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マーケターの年収は、doda「平均年収ランキング(2025年)」でマーケティング550万円、Webマーケティング471万円、販売促進/広告宣伝519万円です。未経験から入る場合、初年度は同職種の20代平均(Webマーケティング414万円)前後が目安になります。
差がつくのは2〜3年目以降です。言われた作業をこなす人のままか、施策の「設計」を任される人に移れるかで、同じ未経験スタートでも年収の伸びは大きく変わります。
ソイルエージェントを運営するSOIL株式会社は、自社で広告運用・マーケティング支援を行い、企業のマーケター採用代行も担っています。「年収を提示する側」「現場で育てる側」の視点から、相場と上げ方を出典付きで解説します。
マーケターの平均年収【2025年最新】|職種・年代別の相場

年収はマーケティング550万円、Webマーケティング471万円、販売促進/広告宣伝519万円で、差は30代から開きます。
doda「平均年収ランキング(2025年)」から、マーケティング関連の3職種と比較対象の職種分類を整理しました。月収換算は年収÷12の単純計算(賞与込み)です。
| 職種(doda分類) | 全体 | 月収換算(÷12) | 20代 | 30代 | 40代 | 50代〜 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| マーケティング | 550万円 | 約45.8万円 | 417万円 | 562万円 | 742万円 | 856万円 |
| Webマーケティング | 471万円 | 約39.3万円 | 414万円 | 514万円 | 652万円 | 667万円 |
| 販売促進/広告宣伝 | 519万円 | 約43.3万円 | 409万円 | 546万円 | 672万円 | 792万円 |
| (参考)企画/管理系 全体 | 580万円 | 約48.3万円 | — | — | — | — |
| (参考)営業系 全体 | 476万円 | 約39.7万円 | 406万円 | 528万円 | 618万円 | 683万円 |
| (参考)事務/アシスタント系 全体 | 353万円 | 約29.4万円 | 321万円 | 360万円 | 385万円 | 420万円 |
| (参考)販売/サービス系 全体 | 340万円 | 約28.3万円 | 310万円 | 367万円 | 412万円 | 420万円 |
出典:平均年収ランキング(2025年)転職サービス「doda」 https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/ 調査概要:2024年9月〜2025年8月にdodaに登録した約60万人の正社員データ(2025年12月1日更新)。平均値は経験者を含みます。
この表の読み方は3つあります。
マーケティング職は11分類中2位の「企画/管理系」に属する:1位は専門職(コンサルティング等)619万円、2位が企画/管理系580万円で、マーケティングはこの分類に含まれます。
20代はほぼ横並び:マーケティング417万円、Webマーケティング414万円、営業系406万円と差はわずかで、開くのは30代以降です。
「Webマーケティング」は「マーケティング」より約80万円低い:広告運用など実務担当の割合が高いためと考えられます。戦略・商品を担う層が含まれるマーケティングは50代〜856万円まで伸び、設計を担えるほど天井は上がります。
職種ごとの仕事内容と全体像は、ピラー記事「未経験からマーケターになるには」で整理しています。
未経験スタートのマーケター年収の現実|前職別に見る初年度の目安
未経験の初年度は20代平均414万円前後が目安で、営業系からは横ばい、事務・販売・制作系からは上がる余地があります。
採用側として言うと、未経験者に経験者平均(471万円)をそのまま出す企業はほとんどなく、提示されるのは20代平均414万円前後の「育成前提の水準」です。これを前職の20代平均と並べると、年収の動きが見えてきます。
| 前職の分類(doda分類) | 前職の20代平均 | Webマーケティング20代平均 | 差 |
|---|---|---|---|
| 営業系 全体 | 406万円 | 414万円 | +8万円 |
