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Webマーケティング独学ロードマップ|転職に効く3ヶ月の勉強法

Webマーケティングは、独学で転職の入口に立てます。ただし、本や動画を「読むだけ」の勉強は、選考ではほとんど評価されません。採用側が見ているのは知識の量ではなく、学んだことで何かを動かし、数字で振り返った「跡」です。

結論から言うと、未経験者の独学は「基礎(1ヶ月目)→実践(2ヶ月目)→実績化(3ヶ月目)」の順に進めるのが最短です。週10時間・3ヶ月あれば、職務経歴書に書ける材料は作れます。本記事は、現役で広告運用とマーケター採用代行を行うSOIL株式会社の視点で、その手順を解説します。

Webマーケティングを独学して転職できる人・できない人の違い

独学で転職できるかの差は勉強量ではなく、学習の証拠・実践の跡・数字で語れるかの3点を示せるかで決まります。

1. 学習の証拠があるか

「独学しました」だけでは、何をどこまで理解しているかが伝わりません。無料の認定資格、読書メモ、学習ログの公開など、第三者が確認できる形で残っているかを見ています。資格そのものより「言ったことを形にできる人か」の材料です。

2. 小さくても実践した跡があるか

ブログを8本書いた、SNSを2ヶ月運用した、数千円でも自費で広告を出した。規模は問いません。知識を実際の媒体で試し、失敗した経験まで持っているかが重要です。これがないと、面接で「GA4を勉強しました」の直後に「どの指標で何を判断しましたか」と聞かれて詰まります。

3. 数字で語れるか

Webマーケティングは、表示回数・クリック率・獲得単価といった数字で成果を測る仕事です。自分の実践を「月間PV300→1,200」「CTR1.2%→2.1%」のように説明できるかで、数字を扱える人かが判断されます。

dodaの「転職求人倍率レポート(2026年6月)」では、求人倍率2.55倍と求人が増える一方で「企業による厳選採用の傾向が一段と強まっている」と指摘されています。独学も「やって、測った」かどうかで選別されます。

Webマーケティング独学の3ヶ月ロードマップ全体像(週10時間)

1ヶ月目に基礎、2ヶ月目に自分の媒体で実践、3ヶ月目にポートフォリオ化する流れで、合計約120時間です。週10時間は、平日1時間×5日+土日2.5時間×2日で確保できます。

月ゴールやることアウトプット
1ヶ月目:基礎4領域の位置づけと用語がわかり、公式ツールの画面に慣れる公式無料教材、定番書籍3〜4冊、GA4デモアカウント検索広告認定資格、用語集、読書メモの公開
2ヶ月目:実践自分の媒体で「施策→計測→改善」を1サイクル回すブログ/SNS運用、GA4・Search Console計測、少額広告出稿記事8本程度、週次レポート4週分、広告レポート1枚
3ヶ月目:実績化選考で使える形に整理するポートフォリオ作成、職務経歴書・志望動機への反映ポートフォリオ1枚、職務経歴書の「自己学習・実践」欄

順番を入れ替えないことが重要です。実践を先にやると用語がわからず挫折しやすく、実績化を飛ばすと選考で伝わりません。

1ヶ月目:Webマーケティングの基礎を無料教材と本で固める

まず広告・SEO・SNS・分析の4領域の位置づけと用語を押さえ、無料の公式教材で管理画面に触れます。

Webマーケティングの全体像と4領域

Webマーケティングは「見込み客を集め、行動(購入・問い合わせ)につなげ、関係を続ける」活動で、次の4領域に分けて考えます。

領域役割代表的な指標
Web広告(運用型広告)お金を使って短期間に見込み客を集める表示回数、CTR、CPC、CV、CPA、ROAS
SEO・コンテンツ検索経由で中長期的に集客する検索順位、表示回数、クリック数、CTR
SNS認知を広げ、ファンとの関係を作るフォロワー数、エンゲージメント率、リーチ
データ分析(GA4など)サイト内の行動を測り、改善点を見つけるセッション、エンゲージメント率、CV率

この表の指標名を自分の言葉で説明できる状態が、1ヶ月目のゴールです。

無料で使える公式教材(この順番で進める)

  1. Google スキルショップ(Google広告認定資格) Google公式の無料学習サイトです。「検索広告」コースを受講し、無料の認定試験に合格することを1ヶ月目の目標にします。
  2. Google アナリティクス認定資格(GA4) 同じくスキルショップ内で学習・受験できます。GA4の「デモアカウント」で、実際のECサイトのデータを使った操作練習ができます。
  3. Meta Blueprint Facebook・Instagram広告の公式学習コースです。学習は無料で受講できます(認定試験は有料)。
  4. Google 検索セントラル/Search Console ヘルプ SEOの公式情報源です。「SEO スターター ガイド」を一読し、Search Consoleで何が見られるかを把握します。

公式教材を先に使う理由は、用語の定義が正確で、面接で採用側と認識がずれないからです。

読むべき定番書籍(3〜4冊)

1ヶ月目のアウトプットは、認定証、用語集(30〜50語)、noteやXに公開した読書メモ(1冊300字程度)の3つです。

2ヶ月目:自分の媒体を運用してWebマーケティングを実践する

テーマを決めたブログやSNSを運用し、GA4とSearch Consoleで計測、少額広告で運用の感覚をつかみます。

手順1:テーマを決める

「自分が人より少し詳しいこと」かつ「検索する人がいること」を選びます。例:一人暮らしの自炊、資格勉強の記録、地元のカフェ巡り。絞るほど、数字が動いた理由を説明しやすくなります。

手順2:媒体を選ぶ

手順3:記事を書く(週2本×4週=8本目安)

1本ごとに「狙う検索キーワード」を決めて書きます。キーワードはGoogle検索のサジェスト(入力中に出る候補)や無料ツールで探せます。公開後、Search Consoleで表示回数・クリック数・掲載順位を記録します。

手順4:GA4とSearch Consoleで計測する

GA4では「どこから来て、どのページを、どれくらい読んだか」を、Search Consoleでは「どんなキーワードで表示・クリックされたか」を見て、毎週同じ曜日に記録します。

手順5:少額の広告を自費で出す(推奨)

Google検索広告またはMeta広告で、自分のブログやSNSに数千円〜1万円程度の予算で広告を出します。目的は成果ではなく、「管理画面での設定」「予算と入札」「配信結果の読み方」「コンバージョン設定」の体験です。「管理画面を触ったことがある」と言えるのは、未経験者の多くができていない差別化点です。

手順6:スプレッドシートで週次レポートを作る

列は「週/公開記事数/表示回数/クリック数/CTR/セッション/広告費/広告CV/今週やったこと/来週やること」。4週分そろえばポートフォリオの材料になります。

3ヶ月目:独学の成果をポートフォリオと職務経歴書に実績化する

「目的→施策→数値→学び」の1枚にまとめ、職務経歴書と志望動機に接続すると、独学が選考材料になります。

ポートフォリオは「1枚」でよい

A4一枚、またはスライド1〜3枚に次の4項目をまとめます。

  1. 目的:何のために、誰に向けて媒体を運用したか
  2. 施策:何本書いたか、どんなキーワードを狙ったか、広告をどう設定したか
  3. 数値:開始時と終了時の比較(表示回数、クリック数、CTR、CPAなど)
  4. 学び:うまくいかなかったことと、その原因

数値が小さくても問題ありません。採用側が見るのは規模ではなく、「計測し、原因を考え、次の手を打った」という思考の流れです。

職務経歴書への書き方(例)

「自己学習・実践」の欄を作り、こう書きます。

■ Webマーケティング自己学習(◯年◯月〜◯月) ・Google広告 検索広告認定資格、Google アナリティクス認定資格を取得 ・自身のブログ(テーマ:◯◯)で8記事を公開。GA4・Search Consoleで週次計測し、2ヶ月で検索表示回数◯→◯、クリック数◯→◯に改善 ・Google検索広告を自費◯円で出稿し、キーワード選定・入札調整・CV設定を実施(CPA◯円) ・ポートフォリオ:(URL)

志望動機への接続

独学の経験は、志望動機の「なぜこの仕事か」「なぜ自分にできるか」の根拠になります。「勉強して興味を持った」で終わらせず、「やってみて◯◯が面白かった/難しかった。だから入社後は◯◯を伸ばしたい」と実践の感触につなげてください。

Webマーケティングの領域別・独学の優先順位(入口は広告運用)

未経験転職の入口は広告運用の優先度が最も高く、次にSEO・データ分析、SNS・CRMは補助的に学ぶのが効率的です。

領域入口としての優先度独学で証明しやすさ備考
広告運用(Google・Meta等)◎ 最優先高い(無料資格+少額出稿)未経験可の求人が多く、成果が速く出る
SEO・コンテンツ○ 高い中(成果まで数ヶ月)ブログで実践しやすい
データ分析(GA4等)○ 高い高い(無料資格+自分の媒体)全領域の土台になる
SNS運用△ 中中(再現性の説明が難しい)属人的と見られやすい
CRM・MA△ 中〜低低(ツールが有料)入社後に学ぶ前提が多い

広告運用の優先度が高い理由

第一に市場規模です。電通「2025年 日本の広告費」によると、2025年のインターネット広告費は4兆459億円(前年比110.8%)で、総広告費の50.2%と初めて過半数を占めました。広告を運用できる人材への需要は、業種を問わず広がっています。

第二に、独学で「証明」しやすいことです。認定資格は無料、実践は数千円から可能で、結果は数日で数字になります。

第三に、キャリアの広がりです。広告運用で身につく「数字を見て判断する習慣」は、SEOやCRMに移っても通用します。詳しくは広告運用から始めるマーケターキャリアをご覧ください。

独学の限界とスクール・転職エージェントの使いどころ

独学で基礎と実践は十分進められますが、「フィードバック」と「求人情報」は外部の力を借りる方が早いことがあります。

独学で届くのは、用語・ツール操作・自分の媒体での実践・小規模な広告運用までです。届きにくいのは、「自分の施策が実務水準か」のフィードバックと、「企業が未経験者に何を求めているか」という求人側の情報です。

スクールが必要な人・不要な人

費用対効果は「受講料」と「転職後に得られる年収・経験の差」で考えます。Webマーケティング職の平均年収は471万円、20代では414万円です(doda「平均年収ランキング(2025年)」)。受講料をこの年収水準で回収できるか、スクールの実績を確認して判断してください。先に独学を3ヶ月やれば「何を補いたいか」が明確になります。

転職エージェントの使いどころ

転職エージェントは求職者側の利用料が無料であることが一般的で、独学者にとっての価値は「求人側の情報」と「書類・面接のフィードバック」です。現場でマーケターを育てている会社が運営するエージェントなら、独学の成果の見せ方を具体的に教えてもらえます。

Webマーケティングの独学で挫折しないコツ

学習ログを公開し、週次で振り返り、目的を「転職」に固定し、相談相手を持つことで、3ヶ月続けやすくなります。

1. 学習ログを公開する

Xやnoteに「今日やったこと」を1行でも投稿します。続ける動機になり、「学習の証拠」にもなります。

2. 週次で振り返る

毎週同じ曜日に15分、「今週の数字」「できたこと」「できなかったこと」「来週やること」を記録します。2ヶ月目の週次レポートと同じシートで管理できます。

3. 目的を「転職」に固定する

独学が止まる最大の原因は、「とりあえず勉強」になって終わりが見えなくなることです。「◯月までに書類を出す」と決め、勉強内容を「選考で説明できるか」で取捨選択します。

4. 相談相手を持つ

現役マーケターの知人、勉強会コミュニティ、転職エージェントのいずれかで、月1回は進捗を見てもらいます。「このレポートで通用するか」だけは外部の目を入れます。

独学で得たものを選考でどう見せるか

書類では「数字と行動」を、面接では「判断の理由」を語ると、独学が評価されます。

書類での見せ方

自己PRの冒頭に「独学で◯ヶ月、自分の媒体で実践し、◯の数字を◯に改善した」と1文で書きます。資格名の列挙から始めると「勉強しただけ」に見えますが、数字と行動から始めると「やってみた人」として読まれます。ポートフォリオのURLも添えます。

面接での語り方(例)

「なぜマーケティングか」と聞かれた場合の例です。

3ヶ月前からブログを運用しています。8記事を公開し、最初は検索表示回数が月◯回でしたが、タイトルを検索意図に合わせて書き直したところ◯回まで増えました。一方で、自費で出した広告はCPAが想定より高く、キーワードの絞り込みが甘かったと分析しています。この「仮説を立てて、測って、直す」過程が面白く、仕事として深めたいと考えています。

失敗と原因分析をセットで話すのがポイントです。採用側は「成功した人」ではなく「失敗から学べる人」を探しています。

未経験者が選考でどう評価されるかは未経験からマーケターになるには、「厳しい」と言われる理由と突破の仕方はWebマーケティング未経験は厳しい?で解説しています。

よくある質問(FAQ)

Webマーケティングは独学でできますか?

基礎と実践の入口までは可能です。GoogleやMetaの公式教材は無料で、自分のブログやSNSで実践もできます。ただし「実務水準か」の判断は難しいため、第三者のフィードバックを組み合わせるのが現実的です。

Webマーケティングは何から勉強すればいいですか?

4領域の全体像と用語を1〜2週間で押さえ、Google スキルショップの検索広告コースに進むのがおすすめです。本なら『ドリルを売るには穴を売れ』から入ります。

Webマーケティングの独学にはどれくらい期間がかかりますか?

書類に書ける材料を作るまでなら、週10時間で3ヶ月(約120時間)が目安です。目的は「選考で説明できる実践と数字を持つ」ことに置いてください。

Webマーケティングの独学でおすすめの資格はありますか?

