | マスメディアン、Marketer Gate など | 業界理解が深く、職種の違いを踏まえた提案 | 経験者向け求人が中心のこともある | 面談で市場感と立ち位置を知る |
| ③スクール併設・転職保証型 | マーケティングスクール各社の転職コース | 学習と転職支援がセット | 費用がかかる場合がある/紹介先が提携企業中心のことも | 費用と保証条件を確認して判断 |
| ④マーケ支援会社が運営する型 | ソイルエージェント など | 採用側・現場の目線で選考対策ができる | 求人の幅は特化領域に寄る | 選考準備を固めたいときに併用 |
※他社の特徴は公開情報に基づく一般的な傾向です。数値は各社公式サイトでご確認ください。
①総合型大手:求人の母数で「入口」を確保する
総合型は全職種・全業界を扱うため求人の母数が多く、「未経験歓迎」「第二新卒」で絞っても一定数が残ります。最初に登録する1社として最も無難な選択です。ただし担当者のマーケティング職への理解は人によって差があり、営業職の求人ばかり届くなら担当変更か特化型で補います。
②マーケティング・クリエイティブ特化型:業界理解の深さを借りる
広告・マーケティング・クリエイティブ職に特化したエージェントは、「広告運用」「SEO」「CRM」といった職種の違いを踏まえて提案できるのが強みです。IT・Web業界特化のGeeklyのような業界軸のサービスも、この系統に近い位置づけです。経験者向け求人が中心で「今は紹介できる求人がない」と言われることもありますが、「未経験者がこの業界に入るルート」を面談で聞けるだけでも価値はあります。
③スクール併設・転職保証型:学習と転職をセットで進める
スクールが転職支援や転職保証を併設するサービスは、学習と転職活動を一本の流れで進められるのが利点です。注意点は、受講費用がかかる場合があること、「保証」に年齢や受講条件などの適用条件が多いこと、紹介先が提携企業中心になり得ることです。契約前に書面で確認し、無料で学べる範囲(Webマーケティング独学ロードマップ)を試してから判断するのが順序です。
④マーケティング支援会社が運営する型:採用側の目線で選考対策する
広告運用やマーケティング支援を本業とする会社が人材紹介も行う形で、ソイルエージェントもここに含まれます。担当者自身が現場で働き、クライアントのマーケター採用にも関わるため、「未経験者のどこを見て採用を決めるか」「入社後に伸びる人の共通点」を一次情報として語れるのが強みです。弱みは求人の幅が得意領域に寄ることで、総合型との併用が前提になります。
未経験者のWebマーケティング転職エージェントの選び方|5つの軸

「未経験OK求人の有無」「担当者の職種理解」「選考対策の質」「支援会社か事業会社か」「紹介の速さ」の5軸で判断します。
軸1:未経験OK求人を「実際に」扱っているか
公式サイトの文言ではなく、初回面談で「私の経歴で今紹介できる求人はありますか」と聞いたときに具体的な答えが返ってくるかで判断します。面談後に連絡が止まるなら、未経験者を主な対象にしていないエージェントです。
軸2:担当者がマーケティング職を理解しているか
「広告運用とSEOの違い」「支援会社と事業会社のキャリアの違い」を説明できるかが基準です。求人票の文言をなぞるだけなら、特化型か支援会社運営型で補います。
軸3:書類・面接対策の質
添削が「誤字の修正」で終わるか、「この経験は◯◯として書き直したほうが伝わる」と内容まで踏み込むかで差が出ます。未経験者は志望動機で特に差がつくため、未経験の志望動機(例文)で解説している「なぜマーケティングか、なぜこの会社か、何を学んできたか」を一緒に磨けるかを見てください。
軸4:支援会社と事業会社のどちらに強いか
マーケティング職の入口は「支援会社(広告代理店・運用代行・コンサル)」と「事業会社(自社の商品を売る側)」の2つです。一般に支援会社は複数案件で短期間に経験を積みやすく、未経験からの採用枠も比較的ある傾向にあります。事業会社は1つのブランドを育てられる反面、即戦力を求める傾向があります。
総合型は事業会社を、特化型・支援会社運営型は支援会社を把握していることが多いため、希望に合わせて組み合わせます。
軸5:紹介のスピードと数