| 事務/アシスタント系 全体 | 321万円 | 414万円 | +93万円 |
| 販売/サービス系 全体 | 310万円 | 414万円 | +104万円 |
| クリエイティブ系 全体 | 337万円 | 414万円 | +77万円 |
出典:平均年収ランキング(2025年)転職サービス「doda」 https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/
20代同士では、営業系からは横ばい、他の3分類からは上がる可能性があり、「未経験転職=年収ダウン」とは一括りにできません。
ただし、提示額は企業規模や育成方針で20代平均を下回ることもあり、「必ず414万円」ではありません。また30代以降は前職年収が上がっている(営業系30代528万円など)ため、初年度は下がる可能性が高いです。30代の年収設計は「30代未経験からマーケティング転職」で解説しています。
「初年度は横ばい〜微減、3年で前職を上回る」設計で考える
採用側が未経験者に見ているのは、初年度の年収ではなく「3年後にいくら払える人になるか」です。求職者側も、3年の設計で判断することをおすすめします。
1年目:20代平均414万円前後を受け入れ、運用・分析・レポートの型を覚える
2年目:担当施策を持ち、数字で語れる実績を作って評価面談の根拠にする
3年目:30代平均(Webマーケティング514万円、マーケティング562万円)を目標に、社内昇給または転職市場での再評価を狙い、前職の同年代平均(営業系30代528万円など)を上回る
Webマーケターで年収が上がる人・上がらない人の3つの違い

年収が上がるかどうかは、作業型から設計型へ移れたか、任される予算規模、数字で語れる実績の有無の3点でほぼ決まります。
同じ時期に未経験で入った2人が、3年後に年収で大きな差がついていることは珍しくありません。育てる側として見ている差は次の3点です。
違い1:「作業型」から「設計型」へ移れたか
作業型とは、入稿・レポート作成・指示されたキーワードの追加など「言われたことを正確にこなす」状態です。設計型とは、「誰に・何を・どの順で伝え、どの数字を動かすか」を自分で決めて施策に落とす状態です。
作業は代替されやすく、企業は作業の速さに高い年収を払いません。「この予算でCPAを改善するにはどこを変えるか」を自分で考えて実行した経験が、設計型への第一歩です。
違い2:任される予算規模
年収は、動かしている予算の大きさとおおよそ連動します。月数十万円を運用する人と、月数千万円の配分を決める人では、同じ「広告運用」でも企業にとっての価値が違うからです。予算を任されるには、小さい予算で「任せても大丈夫だ」という実績を積むしかありません。
違い3:数字で語れる実績の有無
「SNS運用を担当しました」ではなく、「フォロワー数ではなくサイト流入を目標に設計し直し、投稿あたりの流入を伸ばした」と言えるかどうかです。年収の根拠になるのは数字で語れる実績だけなので、施策ごとに「仮説・施策・結果・学び」を記録する習慣が2〜3年後の年収を決めます。
「作業ばかりで伸びない」と感じる場合は、その構造と抜け出し方を「Webマーケティングは「やめとけ」?」で解説しています。
マーケターの年収を上げる3つのルート
年収を上げる道は支援会社で管理職へ、事業会社インハウスへ、専門特化の3つで、いずれも「設計を任される側」へ移る道です。
dodaの関連職種の数値を参照しながら、3つのルートを整理します。
ルート1:支援会社でディレクター・マネージャーへ上がる
広告代理店やWebマーケティング支援会社に未経験で入り、運用者→ディレクター→マネージャーと上がるルートです。
運用者層はWebマーケティング20代平均414万円前後から始まり、複数案件の設計・進行を担うディレクター層はWebディレクター/Webプロデューサー/Webプランナー453万円が1つの目安です。チームや売上責任を持つマネージャー層では、マーケティング550万円・販売促進/広告宣伝519万円を超える水準を狙えます。
支援会社では任される予算規模が年収に直結します。
ルート2:事業会社のインハウスマーケターへ転職する
支援会社で2〜3年の実務を積んだ後、事業会社(メーカー・サービス・EC企業など)の自社マーケティング部門に移るルートです。年収の目安は、事業会社の担当者が多く含まれるマーケティング550万円(30代562万円・40代742万円)です。