Google広告の「検索広告認定資格」と「Google アナリティクス認定資格」です。いずれもGoogle スキルショップで無料で学習・受験できます。資格だけで内定は決まりませんが「学習の証拠」になります。

独学だけでWebマーケティング職に転職できますか?

可能性はありますが、「独学+実践+第三者のフィードバック」の方が通りやすいのが実情です。実績を求人側の視点で見直してもらう工程を入れると、通過率は変わります。

Webマーケティングの独学は「実績化」までやって武器になる

独学の実践と数字を「選考で通る形」に整える部分は、一人では判断しにくいところです。ソイルエージェントは、現役で広告運用とマーケター採用代行を行う会社が運営しています。採用側が独学者のどこを見るかを知っているからこそ、あなたの3ヶ月を書類と面接で伝わる形にする準備を一緒にできます。

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監修:SOIL株式会社

SOIL株式会社(京都・東京)は、運用型広告を中心とした広告運用代行・インハウス支援・マーケティング総合支援・マーケター採用代行を行うマーケティング支援会社です。有料職業紹介事業許可番号:26-ユ-300751。


参考・出典

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未経験は支援会社と事業会社どちらから?インハウスマーケターになる現実的な道

未経験からマーケターを目指すなら、最初の入口は支援会社(広告代理店・運用代行会社)が現実的です。事業会社で自社商品のマーケティングを担う「インハウスマーケター」は、支援会社で2〜3年の経験を積んでから狙うのが結果的に最短です。ただし、営業兼務のマーケティング職やEC運営なら、最初から事業会社に入る道もあります。

運営元のSOILは、広告運用代行に加え、事業会社の広告運用を内製化する「インハウス支援」とマーケター採用代行を行っています。事業会社が中途で「どんな人を欲しがるか」を現場で見ている立場から、両者の違い、未経験で事業会社に入れるケース、大手の現実、3年計画を解説します。

インハウスマーケターとは?支援会社のマーケターとの違い

インハウスマーケターは事業会社に所属し自社商品のマーケティングを担う人で、支援会社とは対象商材と関わる深さが異なります。

インハウスマーケターとは、メーカー・小売・SaaSなどの事業会社に所属し、自社の商品やサービスのマーケティングを担当する人です。「インハウス(in-house)」は「社内の」の意味で、外部に委託せず自社で行うマーケティングを指します。一方、支援会社(広告代理店・運用代行など)のマーケターは、クライアントから委託を受けて他社の商品を担当します。

比較軸インハウスマーケター(事業会社)支援会社のマーケター
所属事業会社(メーカー・小売・サービス・SaaSなど)広告代理店・運用代行・制作会社など
対象商材自社の商品(1つ〜数ブランド)複数クライアントの商品。業界も媒体も多様
仕事の幅と深さ広告・SEO・SNS・CRM・営業連携まで横断。1商材を深く広告運用・SEOなど専門領域を深く。複数案件で経験を圧縮
関わる期間数年単位で同じ商材。長期的な結果まで見る契約期間単位。担当替えもある
評価指標売上・利益・顧客獲得コスト・LTVなど事業の数字CPA・ROASなど目標達成と契約継続
求められる経験中途は「1人で回せる経験者」が中心未経験・ポテンシャル採用の枠が相対的に多い

評価指標が「事業の数字」である点は重要です。広告のCPAを下げても売上が伸びなければ評価されず、この「事業全体から逆算する視点」は、インハウスに移った人が最初に苦労する部分です。職種全体の整理はマーケターとは?仕事内容・職種・未経験からの目指し方、全体のロードマップは未経験からマーケターになるにはをご覧ください。

支援会社と事業会社の比較|未経験の入りやすさ・経験・年収

未経験の入りやすさと経験の密度は支援会社、商材理解と事業視点は事業会社が優位です。

「どちらが良いか」ではなく「自分が今どの段階で、何を得たいか」で選ぶのが正解です。6つの軸で比較します。

比較軸支援会社(代理店・運用代行)事業会社(インハウス)
未経験求人の多さ多い。育成前提の枠と研修がある少ない。専任職は経験者中心で、未経験枠は営業兼務・EC運営などに限られる
身につく経験複数業界・複数媒体の運用、提案、レポート、クライアント対応1商材を深く。CRM・SEO・営業連携・商品企画まで横断
年収傾向(参考値)Webマーケティング471万円(20代414万円)マーケティング550万円(20代417万円)。会社の給与水準に連動
働き方・忙しさ月末月初と施策時期に繁忙が集中。複数案件を並行自社の事業カレンダーで動く。他部署との調整が多い
キャリアの広がり運用→ディレクター→戦略、インハウス転職、独立マーケ責任者・事業責任者、他の事業会社へ
向いている人複数業界を速く経験し、数字で成長を測りたい1つの商品を深く育て、売上に責任を持ちたい

年収はdodaの「平均年収ランキング(2025年)」の職種別平均で、Webマーケティング471万円、マーケティング550万円、販売促進/広告宣伝519万円です(出典:平均年収ランキング(2025年)転職サービス「doda」 https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/ )。職種名と所属企業の種類は厳密には対応せず、事業会社の専任マーケティング職は経験者中心のため平均が高く出やすい点に注意してください。未経験の初年度はどちらのルートでも20代平均(414〜417万円)前後が目安で、詳細はマーケターの年収はいくら?未経験スタートの相場で解説しています。

未経験で事業会社に入れる3つのケース

営業兼務、EC・店舗運営、スタートアップの立ち上げメンバーの3つは、未経験でも事業会社に入れる現実的な入口です。

正確には、難しいのは「専任のマーケティング職」です。マーケティング業務を含む別の職種から入る道が3つあり、採用代行の現場でも未経験者が実際に採用されています。

①営業兼務・インサイドセールスから入る

求人の見つけ方:「マーケティング兼営業」「インサイドセールス」の職種名で、BtoBのSaaS企業や中小メーカーに多くあります。求人票に「MAツール運用」「ウェビナー企画」「リード管理」の語があれば、マーケティング業務が含まれるサインです。

入社後の実態:最初は架電や商談設定など営業側の比重が高く、マーケティング業務はセミナー集客のメール配信など営業の延長から始まります。どのリードが商談化しやすいかを数字で把握できると、広告やコンテンツ企画に関わる機会が増えます。

注意点:「マーケティング」が名目で実態は営業職という会社もあります。面接で「マーケティング業務の割合」「専任者の人数」を必ず確認してください。

②EC運営・店舗運営から入る

求人の見つけ方:「EC運営スタッフ」「自社通販担当」の職種名で、アパレル・食品・コスメなどのメーカーに多くあります。楽天市場やAmazonなどのモール運営、自社ECの更新、商品ページ作成が主な業務です。

入社後の実態:商品登録や受注対応から始まりますが、売上を伸ばすためにモール内広告、メルマガ・LINE配信、セール企画を自分で回すことになります。「売上に責任を持ち、集客から販売まで動かす」経験は、規模は小さくてもインハウスマーケターそのものです。

注意点:規模が小さいと物流や顧客対応まで担当し、マーケティングに使える時間が限られます。また、モール内に閉じるとGoogle広告やMeta広告など「モールの外」の集客経験が積めないため、自社ECへの集客に関われる余地があるかを見ておきましょう。

③スタートアップのマーケティング立ち上げメンバーとして入る

求人の見つけ方:「1人目マーケター候補」「マーケティングアシスタント」の求人が、創業数年のスタートアップで出ることがあります。大手求人サイトより、Wantedlyのような媒体や経営者のSNS、知人紹介で見つかることが多い領域です。

入社後の実態:専任者がいないか1人しかいない状況で、広告・SNS・コンテンツ・イベント・資料作成まで手探りで進めます。裁量は大きく成長は速い一方、教えてくれる人がいないため、自分で調べて試す力が必須です。

注意点:型のない運用を続け、数年後に「経験はあるが基礎が抜けている」状態になる人もいます。支援会社経験者が外部パートナーとして入っているなど、基礎を学べる相手がいる環境を選んでください。

この3つのケースに当たる求人は、専任職と比べて「未経験OK」として出やすい傾向があります。

支援会社からインハウスへ移る人の3つの共通点|事業会社が中途で欲しがる人物像

事業会社が中途で欲しがるのは、予算と媒体の幅、数字で語れる改善実績、業界理解をそろえた人です。

SOILは事業会社からマーケター採用を委託され、求人票の作成や書類選考に関わっています。事業会社が支援会社出身者を見るポイントは、ほぼ次の3つです。

①任された予算規模と媒体の幅

最初に確認されるのは「月いくらの予算を、どの媒体で、1人で回していたか」です。自社の広告予算と同等以上を扱い、検索広告だけでなくSNS広告や動画広告まで経験があれば、安心して任せられると判断されます。

逆に「補助業務が中心で、入札判断は先輩がしていた」経歴は、年数があっても評価が伸びません。「自分の判断で予算を動かした」と言える案件を増やすことが、インハウス転職の土台です。

②数字で語れる改善実績

「CPAを改善した」だけでは足りません。「月予算◯百万円の案件でキーワード構成を見直し、CVRを◯%から◯%に改善してCPAを◯%下げた。要因は◯◯」のように、施策・結果・要因を数字つきで説明できる実績が求められます。

面接官が見るのは数字の大きさではなく「再現性」です。なぜ効いたのかを言語化できる人は自社の商材でも改善してくれると判断されるため、レポートの「考察」欄を自分の言葉で書き続けてきた人は強いです。

③特定業界への理解

事業会社は「自社の業界や商材の特性を理解している人」を優先します。BtoB SaaSなら、「商談化までの期間が長く、広告のCV数だけでは成果を判断できない」と知っている候補者は、入社後の立ち上がりがまったく違います。

支援会社で複数業界を担当する中で、「この業界は得意だ」と言える分野を1つ持つと、同業界の事業会社に移りやすくなります。数字が面白いと感じた業界を意識的に深掘りしておくことをおすすめします。

企業の「インハウス化」の流れとインハウスマーケターの需要

広告運用を内製化する企業が増え、支援会社で運用を回した経験者への事業会社からの需要が生まれています。

電通「2025年 日本の広告費」によると、2025年のインターネット広告費は4兆459億円で、総広告費の50.2%と初めて過半数に達しました(出典:電通「2025年 日本の広告費」 https://www.dentsu.co.jp/news/release/2026/0305-011003.html )。運用型広告が主要な集客手段になった結果、ノウハウの社内蓄積や手数料の抑制、顧客データとの直接連携を目的に、運用を内製化する企業が増えています。

内製化で直面するのが「社内に運用できる人がいない」問題です。支援会社で複数媒体を回してきた経験者を中途採用するか、SOILのようなインハウス支援会社と組んで社内担当者を育てるか、という選択になります。

【要確認:インハウス支援で見える傾向・事例(内製化を進める企業がどの業務から始めるか、社内担当者に求められるスキル、採用と支援の組み合わせ方など)】

未経験者にとって重要なのは、この流れが「支援会社の経験が事業会社で評価される」構造を作っている点です。支援会社に入ることは、インハウスへの最も太い供給ルートに乗ることです。

大手事業会社のマーケティング職に未経験で転職できるか

大手事業会社の専任マーケティング職に未経験で中途入社するのはほぼ不可能で、ルートは新卒・社内異動・経験後の中途の3つです。

「マーケティング 転職 大手」と検索している方には正直にお伝えします。大手事業会社(メーカー・流通・金融・大手IT等)のマーケティング部門に、未経験で中途入社するのはほぼ無理です。理由は、経験者の応募が集まること、中途には即戦力を求めること、ポジションが少ないことの3つです。

dodaの「転職求人倍率レポート(2026年6月)」でも「企業による厳選採用の傾向が一段と強まっている」「より高い専門性や即戦力性を重視」と指摘されています(出典:https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/2026/07.html )。採用代行の現場でも、大手から未経験可のマーケティング求人を預かることはまずありません。

大手のマーケティング職に入るルートは、実質的に次の3つです。

新卒で入社し、配属される:新卒入社後に営業や店舗を経験した社員から配属されるのが大手の一般的な形です。社会人の方には使えないルートです。

大手に別職種で入り、社内異動する:営業・販売などで入社し、社内公募や上司への希望でマーケティング部門に移る道です。時間はかかりますが、「自社商品を現場で売った経験」は評価されます。

支援会社で経験を積み、中途で入る:最も現実的なルートです。2〜3年、できれば大手クライアントの案件を担当し、「大手の意思決定や承認プロセスを知っている」状態で応募すると有利です。

目標を捨てる必要はありませんが、「未経験のまま直接」は現実的ではありません。遠回りに見えても、支援会社で経験を積む道が結果的に最短です。

自分に合う入口はどちらか|インハウスを目指す人の判断フロー

商材との向き合い方、現職の業務、年収、学習環境の4つの質問に答えると、自分に合う入口が決まります。

どの入口を選ぶべきかを質問形式で整理します。上から順に答えてください。

Q1. 1つの商材を深く育てたい? 複数業界を速く経験したい?

1つを深く → 事業会社ルート(Q2へ)

複数を速く → 支援会社ルート。広告運用かSEOの専門職から入る

Q2. 現職にマーケティングに近い業務(販促・EC・SNS・顧客分析など)がある?

ある → 社内異動ルート。今の業務で実績を作り異動を申し出る。転職より確実性が高い

ない → Q3へ

Q3. 転職で年収を一時的に下げられる?

下げられない → 営業兼務のマーケティング職。営業経験があれば現年収を維持しやすい

多少なら下げられる → Q4へ

Q4. 教える人がいない環境で、自分で調べて進められる?