面談から1週間以内に最初の求人提案があるかが目安です。ただし無関係な求人が何十件も届くなら機械的な配信の可能性が高く、1件ごとに「なぜ勧めるのか」を説明してくれるほうが信頼できます。
マーケティング転職エージェントに「紹介できる求人がない」と言われる理由と対策
主因は厳選採用の流れと職務経歴書の翻訳不足で、無料教材・小さな実績・数値化の3つを済ませると状況は変わります。
理由1:求人は増えても「厳選採用」が強まっている
doda「転職求人倍率レポート(2026年6月)」では、転職求人倍率は2.55倍(前年同月差+0.22)、求人数は前年同月比+16.6%と、求人そのものは増えています。しかし同レポートでdoda編集長は「企業による厳選採用の傾向が一段と強まっている」「より高い専門性や即戦力性を重視」とコメントしています。エージェントが断るのは求人がないからではなく、企業に推せる材料が今の経歴にないケースが多いのです。
理由2:職務経歴書が「マーケティングの言葉」になっていない
採用側が未経験者の書類で確認するのは「数字で成果を語れるか」「仮説と検証の経験があるか」の2点です。「接客を頑張った」ではなく「客単価を前年比◯%上げるために◯◯を試した」と書けていれば、職種が違っても評価できます。
理由3:年齢・条件・学習実績のミスマッチ
未経験採用は20代が中心になりやすく、30代以降は「前職の専門性をどう活かすか」の説明が求められます(詳しくは30代未経験からマーケティング転職)。ただし年齢より「学習実績がゼロ」「条件が固い」ことが理由になるケースが多いです。
対策:登録前に済ませておく3つのこと
- 無料の公式教材で基礎を固める:Google スキルショップ(Google広告認定資格・GA4認定資格)は無料で学習・受験でき、Meta Blueprintも学習は無料です。進め方はWebマーケティング独学ロードマップにまとめています。
- 小さな実績を作る:自分のSNSの運用、知人の店舗の集客支援、少額の広告配信テストなど、「数字を動かした経験」を1つ持ってから登録します。規模より、仮説→実行→数値→振り返りを語れることが重要です。
- 職務経歴書を数値化する:前職の実績を「件数・率・金額・期間」で書き直します。書けない場合は「◯人中◯位」「前年比」など相対的な数値でも構いません。
この3つを済ませると、同じエージェントでも対応が変わることは珍しくありません。「断られた理由を聞いて埋めてから再登録する」が正しい使い方です。
マーケティング転職エージェントの併用戦略と使い方の手順

総合型1社+特化型か支援会社運営型1社の2〜3社を併用し、重複応募を避け、合わない担当者は早めに変更します。
基本の流れ:登録→面談→紹介→応募→選考
- 登録:数値化した職務経歴書を登録し、希望職種は「広告運用」など具体的に書きます。
- 初回面談:30〜60分程度が一般的です(質問リストは次章)。
- 求人紹介:1件ごとに「なぜ自分に勧めるのか」を聞き、担当者の判断軸を確認します。
- 応募・書類添削:応募先を絞り、添削を受けて提出します。
- 選考・面接対策:面接前に「この企業が見るポイント」「過去の質問例」を聞き、面接後はフィードバックをもらいます。
同時進行のコツ
- 2〜3社まで:4社以上は連絡対応で消耗し、日程調整が破綻しがちです。
- 同じ求人には1社からだけ応募する:複数経由の応募は企業側で重複が判明し、印象を落とします。
- 選考状況は正直に共有する:日程調整や年収交渉の材料になります。
- 記録を1枚にまとめる:企業名・経由エージェント・選考段階・次回日程を一覧で管理します。
担当者が合わないときの対処
担当者の変更はほとんどのエージェントで依頼でき、遠慮は不要です。「連絡が3営業日以上返ってこない」「希望と無関係な求人ばかり届く」「応募を急かす」「職種の質問に答えられない」の4つがサインです。
マーケティング転職エージェントの初回面談で聞くべき質問7つ

未経験者の採用実績、担当者の職種理解、求人の傾向、選考対策の中身を確認する7つの質問で相性が分かります。
- 私と似た経歴(業界・年齢)で、未経験からマーケティング職に転職した方はいますか? どんな企業に入りましたか?
- 今の私の経歴で紹介できる求人は、現時点でありますか? ない場合、何が足りないと思いますか?