キャリアの先には商品企画/開発538万円、営業企画601万円、広報/IR 506万円、経営企画/事業企画703万円といった隣接職種があり、マーケティング経験を土台に事業側へ移る人も多くいます。
ルート3:専門領域に特化する(データ分析・CRM・BtoB・リサーチ)
広告運用やSEOの実務を土台に、データ分析・CRM(顧客管理)・BtoBマーケティング・市場調査などの専門領域に深く入り、「代替されにくい専門性」で年収を上げるルートです。
dodaの数値では、データアナリスト/データサイエンティスト607万円、リサーチ/市場調査560万円と、Webマーケティング471万円を大きく上回ります。CRM・BtoBはdodaに該当分類がありませんが、顧客データとMA・CRMツールの理解を伴うため、採用現場では同年代の運用担当者より高く評価されやすい領域です。
未経験から直接目指すのは難しいため、まず実務で「数字を読む」経験を積み、2〜3年目に強みが出る領域を選ぶのが現実的です。
Webマーケターの職種別の年収の傾向
データ分析が高く、制作寄りのコンテンツ職は低め、広告運用・SNS・CRMは「設計まで担うか」で年収が分かれます。
dodaの分類と実務上の職種は一致しないため、該当分類がある職種は数値を、ない職種は傾向のみ記載します。
| 実務上の職種 | dodaの該当分類(平均年収) | 年収の傾向 |
|---|---|---|
| 広告運用 | 該当分類なし(最も近いのはWebマーケティング471万円) | 未経験採用が最も多い入口。初年度は20代平均414万円前後が目安。予算配分と戦略設計まで担うかで2〜3年目に差が開く |
| SEO・コンテンツ | Web編集/Webコンテンツ企画 389万円、Webディレクター/Webプロデューサー/Webプランナー 453万円 | 記事制作・編集の実務寄りは低め。キーワード戦略やサイト全体の設計を担うディレクター層で上がる |
| SNS運用 | 該当分類なし | 投稿制作中心の運用代行はコンテンツ職に近い水準。ブランド戦略や広告と連動した設計まで担うとマーケティング職の水準に近づく |
| CRM・MA運用 | 該当分類なし | 配信作業だけでは上がりにくい。顧客データの設計、シナリオ設計、LTV改善を担うと評価が高まる |
| データ分析 | データアナリスト/データサイエンティスト 607万円 | 最も高い水準。SQL・GA4・BIツールで「次の施策を決める分析」ができる人材は不足している |
出典:平均年収ランキング(2025年)転職サービス「doda」 https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/
共通するのは、「制作・運用の作業」より「設計・分析」の側に年収が付くことです。
マーケターの年収交渉のタイミングと言い方

年収交渉は「入社時は育成環境を優先、1年後の評価面談で数字を根拠に、2回目の転職で市場価値を測る」の3段階で考えます。
未経験入社時:条件より「育成環境」を優先する
未経験入社時の年収交渉は、ほとんど効きません。企業はポテンシャルに払っているため、交渉の材料がないからです。数万円を争うより「1年後に交渉できる実績を作れる環境か」を優先する方が、3年後の年収は高くなります。
ただし最低ラインは決め、業務の実態が「マーケティング」と言えない求人を避けるため、業務内容の割合と育成体制は面接で確認します。
1年後の評価面談:数字を持って交渉する
交渉できるのは、担当施策の結果を数字で示せるようになったときです。言い方の型は「担当アカウントのCPAを◯%改善し、任される予算が月◯万円から◯万円に拡大しました。来期は◯◯まで担当を広げたいので、年収を◯万円に見直していただけますか」です。
「頑張ったから」ではなく、「出した価値」と「次に担うこと」をセットで伝えると、昇給の決裁が通りやすくなります。
転職2回目:市場価値を測る
未経験入社から2〜3年、設計まで担える実績ができたら、一度は転職市場で自分の価値を測ることをおすすめします。実際に転職するかは別として、複数企業からどの年収レンジで評価されるかを知れば、現職での交渉材料にもなります。年収が上がりやすいのは、「作業の経験年数」ではなく「設計の実績」を評価する企業です。