できる → EC運営またはスタートアップの立ち上げメンバー。裁量と成長速度を取る

不安がある → 支援会社ルート。研修と先輩がいる環境で型を身につけ、2〜3年後にインハウスへ

どのルートでも、インハウスマーケターへの道は閉ざされません。大切なのは「マーケティング業務を実際に担当した」と証明できる経験を、どこで最初に作るかです。ルート別の全体像は未経験からマーケターになるにはで整理しています。

支援会社に入ったあとインハウスマーケターを目指す3年計画

1年目は型、2年目は裁量と実績、3年目は業界理解と提案力を積むと、3年でインハウス転職の候補になれます。

事業会社が中途で見る3つのポイント(予算と媒体の幅・数字で語れる実績・業界理解)を、支援会社で意図的に積み上げていく計画です。

年次身につけることアウトプット転職市場での見られ方
1年目指標の意味、入稿・レポートの正確さ、1〜2媒体の運用基礎自分の言葉で「考察」を書いたレポート。1人で回せるアカウント1つ「補助ができる人」。転職市場では未経験に近い扱い
2年目入札・予算判断を自分で行う。3媒体以上。定例を主担当で回す自分の判断で改善した案件の記録(施策・結果・要因)。扱った月予算の規模「1人で回せる人」の入口。小〜中規模事業会社のインハウス求人に応募できる
3年目得意業界を1つ作る。LP改善・SEO・CRMなど広告以外への提案。後輩の指導業界理解に基づく提案資料。広告を超えた改善実績。育成経験「事業を見られる人」。中堅〜大手事業会社のインハウス求人の候補

見られるのは年数ではなく「何を任されたか」です。同じ3年でも、補助業務が続いた人と2年目から予算を動かした人では評価が大きく異なります。支援会社を選ぶ際も、「何年目でどこまで任されるか」を面接で確認してください。

よくある質問(FAQ)

インハウスマーケターへの道、年収、大手の可能性、忙しさという、検索で多い4つの質問に答えます。

Q1. インハウスマーケターになるには?

支援会社で2〜3年の経験を積み、事業会社に中途で転職するのが最も一般的です。未経験から直接入るなら、営業兼務のマーケティング職、EC運営、スタートアップの立ち上げメンバーが現実的な入口です。現職にマーケティングに近い業務があるなら、社内異動が最も確実です。

Q2. 代理店と事業会社はどちらが年収が高い?

dodaの「平均年収ランキング(2025年)」では「マーケティング」550万円、「Webマーケティング」471万円ですが、所属企業の種類による比較ではありません。事業会社の専任職は経験者中心のため平均が高く出やすく、未経験の初年度はどちらも20代平均(414〜417万円)前後が目安です。年収差は「任された範囲と実績」で決まります。

Q3. 未経験で大手のマーケティング職は可能?

専任職に未経験で中途入社するのはほぼ不可能です。ルートは、新卒配属、別職種で入ってからの社内異動、支援会社で経験を積んでからの中途入社の3つで、社会人の方には支援会社で大手クライアントの案件を担当してから応募するのが最も現実的です。

Q4. インハウスと代理店、どちらが楽?

どちらも楽ではなく、負荷の種類が異なります。支援会社は複数案件の並行と説明責任、月末月初の繁忙、インハウスは売上責任の重さ、他部署との調整、1人で判断する孤独さが負荷です。「数字で動く仕事が好きか」「調整や巻き込みが得意か」で向き不向きが分かれます。

まとめ:未経験は支援会社から、インハウスマーケターは2〜3年後に狙う

未経験の入口は支援会社が現実的で、事業会社が欲しがる3要素を意図的に積めば、インハウスへの道は開けます。

インハウスマーケターの中途採用では「1人で回せる経験者」が求められるため、未経験の入口は支援会社が現実的です。営業兼務・EC運営・スタートアップなら最初から事業会社も可能です。事業会社が欲しがる「予算と媒体の幅・数字で語れる実績・業界理解」を意図的に積めば、3年でその候補になれます。

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ソイルエージェントは、広告運用やマーケティング支援を現役で行い、事業会社のインハウス支援とマーケター採用代行も担う会社が運営する転職サービスです。事業会社が中途でどんな人を欲しがるかを知っているからこそ、「どの入口から入り、何を積めばインハウスに届くか」を一緒に設計できます。求職者の方は無料ですので、ソイルエージェントの無料キャリア相談をお気軽にご活用ください。

監修:SOIL株式会社 マーケティングコンサルタント【氏名要確認】 SOIL株式会社(京都・東京)。運用型広告を中心に、広告運用代行、インハウス支援、マーケティング総合支援、マーケター採用代行を行う。有料職業紹介事業許可番号:26-ユ-300751。【要確認:監修者プロフィール・支援実績の記載有無】

参考・出典

平均年収ランキング(2025年)転職サービス「doda」 https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/

doda「転職求人倍率レポート(2026年6月)」(2026年7月23日発表) https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/2026/07.html

電通「2025年 日本の広告費」(2026年3月5日発表) https://www.dentsu.co.jp/news/release/2026/0305-011003.html

採用情報

未経験から広告運用に転職するには?現役運用会社が教える仕事内容・キャリアパス・準備

未経験からマーケターを目指すなら、最も現実的な入口は広告運用(運用型広告)です。理由は3つあります。①未経験OKの求人が他のマーケティング職種より相対的に多い、②成果が数字で見えるため、経験の浅さを「伸び幅」で証明できる、③指標の読み方や改善の型が、SEO・SNS・CRMなど他領域にそのまま転用できる、という点です。

この記事の運営元SOILは、運用型広告を本業とし、クライアント企業のマーケター採用代行も行っています。「現場で運用する側」と「採用する側」の両方を見ている立場から、広告運用の仕事内容、きつい面、年収、キャリアパス、未経験で採用されるための準備を解説します。

未経験からの転職先として広告運用が現実的な理由

広告市場の過半数がネット広告となり、日々の調整を担う運用人材が構造的に不足しているためです。

市場背景:インターネット広告費が初めて総広告費の過半数に

電通「2025年 日本の広告費」によると、2025年の総広告費は8兆623億円(前年比105.1%)でした。うちインターネット広告費は4兆459億円(前年比110.8%)で初めて4兆円を超え、構成比50.2%と初めて過半数に達しています(出典:電通「2025年 日本の広告費」 https://www.dentsu.co.jp/news/release/2026/0305-011003.html )。

日本の広告費の半分以上がインターネットに流れ、その中心にあるのが、配信を始めた後も日々調整し続ける「運用型広告」です。

需要の構造:運用型広告は「出して終わり」にならない

テレビCMや新聞広告は、枠を買えば配信そのものは完了します。一方、運用型広告は入札単価・予算・ターゲティング・クリエイティブを毎日調整し続ける仕事で、広告主と媒体の数に比例して人の手が必要になります。Google広告・Yahoo!広告に加え、Meta広告、LINE広告、TikTok広告、X広告と、1社が複数媒体を同時に動かすのが当たり前になり、市場が伸びるほど運用者の需要も増える構造です。

人材が不足し、未経験枠が残る理由

運用人材は育成に時間がかかるうえ、経験者は独立やインハウス転職で支援会社から流出しやすく、経験者だけで採用枠を埋めることはどの会社も難しくなっています。結果として、広告運用はマーケティング職種の中でも未経験・ポテンシャル採用の枠が相対的に残りやすい領域です。私たちも現場で運用者を育てていますが、採用市場に経験者が十分にいると感じたことはほとんどありません。

もう1つの利点は、成果がCPA(獲得単価)やROAS(広告費用対効果)という数字で毎日出ることです。「入社3ヶ月で担当案件のCPAを改善した」のように、経験年数ではなく改善幅で実力を示せます。数字から仮説を立て、施策を打ち、検証する型はSEOでもCRMでも共通で、マーケターキャリア全体の土台になります。全体像は未経験からマーケターになるにはで整理しています。

広告運用の仕事内容|運用担当者の1日の流れと主な媒体

朝の数値確認から入札調整、入稿、レポート、クライアント定例まで、数字を見て動かす仕事が中心です。

広告運用担当者の1日(支援会社の例)

複数クライアントを担当する支援会社の運用者の、典型的な1日です。「朝に数字を見て、日中に手を動かし、夕方に翌日の準備をする」というリズムは共通です。

時間帯業務具体的な内容
9:00〜10:00前日数値の確認全アカウントの消化額・CV数・CPAを確認。配信停止やCPA急騰などの異常値があれば原因を特定
10:00〜12:00入札・予算調整月内の着地予測を見て日予算を再配分。成果の良いキャンペーンに寄せ、悪いものは絞る
13:00〜14:00クライアント定例先週の数字と要因、今週の打ち手を説明。新商品やセールの情報をもらう
14:00〜16:00クリエイティブ入稿・審査対応バナー・動画の入稿、広告文の作成、審査否認時の修正、LP差し替えの確認
16:00〜17:30レポート作成・分析週次/月次レポートを更新し、「なぜ良かった/悪かったか」と次の仮説を言葉にする
17:30〜18:30翌日の準備配信予約、自動入札ルールの確認、社内への相談事項の整理

未経験で入社した直後は「数値確認」「入稿」「レポートの数値更新」から任され、入札調整と定例での説明は、先輩の同席を経て段階的に引き継ぎます。

主な運用型広告の媒体

未経験のうちは、検索広告(Google・Yahoo!)かSNS広告(Meta)のどちらかから覚えるのが一般的です。

媒体主な配信面特徴
Google広告Google検索結果、YouTube、ディスプレイネットワークキャンペーンの種類が多く、運用の基礎を学ぶ標準的な媒体
Yahoo!広告Yahoo! JAPANの検索結果、提携面検索・ディスプレイ広告。Google広告と並行運用されることが多い
Meta広告Facebook、Instagram、Messenger興味関心・類似オーディエンス配信が中心。クリエイティブの比重が高い
LINE広告トークリスト、LINE NEWS、LINE VOOM国内で幅広い年代に届く。LINE公式アカウントとの組み合わせも多い
TikTok広告TikTokのフィードショート動画が中心。若年層向け商材や認知施策で使われる
X広告X(旧Twitter)のタイムラインリアルタイム性が高く、話題化やキャンペーン告知と相性が良い

未経験の広告運用担当が最初の3ヶ月で覚えること

管理画面の操作、指標の意味、入札と予算、計測、レポート、クリエイティブの見方の6つが土台になります。

未経験者がつまずくのは操作ではなく「数字の意味」です。管理画面は1〜2週間で覚えられますが、CPAが上がった原因をCTRとCVRに分解して説明できるようになるには、実際のアカウントで数字を追う経験が必要です。

1ヶ月目:管理画面と指標の意味

キャンペーン・広告グループ(Metaでは広告セット)・広告という階層構造を理解し、毎日見る指標の意味と計算式を体に入れます。

指標読み方意味計算式
IMPインプレッション広告が表示された回数―
CTRクリック率表示のうちクリックされた割合クリック数 ÷ 表示回数
CPCクリック単価1クリックあたりの費用広告費 ÷ クリック数
CVコンバージョン購入・問い合わせなど成果の件数―
CVRコンバージョン率クリックのうち成果に至った割合CV数 ÷ クリック数
CPA獲得単価1件の成果にかかった費用広告費 ÷ CV数
ROAS広告費用対効果広告費に対する売上の割合売上 ÷ 広告費 × 100

大切なのはCPA=CPC÷CVRという関係です。CPAが悪化したとき、クリック単価が上がったのか、成約率が落ちたのかで打ち手がまったく変わります。

2ヶ月目:入札・予算と計測の基礎

入札は「1クリック(または1成果)にいくらまで払うか」、予算は「1日にいくらまで使うか」の設定です。現在は媒体の自動入札が主流ですが、目標CPAをいくらに置くか、学習期間に設定をいじりすぎない、といった判断は人が行います。計測は、コンバージョンタグの設置、Googleタグマネージャーの基本、GA4での流入確認が土台で、ここを理解していないと見ている数字そのものが間違っている事故が起きます。

3ヶ月目:レポートとクリエイティブの見方

レポートは数字を貼る作業ではなく、「何が起きて、次に何をするか」を書く仕事です。「新バナーはCTRが高かったがCVRが低く、LPとの訴求ズレが原因と考えられる。今週は訴求を揃えたバナーを追加する」と書けるのが3ヶ月目の目標です。クリエイティブは作れなくても、CTRが高い広告とCVRが高い広告は何が違うかを数字と並べて言語化する「見る目」が必要です。

広告運用のきつい面と、それでも続く人の特徴

日次で数字に追われ、クライアントへの説明責任も重い仕事ですが、数字を面白がれる人は長く続きます。

良い面だけでなく、きつい面も先に知っておいてほしいと思います。SOILの現場や採用代行で見てきた範囲では、入社後に広告運用から離れる人の理由は、ほぼ次の4つに集約されます。

正直に伝えたい4つの負荷

  1. 日次で数字に追われる:毎朝、前日の結果が出ます。悪い日の原因は自分で説明しなければなりません。
  2. クライアント対応:予算を預かる相手に、成果が出ない理由と打ち手を説明する責任があります。「媒体の仕様変更のせい」だけでは通りません。
  3. 成果が出ないときの精神的負荷:仮説を実行しても数字が動かない期間は必ずあり、自分を責めすぎると消耗します。
  4. 月末月初の繁忙:月末は予算の着地調整、月初は月次レポートと翌月の計画が重なります。