- 紹介される求人は、支援会社(代理店・運用代行)と事業会社のどちらが中心ですか?
- 広告運用・SEO・SNS運用・CRMなど、職種の違いで未経験者の採用されやすさに差はありますか?
- 書類添削と面接対策は、どの範囲まで対応してもらえますか? 模擬面接はありますか?
- この先3か月でやっておくべき学習や準備があれば、具体的に教えてください。
- 内定後の年収交渉や入社日の調整は、どこまで代行してもらえますか?
7つすべてに具体的な答えが返ってくるなら、未経験者を本気で扱っているエージェントです。2つ目の質問が曖昧なら、他のタイプを主軸にしてください。
ソイルエージェントについて(④支援会社運営型の一例として)
採用代行と広告運用を現役で行うSOIL株式会社が運営する、未経験からマーケターを目指す方向けの転職支援サービスです。
SOIL株式会社(京都・東京)は、運用型広告を中心とした広告運用代行、インハウス支援、マーケティング総合支援、マーケター採用代行を行うマーケティング支援会社です。有料職業紹介事業の許可(許可番号:26-ユ-300751)を受けており、求職者の方からは費用をいただきません。
本記事の分類では「④支援会社運営型」に当たり、日常的にマーケター採用に関わる立場から「職務経歴書のどこを見るか」「面接で詰まりやすい質問は何か」を踏まえた選考準備の支援を行っています。求人は運用型広告やWebマーケティングの実務職が中心です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 未経験でもマーケティング転職エージェントは使えますか?
使えます。ただし総合型大手は未経験OK求人を拾いやすく、特化型は経験者中心のこともあります。登録前に無料教材での学習と職務経歴書の数値化を済ませると、どのタイプでも紹介を受けやすくなります。
Q2. 転職エージェントと転職サイトはどちらがいいですか?
併用が現実的です。転職サイトは相場感をつかむのに向き、エージェントは非公開求人、書類添削、企業ごとの選考情報が得られます。「サイトで相場を知り、エージェントで通る準備をする」役割分担が効率的です。
Q3. マーケティング転職エージェントは何社登録すべきですか?
2〜3社が目安です。総合型1社で求人の母数を確保し、特化型または支援会社運営型1社で職種理解と選考対策を補うのが基本形です。4社以上は連絡と日程調整の負荷が大きく、選考の質が落ちやすくなります。
Q4. エージェントに断られたらどうすればいいですか?
まず「何が足りないか」を担当者に聞いてください。多くの場合、学習実績がない、職務経歴書が数値化されていない、条件が固いのいずれかです。無料教材の修了、小さな実績の作成、書類の書き直しを1〜2か月で済ませ、別タイプも含めて再登録してください。
未経験者はタイプで選び、2社を併用する
エージェントは「おすすめ◯選」ではなく4タイプで選び、総合型1社+特化型か支援会社運営型1社を併用するのが基本形です。
- 総合型で求人の母数と「入口」を確保する
- 特化型・支援会社運営型で職種理解と選考対策を補う
- スクール併設型は費用と保証条件を確認してから判断する
- 登録前に無料教材・小さな実績・職務経歴書の数値化を済ませる
- 初回面談では7つの質問で相性を見極め、合わない担当者は早めに変える
転職エージェントは、準備した人ほど使い倒せるサービスです。登録前に、この記事のチェックリストを埋めてください。
ソイルエージェントでは、採用する側を日常的に見ている立場から、未経験の方の「通る準備」を一緒に進める無料キャリア相談を行っています。今の経歴で何が足りないかを知りたい方はLINEの無料キャリア相談からご連絡ください。
監修:SOIL株式会社
SOIL株式会社(京都・東京)は、運用型広告を中心とした広告運用代行・インハウス支援・マーケティング総合支援・マーケター採用代行を行うマーケティング支援会社です。有料職業紹介事業許可番号:26-ユ-300751。
参考・出典
- 電通「2025年 日本の広告費」(2026年3月5日発表) https://www.dentsu.co.jp/news/release/2026/0305-011003.html
- doda「転職求人倍率レポート(2026年6月)」(2026年7月23日発表) https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/2026/07.html
- Google スキルショップ(Google広告認定資格・GA4認定資格) https://skillshop.withgoogle.com/
- Meta Blueprint https://www.facebook.com/business/learn