年収以外に見るべき3つのこと|3年後の年収を決める環境
初年度の年収より、学べる範囲・任される予算規模・上司の現役度の3つが、3年後の年収を左右します。
未経験入社の求人同士では、年収の差は多くの場合数十万円に収まります。それより3年後に影響するのが次の3点です。
1. 学べる範囲(媒体・工程の広さ)
広告運用だけ、記事制作だけという環境では、設計側に移る経験が積めません。複数の媒体や戦略立案から分析までの工程に触れられるかを、「入社1年目の人はどこまで担当していますか」と面接で聞いて確認しましょう。
2. 任される予算規模(と、任されるまでの期間)
年収は予算規模と連動します。「未経験者が最初に担当する予算はどのくらいか」「どのくらいの期間で大きい案件を担当するか」を聞き、実例で答えられる会社を選びましょう。
3. 上司の現役度
上司が自分で運用・分析をしているかは、成長速度に直結します。現役の上司からは数字の読み方や施策判断の理由をその場で学べますが、管理だけの上司の下では設計の思考が学びにくいからです。逆質問で「直属の上司の方は、現在どんな案件を担当されていますか」と聞くと、答えの具体性でおおよそ分かります。
よくある質問(FAQ)
Q1. Webマーケターの年収は低いのですか?
dodaのWebマーケティング471万円は、営業系全体476万円とほぼ同水準で、事務/アシスタント系353万円・販売/サービス系340万円より高い水準です。「低い」と感じられるのは運用作業にとどまったまま年収が止まる人がいるためで、その構造は「Webマーケティングは「やめとけ」?」で解説しています。
Q2. 未経験から年収500万円に届くのはいつ頃ですか?
dodaの30代平均はWebマーケティング514万円、マーケティング562万円です。経験者を含む平均ですが、設計を任される実績を積んだ人なら、経験3〜5年で届く人が多い水準と考えてよいでしょう。作業型のまま年数を重ねても届きにくい点には注意が必要です。
Q3. フリーランスのマーケターの方が稼げますか?
実績のある経験者なら会社員より高い収入を得られる場合はありますが、案件獲得・税務・社会保険の負担を自分で持ち、収入が安定しないリスクもあります。未経験の段階では受けられる案件もフィードバックも限られるため、まず会社で設計型の実績を作ってから判断するのが現実的です。
Q4. 30代未経験でマーケターになった場合の年収はどのくらいですか?
初年度の目安は20代平均414万円前後で、前職年収が高い30代は一時的に下がる可能性があります。ただし30代平均はWebマーケティング514万円・マーケティング562万円と伸びるため、2〜3年で回復させる設計が重要です。前職別の勝ち筋と回復プランは「30代未経験からマーケティング転職」で解説しています。
まとめ:マーケターの年収は「3年目に設計を任されるか」で決まる
平均年収はマーケティング550万円、Webマーケティング471万円、販売促進/広告宣伝519万円(doda 2025年)
未経験の初年度は20代平均414万円前後が目安。事務・販売・クリエイティブ系からは上がる可能性もある
差が開くのは2〜3年目以降。設計型へ移れたか、任される予算規模、数字で語れる実績の3点で決まる
上げるルートは「支援会社で管理職」「事業会社インハウス」「専門特化」の3つ
入社時は年収より育成環境を優先し、1年後に数字で交渉する
ソイルエージェントは、現役で広告運用・マーケティング支援を行い、企業のマーケター採用代行も担うSOIL株式会社が運営する転職サービスです。企業が未経験者にどの年収を提示し、何を基準に昇給を決めるかを知っているからこそ、「3年後に年収が上がる環境か」を一緒に見極められます。
監修:SOIL株式会社
SOIL株式会社(京都・東京)は、運用型広告を中心とした広告運用代行・インハウス支援・マーケティング総合支援・マーケター採用代行を行うマーケティング支援会社です。有料職業紹介事業許可番号:26-ユ-300751。
参考・出典
平均年収ランキング(2025年)転職サービス「doda」(2025年12月1日更新。2024年9月〜2025年8月にdodaに登録した約60万人の正社員データ) https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/