それでも続く人の特徴

共通するのは「数字が動く理由を考えるのが面白い」と感じられることです。悪い数字を「怒られる材料」ではなく「原因を探すヒント」と捉えられる人は、負荷を学習に変えていけます。もう1つは、わからないことを放置せず、先輩や媒体担当者に聞ける人です。仕様変更が頻繁で一人で全部は知れないので、聞ける力が成長速度になります。適性を確かめたい方はWebマーケティングに向いてる人の特徴もご覧ください。

広告運用の年収とキャリアパス|転職後にどこまで行けるか

広告関連職種の平均年収は471〜519万円で、運用担当からディレクター・戦略・インハウスへと段階的に広がります。

年収の目安(公開データ)

転職サービスdodaの「平均年収ランキング(2025年)」によると、広告運用に近い職種の平均年収は次のとおりです(出典:平均年収ランキング(2025年)転職サービス「doda」 https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/ )。

職種全体平均20代30代40代
販売促進/広告宣伝519万円409万円546万円672万円
Webマーケティング471万円414万円514万円652万円
マーケティング550万円417万円562万円742万円
(参考)事務/アシスタント系353万円321万円――
(参考)販売/サービス系340万円310万円――

未経験での転職直後は、20代平均の409〜414万円が1つの目安です。事務や販売からの転職ならスタートは横ばいでも、職種全体では30代で500万円台、40代で600万円台へ伸びていく領域です。

キャリアパス(段階表)

1つの会社で全段階を経る必要はなく、途中で転職して段階を上げる人も多いです。

段階主な仕事求められる力
1. 運用担当数値確認、入札・予算調整、入稿、レポート指標の理解、正確さ、仮説を立てる力
2. 運用ディレクター複数アカウントの方針決定、後輩育成、クライアントの窓口優先順位づけ、説明力、育成力
3. アカウントプランナー/戦略広告以外も含めた施策設計、予算配分、提案事業理解、全体設計、提案力
4a. インハウスマーケター/マーケ責任者自社の集客・売上全体を担う。広告は手段の1つ事業数字への責任、組織横断の調整
4b. フリーランス/独立複数社の運用・顧問を直接受託営業力、実績、自己管理

4aと4bは分岐であり、優劣ではありません。事業全体を見たいなら事業会社、裁量と収入の上限を自分で決めたいなら独立、という選択です。

広告代理店(支援会社)と事業会社インハウス|未経験ならどちらを選ぶか

未経験から入りやすいのは支援会社で、複数案件で経験を圧縮でき、育成前提の採用枠も多いためです。

比較軸支援会社(代理店・運用代行)事業会社インハウス
裁量クライアント方針の範囲内。予算の決定権は基本的に持たない自社予算の範囲で、媒体選定からLP改善まで動かせることが多い
学べる幅複数業種・複数媒体を同時に経験できる。経験の密度が高い自社商材を深く理解できる。CRMやSEOにも触れる機会がある
年収傾向若手の初年度は控えめ。実績に応じた昇給や転職で上げていく会社の給与水準に連動。大手は高めだが枠は少ない
未経験の入りやすさ入りやすい。育成前提の採用枠と教育体制があることが多い難しい。即戦力の経験者が優先されやすい

採用側の視点で率直に言えば、未経験者が最初に目指すべきは支援会社です。インハウスの運用担当は「1人で回せる人」を求めるケースが多く、育てる前提の採用はまれです。支援会社で2〜3年の経験を積んでからインハウスへ移るのが王道のルートです。

未経験で広告運用に採用されるための準備5つ

無料認定の取得、少額の自費出稿、GA4、スプレッドシート、志望動機の具体化の5つで差がつきます。

dodaの「転職求人倍率レポート(2026年6月)」では、転職求人倍率は2.55倍と高水準の一方、「企業による厳選採用の傾向が一段と強まっている」「より高い専門性や即戦力性を重視」と指摘されています(出典:https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/2026/07.html )。求人はあるが、準備していない未経験者は通りにくい市場です。採用側として面接をしていると、「未経験ですが頑張ります」で止まっている人と、次の5つのうち2〜3つでも実行してきた人の差は、話し始めて数分でわかります。

①Google広告認定資格・Meta Blueprintなど無料の認定を取る

Googleスキルショップの「Google広告認定資格」は無料で学習・受験でき、Metaの学習プラットフォーム「Meta Blueprint」も学習は無料です(認定試験は有料)。資格が採用を決めるわけではありませんが、管理画面の用語を知った状態で入社できる証明になります。採用側が見ているのは資格の有無より「入社前に自分で動いたか」です。

②少額で自分の何かを広告出稿してみる

最も効果的な準備は、自費1万円程度で実際に広告を出してみることです。自分のnoteやブログ記事、ポートフォリオサイト、知人の店のInstagram投稿など、対象は何でも構いません。審査で否認される、クリックはされるのに成果が出ない、予算が1日で消える、といった「現場で毎日起きること」を自分の財布で体験できます。面接で「1万円で出稿してCTRとCPCはこうでした。CVRが低かったのはLPの訴求ズレが原因だと考えています」と話せる未経験者は、採用側から見て完全に別枠です。

③GA4で計測の基礎を理解する

Googleアナリティクス(GA4)の認定資格も、Googleスキルショップで無料で学べます。自分のサイトにGA4を設置し、②の広告からの流入が計測できているかを確認してみてください。「広告管理画面のCV数とGA4の数字がなぜズレるのか」を説明できれば、入社後の立ち上がりが大きく変わります。

④スプレッドシートでレポートを作ってみる

②の結果をGoogleスプレッドシートにまとめ、日別の表、CTR・CVR・CPAの計算式、簡単なグラフ、「気づきと次の打ち手」を1枚にしてみてください。VLOOKUP、ピボットテーブル、条件付き書式が使えると、入社後すぐにレポート更新を任せてもらえます。

⑤志望動機を「なぜ広告運用か」まで落とす

「マーケティングに興味がある」だけでは、SEO・SNS・PRなど他の選択肢との違いが説明できません。「なぜ広告運用か」「なぜ支援会社か」「なぜこの会社か」の3段階で言語化しましょう。②〜④を実行していれば、「自分で出稿してみて、数字が動く理由を考える時間が一番楽しかった」という実体験が、どんな立派な言葉より採用側に届きます。

広告運用からマーケター全体へキャリアを広げる順番

広告運用で数字の型を身につけたあと、SEO→SNS→CRMの順に横展開すると無理なく広がります。

広告運用は入口であって、ゴールではありません。1〜2年で運用の型が身についたら、隣接領域へ広げることで「広告しかできない人」から「集客全体を設計できる人」へ進めます。

第1段階:SEO(検索の裏表を理解する)

検索広告を運用していると、「このキーワードは広告費を払わなくても自然検索で取れるのではないか」という問いが必ず出てきます。キーワードの意図分析、LP改善、CV計測は検索広告とSEOで共通部分が多く、最初の横展開先として自然です。

第2段階:SNS(クリエイティブと文脈を理解する)

Meta広告やTikTok広告を運用していると、アカウント自体の投稿やフォロワーとの関係が成果に影響することに気づきます。SNS運用に関わると、クリエイティブの作り方と「ユーザーがどんな文脈で見ているか」の理解が深まり、広告の成果にも返ってきます。

第3段階:CRM(獲得した後を設計する)

広告で獲得した顧客が、その後どう継続・再購入するかを見るのがCRM(顧客関係管理)です。メール・LINE配信やLTV(顧客生涯価値)の分析に関わると、「CPAをいくらまで許容できるか」を事業の数字から逆算できるようになり、マーケティング責任者に求められる視点がそろいます。全体のロードマップは、ピラー記事未経験からマーケターになるにはで整理しています。

よくある質問(FAQ)

広告運用の未経験可否、きつさ、年収、資格、30代の可能性という、検索で多い5つの質問に答えます。

Q1. 広告運用は未経験でもできますか?

できます。広告運用はマーケティング職種の中でも未経験・ポテンシャル採用の枠が相対的に多く、入社後3ヶ月程度で基本業務を任されるのが一般的です。ただし誰でも必ず採用されるわけではなく、無料認定の取得や少額出稿などの準備をしてきた人が選ばれています。

Q2. 広告運用はきついですか?

日次で数字に追われ、クライアントへの説明責任があり、月末月初は業務量が増えるため、楽な仕事ではありません。一方で成果が数字で見えるため成長を実感しやすく、「数字が動く理由を考えるのが面白い」と感じられる人には続けやすい仕事です。

Q3. 広告運用の年収はどのくらいですか?

dodaの「平均年収ランキング(2025年)」では、販売促進/広告宣伝が519万円、Webマーケティングが471万円、20代ではそれぞれ409万円・414万円です。未経験での転職直後は20代平均が目安で、30代で500万円台、40代で600万円台に伸びていきます。

Q4. 広告運用に資格は必要ですか?

必須ではありません。ただしGoogle広告認定資格やMeta Blueprintは無料で取得でき、「入社前に自分で学んだ」ことの証明になります。採用側は資格の有無より、取得の過程で何を理解し、何を面白いと感じたかを見ています。

Q5. 30代未経験でも広告運用に転職できますか?

可能性はありますが、20代より求められる水準は上がります。前職の経験(営業・接客・事務など)を「クライアント対応」や「数字管理」に結びつけて語れること、自費出稿やレポート作成などの準備を実行していることが重要です。詳しくは30代未経験からマーケティング転職で解説しています。

未経験からの広告運用転職は「準備の質」で差がつく

広告運用は未経験からの最も現実的な入口であり、5つの準備を実行した人から順に採用されていきます。

インターネット広告費が総広告費の過半数を占める市場で運用人材は構造的に不足しており、成果が数字で見えるため、経験の浅さを伸び幅で覆せます。一方で厳選採用の傾向は強まっており、無料認定、少額の自費出稿、GA4、スプレッドシート、志望動機の具体化という5つの準備を実行した人と、していない人の差は面接の最初の数分で表れます。

ソイルエージェントの無料キャリア相談

ソイルエージェントを運営するSOILは、運用型広告を現役で行い、クライアント企業のマーケター採用代行も担っている会社です。現場で未経験者に求められる水準と、採用側が選考で見ているポイントの両方を知っているからこそ、「通る準備」を一緒に組み立てることができます。広告運用から始めるキャリアに興味がある方はソイルエージェントの無料キャリア相談をご利用ください。求職者の方から費用はいただきません。


監修:SOIL株式会社

SOIL株式会社(京都・東京)は、運用型広告を中心とした広告運用代行・インハウス支援・マーケティング総合支援・マーケター採用代行を行うマーケティング支援会社です。有料職業紹介事業許可番号:26-ユ-300751。


参考・出典

採用情報

未経験OKのマーケティング求人の見極め方|採用側が教える良い求人と避けるべき求人

「未経験歓迎」と書かれたマーケティング求人には、本当に育ててくれる求人と、名前だけマーケティングの求人が混ざっています。見極めるときに見るべきは、業務内容の具体性・育成の仕組み・先輩社員の在籍年数・固定残業の有無の4点です。この4点が具体的に書かれている求人は、未経験者を受け入れる準備ができている会社の求人です。

この記事を書いているソイルエージェント編集部は、広告運用・マーケティング支援を行いながら、自社とクライアント企業のマーケター求人を出す側でもあります。求人票に表れる「書いた側の事情」を、特定の企業や求人を批判することなく、読み方として整理しました。

「未経験歓迎」のマーケティング求人が多い本当の理由

未経験歓迎の求人は、支援会社の育成枠・営業主体の求人・離職補充の3パターンに分かれ、求人票の書き方に違いが出ます。

市場は追い風です。電通「2025年 日本の広告費」によると、2025年のインターネット広告費は4兆459億円(前年比110.8%)で、総広告費の50.2%と初めて過半数を占めました。手を動かす人材の需要は増えていますが、増えている求人のすべてが「育てる前提」ではありません。

パターン①:支援会社の育成枠(本物の未経験歓迎)

広告代理店や運用代行などの支援会社は、複数クライアントの案件を回すために、アシスタントから育てて半年から1年で担当案件を持たせる採用枠を定常的に持っています。この枠の求人票には、「最初に何をやるか」「誰が教えるか」「いつ頃に何ができるようになるか」が具体的に書かれます。

パターン②:営業主体の仕事に「マーケティング」の名前をつけたもの

実態は新規開拓営業や広告枠の販売なのに、職種名を「マーケティング職」としている求人があります。「営業」と書くと応募が集まらないため、応募数が伸びる職種名を選ぶという採用側の事情です。業務内容に「提案」「新規開拓」が並び、「分析」「改善」「運用」が出てこないのが特徴です。

パターン③:離職が多く、常に募集している求人

人が定着せず、補充のために出し続けている求人です。常に募集している理由には「成長して増員が続いている」と「入っても辞めてしまう」の2つがあり、文言だけでは区別がつきません。手がかりは、部署の人数と先輩社員の在籍年数が書かれているかどうかです。

採用側は求人票をどう書き分けているか

採用側の原則は「書けることは書く」です。育成の仕組みがあれば研修内容を書き、先輩が定着していれば在籍年数を書き、残業が少なければ平均残業時間を書きます。逆に言えば、書かれていない項目は、書けない事情があるか、そもそも整っていない可能性があります。

未経験OKのマーケティング求人票で見るべき8つの項目

業務内容・条件・育成・給与・勤務時間・部署人数・先輩の経歴・募集頻度の8項目を、良いサインと注意サインで読み分けます。

項目良い求人のサイン注意サイン
①業務内容最初の業務が動詞で具体的に書かれている(入稿、レポート作成、数値チェック など)「マーケティング業務全般」「幅広くお任せ」のみ
②必須・歓迎条件必須は少なく、歓迎条件に学習や自主的な実践が挙がっている必須と歓迎の区別がない/経験者向けの条件が混ざる
③育成・研修OJT担当者の有無、研修期間、独り立ちの目安時期が書かれている「先輩がしっかりサポート」「充実の研修制度」だけ
④給与と固定残業基本給と固定残業手当が分けて書かれ、時間数と超過分の扱いが明記されている月給の内訳が不明/固定残業時間が長いのに基本給が低い
⑤勤務時間・休日平均残業時間、年間休日数、繁忙期の説明がある「残業は月による」「頑張り次第」など曖昧
⑥所属部署の人数部署の人数と役割構成(運用◯名、ディレクター◯名)が分かる人数の記載がない/担当者がいない部署に未経験を募集
⑦先輩社員の経歴・在籍年数未経験入社の先輩が紹介され、在籍年数や現在の役割が分かる社員紹介がない/紹介される社員が全員入社1年未満
⑧募集の頻度・掲載期間増員の理由(新規案件、新拠点など)が書かれている理由の説明なく、長期間・複数媒体で常に掲載されている

①業務内容:「最初の3ヶ月に何をするか」が書けているか

本当に育てるつもりなら、採用側は「広告の入稿作業」「週次レポートの作成」のように最初の業務を動詞で書けます。「マーケティング業務全般」としか書けないのは、中身が決まっていないか、書くと応募が減る内容かのどちらかです。

②必須・歓迎条件:「歓迎条件」に育成の意図が表れる

必須条件が「基本的なPC操作」程度に絞られ、歓迎条件に「Google広告認定資格の取得」「個人でのSNS運用経験」のような学習・実践の跡が挙がっていれば、採用側が「学ぶ姿勢を見たい」と伝えているサインです。

③育成・研修:「誰が・どの頻度で・いつまで」教えるか

「先輩がしっかりサポート」は、どの求人にも書ける言葉です。「1ヶ月目は座学と模擬運用、2ヶ月目から先輩の案件を補助、半年で小規模案件を担当」のように、研修期間と独り立ちの目安が書かれていれば、育成プロセスが社内で運用されていると分かります。

④給与と固定残業:内訳を分解して読む

固定残業手当という仕組み自体は多くの企業で使われており、あること自体が問題ではありません。見るべきは基本給がいくらか、何時間分が含まれているか、超えた分はどう扱われるかの3点で、基本給が低く残業時間が長い組み合わせは、長時間労働を前提にした給与設計である可能性があります。相場感としては、doda「平均年収ランキング(2025年)」でWebマーケティングの20代平均が414万円(経験者を含む)なので、未経験の初年度はこの前後が目安です。

⑤勤務時間・休日:繁忙期の説明があるか

広告運用は月初のレポートやキャンペーン前後など、業務量に波があります。実態を正直に書く会社は「月末月初は残業が増える」「平均残業◯時間」のように波を含めて説明するので、繁忙期の説明がない場合は面接で確認します。

⑥所属部署の人数:未経験を受け止める余力があるか

未経験者を育てるには、教える人の時間が必要です。マーケティング担当がいない、または1人しかいない部署への未経験募集は、前向きな意図の場合もありますが、教える人がいない環境で未経験から成果を出すのは難しいのが実情です。

⑦先輩社員の経歴・在籍年数:未経験入社の先輩がいるか

未経験から入社した先輩が紹介され、「入社3年目で◯件の案件を担当」のように現在地が分かる求人は、育成の実績がある会社です。紹介される社員が全員入社1年未満なら、未経験者の定着実績がまだないと読みます。

⑧募集の頻度・掲載期間:増員の理由が書かれているか

「新規案件の増加に伴う増員」「◯月に新拠点を開設」のように理由が書かれていれば、成長による増員と判断できます。理由がないまま複数媒体で長期間掲載されている場合は、面接で「今回の募集は増員ですか、補充ですか」と確かめます。

8項目の見方を手に、実際の求人を読んでみると違いが見えてきます。

避けたほうがよいマーケティング求人の5つの特徴|「怪しい」の正体

抽象的な業務内容・名前だけマーケ・低い基本給と長い固定残業・理由なき常時募集・説明の食い違いが「怪しい」の正体です。

「未経験歓迎のマーケティング求人は怪しい」と感じる求人は、採用側として見ると次の5つのいずれかに当てはまります。

特徴1:業務内容が「マーケティング業務全般」だけ

入社後に何をするか決まっていないか、書くと応募が減る業務である可能性があります。前者なら育成の設計もないことが多く、後者なら求人票が実態を伝えていません。応募前に具体的な業務を確認できなければ、避けるのが無難です。

特徴2:営業ノルマが主で、名前だけ「マーケティング」

業務内容に「新規開拓」「提案」が並び、「分析」「運用」「改善」が見当たらない求人は、実態は営業職です。営業職そのものは立派な仕事ですが、マーケティングのスキルを身につける目的とはずれ、短期離職につながると次の転職で説明が必要になります。

特徴3:固定残業が長く、基本給が低い

月給の見栄えを良くするために、長時間分の固定残業手当を含めて表示している求人があります。基本給を切り出したときに相場より明らかに低いなら、長時間労働を前提にした給与設計と読めます。未経験の最初の1〜2年は学習の時間も必要です。

特徴4:理由の説明なく常に募集している

成長による増員なら理由が書けます。理由なく複数媒体で長期間掲載されている求人は、定着しない構造的な原因がある可能性を考えます。ただし求人票だけで決めつけず、面接で確かめるのが正しい順序です。

特徴5:求人票と面接の説明が食い違う

求人票で「広告運用」と書かれていたのに、面接で「最初は営業から」と説明が変わる求人は、最も注意が必要です。求人票を書いた人と面接官の認識がずれている会社は、入社後の配置も約束どおりにならないことがあります。食い違いを感じたら、その場で「求人票の業務内容とどちらが正しいですか」と確認して構いません。

未経験から「転職しやすい」マーケティング職種と、しにくい職種

未経験OK求人は広告運用が最も多く、SEO・SNS運用が続き、ブランド・商品企画は経験者採用が中心です。

同じ「マーケティング」でも、職種によって未経験OK求人の量は大きく異なります。採用側の採用構造から見た目安を表にまとめました。

職種未経験OK求人の多さ理由(採用側の構造)
広告運用(運用型広告)多い支援会社が複数案件を回すため、育てる前提の採用枠を常に持っている
SEO・コンテンツやや多いライターやアシスタントから入る入口がある。制作会社・メディア運営会社に枠がある
SNS運用やや多い自主運用の実績が評価されやすい。ただし1人担当の求人が多く、育成環境の差が大きい
CRM・MA少ないツールの操作経験や既存顧客データの扱いが前提になりやすい
データ分析少ないSQLや統計の素養が問われ、未経験は新卒・第二新卒枠が中心
ブランド・商品企画非常に少ない事業会社の中核業務で、経験者か社内異動で埋まる

「マーケティングは転職しやすい」と言われる実態は、「広告運用の未経験求人が多い」ということにほぼ等しいです。職種全体の比較と未経験からの5つのルートは未経験からマーケターになるにはで解説しています。

求人票だけでは分からないことの確かめ方|面接での逆質問8つ

最初の3ヶ月の業務、OJT、未経験入社者の現在地、残業実態、評価と昇給の実例を、面接の逆質問で具体的に確かめます。

求人票は、企業が「書きたいこと」を書いた文書です。以下の質問は採用側として答えやすく、かつ答え方で会社の実態が分かる質問なので、遠慮せずに聞いてください。

入社後の最初の3ヶ月は、具体的にどんな業務から始まりますか?

OJTの担当者は決まっていますか? フィードバックの頻度はどのくらいですか?

未経験で入社した方は、3年後にどのような業務や役割を担っていますか?

1人あたりの担当案件数(または担当予算)はどのくらいですか?

残業は月平均でどのくらいですか? 繁忙期はいつですか?

評価の基準は何ですか? 未経験者の最初の1年は、何ができれば評価されますか?

直近1〜2年で、マーケティング部門から離職された方はどのくらいいますか?

未経験で入社した方の昇給の実例を、差し支えない範囲で教えてください。

特に3つ目(未経験入社者の3年後)と8つ目(昇給の実例)は、育成の実績がある会社なら具体的に答えられます。「人によります」「頑張り次第です」で終わる場合は、実例がないと受け取って構いません。

未経験OKのマーケティング求人の探し方|求人サイト・エージェント・企業サイトの使い分け

求人サイトで相場をつかみ、エージェントで非公開の育成枠を知り、企業サイトで本命を直接確認する使い分けが基本です。

同じ会社の求人でも、どこに出すかで求人票の書き方が変わります。

求人サイト:量と相場感をつかむ

母数が多く、「未経験歓迎」「研修あり」で絞り込めるため、最初の相場感をつかむのに向いています。採用側は応募数を確保するために見栄えを整えて書く傾向があるので、8項目で見栄えの裏にある具体性を読み取る場所です。

転職エージェント:非公開の育成枠と「書いてないこと」を知る

支援会社の育成枠は、応募の集中を避けるためにエージェント経由でのみ募集されることがあります。エージェントは部署の人数や離職の傾向など、求人票に書かれていないことを知っています。タイプと選び方は未経験OKのマーケティング転職エージェント比較にまとめています。

企業の採用サイト:本命を直接確認する

自社サイトの求人は形式の制限が少なく、社員紹介や1日の流れなど、求人サイトには載せきれない情報が書かれています。本命の企業は求人サイトと採用サイトの両方を読み、説明が食い違うなら面接で確認します。

応募順の考え方|入口の求人で母数を確保し、本命に向かう

入口になる求人で応募の母数を確保し、面接で志望動機を磨いてから本命に応募する順番が、未経験者には通りやすいです。

見極め方が分かると「良い求人だけに絞って応募したい」と考えがちですが、採用現場で最も多いのは、最初から本命数社だけに応募して全滅し、「やはり未経験は厳しい」と諦めるパターンです。

入口になる求人で母数を確保する:支援会社のアシスタント職など、8項目で「育成の仕組みがある」と読めた求人を中心に、十分な数に応募します。目的は内定だけでなく、書類の通過率と面接の手触りを知ることです。

面接を受けながら志望動機を磨く:「なぜマーケティングか」「なぜ支援会社か」「なぜこの会社か」への答えは、面接官の反応を見て初めて磨かれます。

本命に応募する:書類と面接の精度が上がった状態で、本命の求人に挑みます。

この「応募の母数と順番」は、Webマーケティング未経験は厳しい?で解説している「通る人の共通点」の1つでもあります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 未経験歓迎のマーケティング求人は怪しいですか?

すべてが怪しいわけではなく、支援会社の育成枠のように本当に育てる前提の求人は存在します。「怪しい」の正体は、業務内容が抽象的、名前だけマーケティング、固定残業が長く基本給が低い、理由なく常に募集、求人票と面接の説明が食い違う、の5つのいずれかです。

Q2. どのマーケティング職種が転職しやすいですか?

未経験OK求人が最も多いのは広告運用(運用型広告)です。支援会社が複数案件を回すために、育成前提の採用枠を持っているためです。SEO・コンテンツ、SNS運用が続き、ブランド・商品企画は経験者採用が中心です。

Q3. マーケティング求人が多い時期はありますか?

一般的に、企業の年度や期の切り替わりの前後は、増員や組織変更に伴う募集が出やすい傾向があります。ただし支援会社の育成枠は通年で出るため、時期を待つより、良い求人を見つけたら準備を整えて応募するほうが現実的です。doda「転職求人倍率レポート(2026年6月)」でも、求人数は前年同月比+16.6%と増える一方で「企業による厳選採用の傾向が一段と強まっている」とされています。

Q4. 「未経験OK」と書いてなくても応募していいですか?

応募して構いません。採用側は必須条件をやや高めに書いておき、実際には学習の証拠や前職の実績を見てポテンシャルで採用することがあります。ただし「経験3年以上」のように具体的な年数が必須条件にある場合は、優先度を下げるのが効率的です。

まとめ:求人票は「書いてないこと」を読む

「未経験歓迎」のマーケティング求人は玉石混交ですが、見極め方は難しくありません。

未経験歓迎の求人は、支援会社の育成枠・営業主体・離職補充の3パターン

見るべきは業務内容の具体性・育成の仕組み・先輩の在籍年数・固定残業の有無を軸にした8項目

「怪しい」の正体は、抽象的な業務内容・名前だけマーケ・低い基本給と長い固定残業・常時募集・説明の食い違いの5つ

転職しやすい職種は広告運用。求人票で分からないことは逆質問8つで確かめる

応募は入口で母数を確保→面接で磨く→本命の順番

書かれていない項目に目を向けると、育ててくれる会社かどうかが見えてきます。

ソイルエージェントは、広告運用やマーケティング支援を現役で行い、企業のマーケター採用代行も担う会社が運営する転職サービスです。求人を出す側の事情を知っているからこそ、「この求人は本当に育ててくれるのか」を一緒に読み解き、通る準備を進められます。

監修:SOIL株式会社
SOIL株式会社(京都・東京)は、運用型広告を中心とした広告運用代行・インハウス支援・マーケティング総合支援・マーケター採用代行を行うマーケティング支援会社です。有料職業紹介事業許可番号:26-ユ-300751。

参考・出典

電通「2025年 日本の広告費」(2026年3月5日発表) https://www.dentsu.co.jp/news/release/2026/0305-011003.html

平均年収ランキング(2025年)転職サービス「doda」 https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/

doda「転職求人倍率レポート(2026年6月)」(2026年7月23日発表) https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/2026/07.html

採用情報

営業とマーケティングの違いとは?役割・評価・キャリアの違いと営業経験の活かし方

営業とマーケティングの違いは、ひと言でいえば営業は「目の前の顧客に売る」仕事、マーケティングは「売れる仕組みを作る」仕事です。向き合う相手(1対1か1対多か)、時間軸(今月の受注か数ヶ月〜年単位の成果か)、評価指標(受注か認知・リード・CVか)がそれぞれ異なります。

たとえるなら、営業は「点」、マーケティングは「面」です。営業は顧客という点を一つずつ確実に取りに行き、マーケティングは点が生まれやすい面を広げます。

執筆は、現役で広告運用とマーケター採用代行を行うSOIL株式会社の「ソイルエージェント編集部」です。本記事は「違いの理解」に重点を置き、両者が日々やりとりする現場の視点で解説します。転職の手順そのものは営業からマーケティングへ転職するにはで扱っています。

営業とマーケティングの違いを6つの観点で比較

営業とマーケティングは、目的・対象・時間軸・評価指標・必要スキル・1日の仕事のすべてで「点か面か」の違いが表れます。

観点営業マーケティング
目的目の前の顧客と契約を結び、売上を立てる顧客が集まり、買いたくなる仕組みを作る
対象1対1(特定の顧客・担当者)1対多(市場・セグメント・見込み客の集団)
時間軸今週・今月・今四半期の受注数ヶ月〜年単位(認知形成、SEO、ブランド)
評価指標受注件数・受注額・目標達成率・粗利認知度・リード数・CV数・CPA・LTV
必要スキルヒアリング、提案、交渉、関係構築市場分析、仮説検証、企画、数値分析、言語化
1日の仕事の例商談3件、見積作成、既存顧客のフォロー、日報広告数値の確認、LP改善の仮説立て、記事企画、営業との定例

目的:営業のゴールは「この顧客と契約する」こと、マーケティングのゴールは「契約したい顧客が継続的に現れる状態」を作ることです。

対象:営業は担当者の表情や予算事情まで把握して動き、マーケティングは「30代の中小企業経営者」のような顔の見えない集団を相手にします。

時間軸:営業は月末に数字が締まりますが、マーケティングはSEOなら成果まで3〜6ヶ月かかることも珍しくなく、月単位では評価しづらい施策が多くあります。

評価指標:営業は「売れたか」というほぼ1つの指標で評価されます。マーケティングは認知→興味→問い合わせ→契約の段階ごとに指標が分かれ、「どこが詰まっているか」で評価されます。

必要スキル:営業は相手の課題を引き出して納得させる対人スキル、マーケティングは数字から仮説を立て、施策に落とし、結果を言語化する力が中心です。

1日の仕事:営業は社外に出る時間、マーケティングは画面と向き合う時間が長くなりますが、BtoBマーケティングでは営業との定例や顧客インタビューなど人と話す時間も相当あります。

マーケティング側の職種の全体像はマーケターとは?仕事内容・職種・未経験からの目指し方で整理しています。

営業企画・販売促進・広報・インサイドセールスとマーケティングの違い

営業企画は「マーケ寄りの営業」、インサイドセールスは「両者の中間」。混同されやすい職種は、営業からの距離で整理できます。

職種主な仕事位置づけ主な評価指標
営業企画営業目標の設計、売上データ分析、営業資料の整備、SFA/CRMの運用マーケ寄りの営業(営業部門の頭脳)営業部門全体の売上達成率、商談化率
販売促進(販促)キャンペーン設計、店頭・展示会施策、営業用資料や販促物の制作営業寄りのマーケ(買う瞬間を後押し)施策ごとの売上増、反応率、来場数
広報・PRメディア対応、プレスリリース、企業の認知・信頼の形成「売らない」マーケ露出数、報道の質、ブランド認知
インサイドセールスマーケが獲得したリードへ電話・メールで接触し、商談を設定営業とマーケの中間(受け渡し役)商談化数・商談化率、リードへの接触率
マーケティング市場・顧客の理解、ターゲット設計、集客施策の企画・運用、効果測定面を作る側認知、リード数、CV、CPA

営業企画は、営業部門の中にいながら「個人の商談」ではなく「部門全体の数字」を見る職種です。扱うのが営業データなので、マーケティングに移る人も多くいます。

販売促進は、マーケティング部門にいながら「買う瞬間」を後押しする職種です。営業が商談で使う資料や店頭の訴求物を作るため、営業との距離が最も近いマーケ職です。

広報・PRは、売上に直結する指標を持たず、企業の認知と信頼を長期で育てます。広告費をかけずにメディアに取り上げられる形を目指す点が、マーケティングと異なります。

インサイドセールスは、マーケティングが集めた見込み客に最初に接触し、商談に値するかを見極めて営業へ渡す「受け渡し役」です。営業とマーケティング両方の言葉を理解している必要があります。

営業とマーケティングが連携する3つの場面

連携の要は「リードの受け渡し」「顧客の声の還流」「失注理由の共有」の3つで、定義と頻度を決めないと衝突に変わります。

営業とマーケティングの違いは、教科書の定義より「連携がうまくいかない場面」で立体的に見えてきます。BtoBの現場で繰り返し起きる3つの場面を紹介します。

1. リード獲得から商談化への受け渡し

マーケティングが広告やセミナーで見込み客(リード)を集め、営業(またはインサイドセールス)が商談につなげる流れです。ここで最も多い衝突が、「リードの質」をめぐる言い分の違いです。

以下は、編集部がBtoB支援の現場で繰り返し見てきた衝突を一般化した架空の事例です。あるBtoB企業で、マーケティングが資料ダウンロードのリードを月100件集めました。

営業からは「電話しても『資料を見ただけ』と言われる。質が低い」と不満が出ます。マーケティングは「せっかく集めたのに、フォローが3日後では熱が冷める」と反論します。

原因は、両者が「リード」という同じ言葉を違う意味で使っていたことでした。マーケティングは「資料をダウンロードした人」、営業は「今期中に検討している人」をリードと呼んでいたのです。解決策は、フォームに「検討時期」の項目を加えて温度感で振り分け、「商談に渡す基準」と「営業がフォローする期限」を文書で決めることでした。

2. 顧客の声を訴求と商品改善に還流する

営業が毎日聞いている「決め手は◯◯だった」「競合の△△と迷った」という顧客の生の言葉は、マーケティングが広告文やLPを作るうえで最良の素材です。ところがこの情報は、営業の頭の中に留まりがちです。月1回でも「最近よく聞く顧客の言葉」を共有する場を作るだけで、訴求の精度は大きく変わります。

3. 失注理由からターゲットを見直す

「予算が合わない」という失注が続くなら、マーケティングが集めているターゲットの企業規模がずれている可能性があります。営業が失注理由をCRMに残し、マーケティングが月次で傾向を見る循環ができている会社は、広告のターゲット設定や訴求を四半期ごとに修正でき、無駄な広告費が減っていきます。

営業経験がマーケティングで活きる3つの場面と通用しない2つの場面

営業経験は「顧客の言葉」「数字への耐性」「調整力」として活きますが、個人の説得力と短期の受注思考は通用しません。

営業出身者を面接していると、武器になる経験と、持ち込むと苦労する考え方がはっきり分かれます。

活きる場面1:顧客の言葉を知っている

未経験者が最初につまずくのは、「顧客が実際に何を気にしているか」が分からないことです。営業経験者は顧客の不安や決め手を自分の耳で聞いているので、広告文やLPの仮説を「顧客の言葉」から書き始められます。

活きる場面2:数字に追われる耐性

マーケティングは毎日CPAや獲得数を見て、未達なら原因を探す仕事です。毎月の目標を背負ってきた営業経験者は、数字が悪い日に目をそらさず「どこを直すか」に向かえるため、採用側はこの耐性を高く評価します。

活きる場面3:社内外を動かす調整力

マーケティングの施策は1人では完結せず、デザイナーへの制作依頼、営業へのフォロー依頼、上司やクライアントへの予算承認と、調整が毎週あります。社内外の利害を調整してきた営業経験は、ここで直接活きます。

通用しない場面1:個人の説得力では施策は動かない

営業では、自分の熱意と説明力で目の前の相手を動かせました。マーケティングの相手は顔の見えない数千人で、どれだけ思いを込めた広告文でも、クリック率が低ければ数字が「違う」と告げてきます。自分の感覚より数字を信じる切り替えが必要です。

通用しない場面2:短期の受注思考では設計ができない

「今月の数字を作る」思考は、マーケティングでは「今週CVが少ないから広告費を増やす」という短期対応に偏りがちです。認知から契約まで数ヶ月かかる顧客の動きを設計し、途中の指標で進捗を判断する時間軸への切り替えが、営業経験者の最初の壁になります。

営業経験を評価する求人は、BtoBマーケティングや広告運用を中心に少なくありません。

営業からマーケティングへ転職するには(要約)

営業経験を「顧客理解」と「数字実績」に言い換え、無料教材で基礎を補い、広告運用やBtoBマーケから入るのが現実的です。

採用側の実感として、営業からマーケティングへの転職は未経験転職の中では比較的通りやすいルートです。見られるのは前職の受注実績そのものより、「顧客の何を理解していたか」「数字をどう追ったか」の言語化です。Google スキルショップなどの無料教材で基礎を補い、小さく実践した結果を持ち込めば、書類の通過率は変わります。

具体的な手順と職務経歴書の書き方は営業からマーケティングへ転職するには、未経験からの全体像は未経験からマーケターになるにはで解説しています。

年収の違いにも触れておきます。dodaの「平均年収ランキング(2025年)」では、営業系全体の平均年収は476万円(20代406万円/30代528万円)、Webマーケティングは471万円(20代414万円/30代514万円)、マーケティングは550万円(20代417万円/30代562万円)です(出典:平均年収ランキング(2025年)転職サービス「doda」)。これらは経験者を含む平均値で、未経験の初年度は20代平均(Webマーケティング414万円)前後が目安です。

転職直後に年収が上がる職種ではなく、経験を積んでから伸びる職種だと理解しておくと、転職後の落差を防げます。

営業とマーケティングのどちらが向いているかの判断軸

人と話す/数字と向き合う、即時の反応/中期の検証、個人成果/仕組み成果の3軸で、どちらに充実感があるかが判断の基準です。

判断軸営業向きマーケティング向き
エネルギーの源人と話し、相手の反応を直接見ることで力が出る数字と向き合い、仮説が当たることに面白さを感じる
成果の時間軸その場で返事が返ってくる即時の反応が好き数週間〜数ヶ月かけて検証する過程に耐えられる
成果の帰属「自分が取った」という個人成果に充実感がある「仕組みが回った」という成果に充実感がある
失敗の受け止め方断られても次の相手に切り替えられる外れた仮説から次の仮説を出すのが苦ではない

補足として、両方の素養を持つ人はBtoBマーケティングで特に強いです。商談から契約までを営業が担うBtoBでは、「営業がどんなリードなら動きやすいか」を体感で知っているマーケターは受け渡しの衝突が少なく、成果も出しやすいからです。

マーケティング側の適性は、採用面接で見ているポイントをまとめたWebマーケティングに向いてる人の特徴10選で確かめられます。

営業とマーケティングはどちらが上か

どちらが上という優劣はなく、会社の規模・業態・商材によって営業主導かマーケティング主導かの比重が変わるだけです。

「営業とマーケティングはどちらが上か」という問いは、現場では「どちらが主導権を持つか」という形で表れます。答えは会社によって異なります。

営業主導になりやすい会社:単価が高く商談が長いBtoBや、創業期で顧客が少ないスタートアップ。顧客を1社ずつ取る「点」が売上のほぼすべてで、マーケティングは営業を支える役割になります。

マーケティング主導になりやすい会社:単価が低く顧客数が多いBtoCやEC、申し込みがWebで完結するサービス。個別営業ではコストが合わず、「面」で集客する仕組みが売上を決めます。

分業が進む会社:一定規模以上の企業では、マーケティング→インサイドセールス→営業→カスタマーサクセスと役割が分かれ、どちらが上かより「受け渡しの精度」が問われます。

比重は時代でも動きます。電通「2025年 日本の広告費」によると、2025年のインターネット広告費は4兆459億円で、総広告費に占める構成比が50.2%と初めて過半数を超えました(出典:電通)。顧客が営業に会う前にWebで情報収集を終える割合が増えるほど、「面」を設計するマーケティングの比重は増しています。

ただし、最終的に契約を結ぶのは営業で、どちらが欠けても売上は立ちません。「上下」ではなく「前後」の関係だと捉えるのが、現場の実感に近い理解です。

よくある質問(FAQ)

営業とマーケティングの違いについて、よくある4つの疑問に採用側の視点で答えます。

Q. 営業とマーケティングはどちらが上ですか?

優劣はありません。営業は「点」で売上を確定させ、マーケティングは「面」で売上の種をまく、役割の異なる仕事です。主導権を持つ側は会社の規模や商材で変わりますが、一方だけでは売上は伸びません。

Q. 営業経験なしでもマーケターになれますか?

なれます。採用側が見るのは営業経験そのものではなく、「顧客の行動を考えられるか」「数字を見て動けるか」です。販売や事務など他職種の経験も顧客接点や数字実績として言語化でき、未経験からの全体像は未経験からマーケターになるにはで解説しています。

Q. マーケティングから営業への転職は可能ですか?

可能です。マーケティングで「顧客がなぜ買うか」を仕組みとして理解した人は、BtoBの営業やインサイドセールスで重宝されます。特にマーケティングの指標を理解した営業は、受け渡しの衝突を減らせる人材として評価されます。

Q. 営業企画とマーケティングの違いは何ですか?

営業企画は営業部門の中で「売上を達成するための戦略・分析・資料整備」を担う、マーケ寄りの営業職です。マーケティングは社外の「面」を相手に集客の仕組みを作ります。扱うデータが近いため、営業企画からマーケティングへ移る人は多くいます。

まとめ:営業は「点」、マーケティングは「面」。違いを知れば連携もキャリアも見えてくる

営業は目の前の顧客に売り、マーケティングは売れる仕組みを作ります。違いは優劣ではなく、連携とキャリア選択の起点です。

営業は1対1・短期・受注、マーケティングは1対多・中長期・認知〜CVで評価される

営業企画は「マーケ寄りの営業」、インサイドセールスは「営業とマーケの中間」

連携の要はリードの定義・顧客の声の共有・失注理由の還流

営業経験は顧客の言葉・数字への耐性・調整力として活きるが、個人の説得力と短期思考は切り替えが必要

どちらが上かではなく、会社の規模・業態で比重が変わる

「自分の営業経験が、マーケティングでどこまで評価されるか知りたい」という方は、ソイルエージェントの無料キャリア相談をご利用ください(求職者の方は無料です)。ソイルエージェントは、広告運用やマーケティング支援を現役で行い、企業のマーケター採用代行も担う会社が運営する転職サービスです。採用する側の基準を知っているからこそ、営業経験のどこが「適性の証拠」になるかを一緒に整理し、通る準備を進められます。

監修:SOIL株式会社
SOIL株式会社(京都・東京)は、運用型広告を中心とした広告運用代行・インハウス支援・マーケティング総合支援・マーケター採用代行を行うマーケティング支援会社です。有料職業紹介事業許可番号:26-ユ-300751。 

参考・出典

平均年収ランキング(2025年)転職サービス「doda」 https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/

電通「2025年 日本の広告費」(2026年3月5日発表)https://www.dentsu.co.jp/news/release/2026/0305-011003.html

Google スキルショップ(Google広告認定資格・Google アナリティクス認定資格)https://skillshop.withgoogle.com/

採用情報

未経験OKのマーケティング転職エージェント比較|4タイプの違いと選び方【2026年版】

「未経験からWebマーケティング職に転職したい。転職エージェントはどこを使えばいいのか」という疑問への結論は2つです。未経験者は「おすすめ◯選」ではなく、エージェントを4つのタイプに分けて選ぶこと。そして総合型1社+特化型(または支援会社運営型)1社の併用を基本形にすることです。

タイプごとに「未経験OK求人の多さ」「業界理解の深さ」「選考対策の質」が大きく違い、1社だけに頼ると担当者の当たり外れがそのまま結果になります。

広告運用代行とマーケター採用代行を現役で行うSOIL株式会社のソイルエージェント編集部が、採用する側の視点で、特定サービスを推すことなく中立にまとめました。

未経験者がマーケティング転職エージェントを使うべき理由と、意味がないケース

エージェントの価値は「非公開求人」「経歴の翻訳」「選考情報」の3点ですが、準備ゼロでは紹介を受けにくいのも事実です。

理由1:公開サイトに出ない未経験OK求人に触れられる

Webマーケティング職は人気が高く、求人サイトに「未経験歓迎」と書くと応募が集中します。そのため企業は、要件を細かく伝えられるエージェント経由でのみ募集することがあります。

市場の追い風もあります。電通「2025年 日本の広告費」によると、2025年のインターネット広告費は4兆459億円(前年比110.8%)で初めて4兆円を超え、総広告費の50.2%と過半数を占めました。

理由2:前職の経験を「マーケティングの言葉」に翻訳してもらえる

採用側として未経験者の職務経歴書を読むと、前職の実績がマーケティングの文脈に翻訳されていないケースがほとんどです。営業の「新規開拓件数」は顧客獲得、販売の「リピート率を上げた工夫」はLTV改善の経験として読み替えられます。この翻訳を手伝えるのが、職種を理解したエージェントの価値です。

理由3:面接の評価ポイントと「過去に通った人」の傾向を知れる

企業がどこを見ているか、どんな経歴の未経験者が採用されたか、年収の着地点はどこか。これらは企業と日常的にやり取りするエージェントだからこそ持つ情報です。

使っても意味がないケース(正直に)

「未経験は厳しいのでは」と感じる方は、Webマーケティング未経験は厳しい?で厳しい部分と突破できる部分を切り分けてから登録に進んでください。

Webマーケティング転職エージェントの4タイプと向き不向き

エージェントは総合型・特化型・スクール併設型・支援会社運営型の4つに分かれ、強みの違いを理解して組み合わせます。

タイプ代表例強み注意点未経験者の使い方
①総合型大手リクルートエージェント、doda、マイナビエージェント求人の母数が多く、未経験OK求人も拾いやすい担当者のマーケ職理解は人次第まず1社登録して入口を確保
②マーケ・クリエイティブ特化型マスメディアン、Marketer Gate など業界理解が深く、職種の違いを踏まえた提案経験者向け求人が中心のこともある面談で市場感と立ち位置を知る
③スクール併設・転職保証型マーケティングスクール各社の転職コース学習と転職支援がセット費用がかかる場合がある/紹介先が提携企業中心のことも費用と保証条件を確認して判断
④マーケ支援会社が運営する型ソイルエージェント など採用側・現場の目線で選考対策ができる求人の幅は特化領域に寄る選考準備を固めたいときに併用

※他社の特徴は公開情報に基づく一般的な傾向です。数値は各社公式サイトでご確認ください。

①総合型大手:求人の母数で「入口」を確保する

総合型は全職種・全業界を扱うため求人の母数が多く、「未経験歓迎」「第二新卒」で絞っても一定数が残ります。最初に登録する1社として最も無難な選択です。ただし担当者のマーケティング職への理解は人によって差があり、営業職の求人ばかり届くなら担当変更か特化型で補います。

②マーケティング・クリエイティブ特化型:業界理解の深さを借りる

広告・マーケティング・クリエイティブ職に特化したエージェントは、「広告運用」「SEO」「CRM」といった職種の違いを踏まえて提案できるのが強みです。IT・Web業界特化のGeeklyのような業界軸のサービスも、この系統に近い位置づけです。経験者向け求人が中心で「今は紹介できる求人がない」と言われることもありますが、「未経験者がこの業界に入るルート」を面談で聞けるだけでも価値はあります。

③スクール併設・転職保証型:学習と転職をセットで進める

スクールが転職支援や転職保証を併設するサービスは、学習と転職活動を一本の流れで進められるのが利点です。注意点は、受講費用がかかる場合があること、「保証」に年齢や受講条件などの適用条件が多いこと、紹介先が提携企業中心になり得ることです。契約前に書面で確認し、無料で学べる範囲(Webマーケティング独学ロードマップ)を試してから判断するのが順序です。

④マーケティング支援会社が運営する型:採用側の目線で選考対策する

広告運用やマーケティング支援を本業とする会社が人材紹介も行う形で、ソイルエージェントもここに含まれます。担当者自身が現場で働き、クライアントのマーケター採用にも関わるため、「未経験者のどこを見て採用を決めるか」「入社後に伸びる人の共通点」を一次情報として語れるのが強みです。弱みは求人の幅が得意領域に寄ることで、総合型との併用が前提になります。

未経験者のWebマーケティング転職エージェントの選び方|5つの軸

「未経験OK求人の有無」「担当者の職種理解」「選考対策の質」「支援会社か事業会社か」「紹介の速さ」の5軸で判断します。

軸1:未経験OK求人を「実際に」扱っているか

公式サイトの文言ではなく、初回面談で「私の経歴で今紹介できる求人はありますか」と聞いたときに具体的な答えが返ってくるかで判断します。面談後に連絡が止まるなら、未経験者を主な対象にしていないエージェントです。

軸2:担当者がマーケティング職を理解しているか

「広告運用とSEOの違い」「支援会社と事業会社のキャリアの違い」を説明できるかが基準です。求人票の文言をなぞるだけなら、特化型か支援会社運営型で補います。

軸3:書類・面接対策の質

添削が「誤字の修正」で終わるか、「この経験は◯◯として書き直したほうが伝わる」と内容まで踏み込むかで差が出ます。未経験者は志望動機で特に差がつくため、未経験の志望動機(例文)で解説している「なぜマーケティングか、なぜこの会社か、何を学んできたか」を一緒に磨けるかを見てください。

軸4:支援会社と事業会社のどちらに強いか

マーケティング職の入口は「支援会社(広告代理店・運用代行・コンサル)」と「事業会社(自社の商品を売る側)」の2つです。一般に支援会社は複数案件で短期間に経験を積みやすく、未経験からの採用枠も比較的ある傾向にあります。事業会社は1つのブランドを育てられる反面、即戦力を求める傾向があります。

総合型は事業会社を、特化型・支援会社運営型は支援会社を把握していることが多いため、希望に合わせて組み合わせます。

軸5:紹介のスピードと数

面談から1週間以内に最初の求人提案があるかが目安です。ただし無関係な求人が何十件も届くなら機械的な配信の可能性が高く、1件ごとに「なぜ勧めるのか」を説明してくれるほうが信頼できます。

マーケティング転職エージェントに「紹介できる求人がない」と言われる理由と対策

主因は厳選採用の流れと職務経歴書の翻訳不足で、無料教材・小さな実績・数値化の3つを済ませると状況は変わります。

理由1:求人は増えても「厳選採用」が強まっている

doda「転職求人倍率レポート(2026年6月)」では、転職求人倍率は2.55倍(前年同月差+0.22)、求人数は前年同月比+16.6%と、求人そのものは増えています。しかし同レポートでdoda編集長は「企業による厳選採用の傾向が一段と強まっている」「より高い専門性や即戦力性を重視」とコメントしています。エージェントが断るのは求人がないからではなく、企業に推せる材料が今の経歴にないケースが多いのです。

理由2:職務経歴書が「マーケティングの言葉」になっていない

採用側が未経験者の書類で確認するのは「数字で成果を語れるか」「仮説と検証の経験があるか」の2点です。「接客を頑張った」ではなく「客単価を前年比◯%上げるために◯◯を試した」と書けていれば、職種が違っても評価できます。

理由3:年齢・条件・学習実績のミスマッチ

未経験採用は20代が中心になりやすく、30代以降は「前職の専門性をどう活かすか」の説明が求められます(詳しくは30代未経験からマーケティング転職)。ただし年齢より「学習実績がゼロ」「条件が固い」ことが理由になるケースが多いです。

対策:登録前に済ませておく3つのこと

  1. 無料の公式教材で基礎を固める:Google スキルショップ(Google広告認定資格・GA4認定資格)は無料で学習・受験でき、Meta Blueprintも学習は無料です。進め方はWebマーケティング独学ロードマップにまとめています。
  2. 小さな実績を作る:自分のSNSの運用、知人の店舗の集客支援、少額の広告配信テストなど、「数字を動かした経験」を1つ持ってから登録します。規模より、仮説→実行→数値→振り返りを語れることが重要です。
  3. 職務経歴書を数値化する:前職の実績を「件数・率・金額・期間」で書き直します。書けない場合は「◯人中◯位」「前年比」など相対的な数値でも構いません。

この3つを済ませると、同じエージェントでも対応が変わることは珍しくありません。「断られた理由を聞いて埋めてから再登録する」が正しい使い方です。

マーケティング転職エージェントの併用戦略と使い方の手順

総合型1社+特化型か支援会社運営型1社の2〜3社を併用し、重複応募を避け、合わない担当者は早めに変更します。

基本の流れ:登録→面談→紹介→応募→選考

  1. 登録:数値化した職務経歴書を登録し、希望職種は「広告運用」など具体的に書きます。
  2. 初回面談:30〜60分程度が一般的です(質問リストは次章)。
  3. 求人紹介:1件ごとに「なぜ自分に勧めるのか」を聞き、担当者の判断軸を確認します。
  4. 応募・書類添削:応募先を絞り、添削を受けて提出します。
  5. 選考・面接対策:面接前に「この企業が見るポイント」「過去の質問例」を聞き、面接後はフィードバックをもらいます。

同時進行のコツ

担当者が合わないときの対処

担当者の変更はほとんどのエージェントで依頼でき、遠慮は不要です。「連絡が3営業日以上返ってこない」「希望と無関係な求人ばかり届く」「応募を急かす」「職種の質問に答えられない」の4つがサインです。

マーケティング転職エージェントの初回面談で聞くべき質問7つ

未経験者の採用実績、担当者の職種理解、求人の傾向、選考対策の中身を確認する7つの質問で相性が分かります。

7つすべてに具体的な答えが返ってくるなら、未経験者を本気で扱っているエージェントです。2つ目の質問が曖昧なら、他のタイプを主軸にしてください。

ソイルエージェントについて(④支援会社運営型の一例として)

採用代行と広告運用を現役で行うSOIL株式会社が運営する、未経験からマーケターを目指す方向けの転職支援サービスです。

SOIL株式会社(京都・東京)は、運用型広告を中心とした広告運用代行、インハウス支援、マーケティング総合支援、マーケター採用代行を行うマーケティング支援会社です。有料職業紹介事業の許可(許可番号:26-ユ-300751)を受けており、求職者の方からは費用をいただきません。

本記事の分類では「④支援会社運営型」に当たり、日常的にマーケター採用に関わる立場から「職務経歴書のどこを見るか」「面接で詰まりやすい質問は何か」を踏まえた選考準備の支援を行っています。求人は運用型広告やWebマーケティングの実務職が中心です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 未経験でもマーケティング転職エージェントは使えますか?

使えます。ただし総合型大手は未経験OK求人を拾いやすく、特化型は経験者中心のこともあります。登録前に無料教材での学習と職務経歴書の数値化を済ませると、どのタイプでも紹介を受けやすくなります。

Q2. 転職エージェントと転職サイトはどちらがいいですか?

併用が現実的です。転職サイトは相場感をつかむのに向き、エージェントは非公開求人、書類添削、企業ごとの選考情報が得られます。「サイトで相場を知り、エージェントで通る準備をする」役割分担が効率的です。

Q3. マーケティング転職エージェントは何社登録すべきですか?

2〜3社が目安です。総合型1社で求人の母数を確保し、特化型または支援会社運営型1社で職種理解と選考対策を補うのが基本形です。4社以上は連絡と日程調整の負荷が大きく、選考の質が落ちやすくなります。

Q4. エージェントに断られたらどうすればいいですか?

まず「何が足りないか」を担当者に聞いてください。多くの場合、学習実績がない、職務経歴書が数値化されていない、条件が固いのいずれかです。無料教材の修了、小さな実績の作成、書類の書き直しを1〜2か月で済ませ、別タイプも含めて再登録してください。

未経験者はタイプで選び、2社を併用する

エージェントは「おすすめ◯選」ではなく4タイプで選び、総合型1社+特化型か支援会社運営型1社を併用するのが基本形です。

転職エージェントは、準備した人ほど使い倒せるサービスです。登録前に、この記事のチェックリストを埋めてください。

ソイルエージェントでは、採用する側を日常的に見ている立場から、未経験の方の「通る準備」を一緒に進める無料キャリア相談を行っています。今の経歴で何が足りないかを知りたい方はLINEの無料キャリア相談からご連絡ください。


監修:SOIL株式会社

SOIL株式会社(京都・東京)は、運用型広告を中心とした広告運用代行・インハウス支援・マーケティング総合支援・マーケター採用代行を行うマーケティング支援会社です。有料職業紹介事業許可番号:26-ユ-300751。


参考・出典

採用情報

マーケターとは?仕事内容・職種・年収と未経験からの目指し方を解説

マーケターとは、簡単に言うと「商品やサービスが売れる仕組みを作る人」です。営業が目の前のお客様に売る仕事だとすれば、マーケターは「買いたい人が集まり、自社が選ばれる状態」を作る仕事です。

職種は広告運用・SEO・SNS・CRM・データ分析・ブランド/商品企画・リサーチの7つに分かれ、未経験からの入口は広告運用が中心になります。

この記事を書いているソイルエージェントは、運用型広告を中心にマーケティング支援を行い、企業のマーケター採用代行も担うSOIL株式会社が運営する転職サービスです。教科書的な定義ではなく、現場で毎週何をしているか、どの職種が未経験に開いているかという実務の目線でまとめました。

マーケターとは何をする人か|簡単に言うと「売れる仕組みを作る人」

マーケターとは、誰に・何を・どう届ければ売れるかを設計し、施策を実行して数字で検証し、改善し続ける人です。

簡単に言うと、マーケターとは「商品やサービスが売れる仕組みを作る人」です。

補足すると、まず「誰に・何を・いくらで・どこで届けるか」を決めるのが設計の仕事です。次に、広告・検索・SNS・メールなどを使って買いたい人を集め、選ばれるように働きかけるのが実行の仕事です。そして、結果を数字で測り、次の打ち手を変えるのが検証の仕事です。

「マーケティング」は会社の活動そのものを指し、「マーケター」はそれを職業として担う人を指します。求人票にある「マーケティング職」「マーケティング担当」は、このマーケターの別の呼び方で、意味に大きな違いはありません。

営業・広報・企画・販促との違い

マーケターは営業・広報・企画・販促と隣り合う仕事で、混同されがちです。違いは「誰に向けて」「何をゴールに」動くかにあります。

職種主な相手ゴールマーケターとの関係
マーケターまだ顧客でない人を含む市場全体買いたい人が集まり、選ばれる仕組みを作る―
営業目の前の見込み顧客・既存顧客商談を進めて契約を取るマーケターが集めた見込み顧客を受け取り、成約させる
広報(PR)メディア・社会会社や商品の認知と信頼を高める広告費を使わず、第三者の発信で認知を作る
商品企画社内の開発・製造・経営売れる商品そのものを作るマーケターが市場の声を渡し、企画が商品を返す
販促購買直前の顧客キャンペーンや特典で「今買う」理由を作るマーケティングの中の、購買直前に特化した一部

実務では1人が営業や販促を兼務することも多く、特に営業との線引きは転職を考えるときに重要です。

マーケターの仕事内容|戦略・施策・計測・改善を毎週回す

マーケターの仕事内容は、戦略を立て、施策を実行し、数字を計測し、改善するサイクルを週単位で回し続けることです。

マーケターの仕事は、派手なアイデアを一発出すことではなく、次の4つの工程を週単位・月単位で回し続けることです。

① 戦略:誰に何を、どの経路で、いくら使って届けるかを決める(ターゲット整理、予算配分、KPI設定)

② 施策:戦略を具体的な手段に落として実行する(広告出稿、記事やLPの制作、SNS投稿、メール配信)

③ 計測:結果を数字で把握する(GA4や広告管理画面でCV数・CPA・流入数を集計し、レポートにまとめる)

④ 改善:数字から原因を考え、次の打ち手を変える(広告文の差し替え、予算の再配分、LPの修正)

未経験で入社した人が最初に担当するのは③の計測と②の作業部分(入稿・原稿作成)で、①の戦略と④の改善提案は、数字が読めるようになるにつれて段階的に任されていきます。

支援会社マーケターの1週間のスケジュール例

支援会社(広告代理店)で複数クライアントの広告運用とサイト改善を担当するマーケターの、典型的な1週間を表にしました。架空の例で、会社や担当案件によって中身は変わります。

曜日午前(9:00〜12:00)午後(13:00〜16:00)夕方(16:00〜18:30)
月全クライアントの先週の数値確認、週次レポートの更新社内の週次ミーティング(各案件の課題と今週の打ち手を決める)広告の予算再配分と入札調整
火クライアントA定例(先週の結果と今週の施策を報告)A社LPの改善案作成(GA4とヒートマップで離脱箇所を分析)広告文・バナーの改善案をまとめ、デザイナーへ制作依頼
水クライアントB定例B社のSEO記事の構成チェック、キーワード調査新キャンペーンの設計と入稿、審査状況の確認
木数値確認、A/Bテストの結果判定と社内共有クライアントC向け月次提案資料の作成(次月の戦略と予算案)広告媒体の仕様変更・新機能の情報収集、チームへ共有
金クライアントD定例月次レポートの考察執筆(なぜ良かったか・悪かったかを言葉にする)翌週のタスク整理、月内の予算着地予測

毎朝30分ほどの数値確認は、表に書いていない日も毎日あります。工程別に見ると、月曜の社内会議と木曜の提案資料が「戦略」、制作依頼や入稿が「施策」、数値確認とレポートが「計測」、予算配分やLP改善案が「改善」です。この4工程を複数案件で少しずらしながら同時に回すのがマーケターの1週間で、「数字を見て、言葉にして、人に伝える」時間が半分近くを占めます。

マーケターの7つの職種|仕事内容と未経験からの入りやすさ

マーケターの職種は広告運用・SEO・SNS・CRM・分析・企画・リサーチの7つで、未経験の入口は広告運用です。

「マーケター」はひとつの職業名ですが、実際の求人は扱う手段によって7つに分かれます。採用する側は「マーケター募集」ではなく「広告運用担当」「SEO担当」のように手段で募集するので、どの職種を目指すかを決めることが最初の一歩です。

職種主な仕事成果指標必要スキル未経験の入りやすさ
広告運用Google・Meta・LINEなどの運用型広告を設計し、日々の数字を見て入札・予算・クリエイティブを調整するCPA(獲得単価)、ROAS(広告費用対効果)、CV数数字への抵抗感のなさ、管理画面の操作、スプレッドシート◎ 育成前提のアシスタント枠が最も多い
SEO・コンテンツ検索で見つけてもらうための、キーワード調査・記事企画・サイト改善検索順位、自然検索流入、流入からのCV文章力、検索意図を読む力、Search Consoleの理解○ ライター・編集からの入口がある
SNS運用X・Instagram・TikTokなどで投稿を企画・制作し、反応を見て改善するフォロワー数、エンゲージメント率、サイト流入企画力、トレンドへの感度、画像・動画の基礎編集○ 自分のアカウント運用実績が評価されやすい
CRM・MAメール・LINE・アプリ通知で既存顧客との関係を設計し、継続・再購入を促す継続率、LTV(顧客生涯価値)、開封率顧客データの扱い、シナリオ設計、MAツールの操作△ ツール経験や顧客データの理解が前提になりやすい
データ分析GA4・BIツール・SQLで数値を集計し、課題の発見と施策の提案を行う分析の精度、提案の採用率と成果SQL・統計の基礎、可視化、説明力△ SQLや統計の素養が問われる
ブランド・商品企画市場調査からコンセプトを決め、商品や大型キャンペーンを企画する売上、認知度、ブランド指標市場を読む力、社内調整力、プレゼン力× 経験者か社内異動が中心
マーケティングリサーチアンケート・インタビューを設計し、消費者の声を分析して提言する調査設計の品質、提言の活用度統計の基礎、質問設計、レポーティング△ 調査会社の新卒・第二新卒枠が中心

入りやすさの差は、能力の差ではなく「育てる仕組みがあるかどうか」の差です。広告運用は支援会社が複数クライアントを回すためにアシスタントを継続的に採用しているのに対し、ブランド・商品企画やデータ分析は会社ごとに1〜数名の専門職で、育てる余力がある会社は少数です。

まず広告運用で数字の読み方を身につけ、SEOやCRMへ広げるのが現実的な順路です。

Webマーケターとは|デジタル領域を担うマーケター

Webマーケターとは、広告・検索・SNS・メールなどインターネット上の経路を使うマーケターで、今の求人の中心です。

Webマーケターとは、Web上の経路を使って「買いたい人が集まり、選ばれる状態」を作るマーケターです。マーケター全体の中の一部ですが、現在のマーケター求人の多くはこのWebマーケターの領域です。

マーケターとWebマーケターの関係

テレビCM・新聞・店頭販促などオフラインの手段も含めて担当する人を広い意味での「マーケター」、Web上の手段を主に担当する人を「Webマーケター」「デジタルマーケター」と呼びます。先ほどの7職種のうち、広告運用・SEO/コンテンツ・SNS運用・CRM/MA・データ分析の5つは、ほぼWebマーケターの領域です。「マーケター」とだけ書かれた求人も中身はWeb広告やSNSの運用であることが多いので、職種名ではなく業務内容欄で判断してください。

Webマーケティングの仕事内容

Webマーケティングの仕事内容を経路別に整理すると、次のようになります。

広告:検索広告・SNS広告・動画広告の出稿と日々の運用改善

検索(SEO):記事やサイトの改善で、検索から継続的に人を集める

SNS:アカウント運用で認知とファンを作り、サイトや店舗へ送る

サイト(LP・EC):訪れた人が購入・問い合わせに至る導線を改善する

CRM:メール・LINEで、一度接点を持った人との関係を続ける

計測:GA4などで全体の数字をつなげ、どの経路に投資するかを判断する

オフラインと最も違うのは、すべての経路で「誰が、どこから来て、何をしたか」が数字で残ることで、そのためWebマーケターの仕事は企画より「計測して直す」時間が長くなります。

Webマーケターの重要性を示すデータ

電通「2025年 日本の広告費」によると、2025年の総広告費は8兆623億円(前年比105.1%)で、このうちインターネット広告費は4兆459億円(前年比110.8%)と初めて4兆円を超えました。総広告費に占める構成比は50.2%で、インターネット広告が初めて過半数に達しています。

企業がお金を使う場所がWebに移っている以上、その予算を設計し運用するWebマーケターは必要になり続け、未経験の入口が広告運用に集中しているのもこの構造が背景です。

出典:電通「2025年 日本の広告費」(2026年3月5日発表) https://www.dentsu.co.jp/news/release/2026/0305-011003.html

事業会社のマーケターと支援会社のマーケターの違い

事業会社のマーケターは自社商品を深く長く育て、支援会社のマーケターは複数社の課題を専門手法で速く解決します。

同じ「マーケター」でも、勤務先が事業会社(自社の商品を売る会社)か支援会社(広告代理店・コンサル・制作会社)かで、仕事の中身は大きく変わります。

比較軸事業会社のマーケター(インハウス)支援会社のマーケター(代理店・コンサル)
誰のために働くか自社の商品・事業の売上クライアント企業の売上(複数社を並行)
守備範囲商品企画から広告・販促・営業連携まで横断的広告運用・SEOなど担当手法を深く、業界は横断
評価のされ方事業の売上・利益・CV数への貢献クライアントの目標達成と契約継続、提案の質
時間の使い方社内の関係部署との調整・会議が多いクライアント定例・レポート・運用作業が多い
身につく力事業全体を見る力、長期の施策設計、社内を動かす力手法の専門性、スピード、場数と業界知識の幅
未経験の入口マーケ補助・営業兼務・EC運営から運用アシスタント・トレーニー枠

「1つの商品を深く育てたい」なら事業会社、「短期間で場数を踏み、手法の専門性を持ちたい」なら支援会社が向いています。ただし未経験OKの求人は支援会社に集中しており、「支援会社で経験を積み、事業会社へ移る」順路が一般的です。

マーケターに必要な5つのスキル

マーケターに必要なスキルは、数字を読む・仮説を立てる・言語化する・ツールを使う・学び続ける、の5つです。

採用側として未経験者を見るときも、現場で若手を育てるときも、見ているのは次の5つです。才能より「習慣」に近く、どれも応募前から鍛え始められます。

1. 数字を読む

「先週より悪い」で終わらせず、「どこが・なぜ悪いか」まで分解する力です。現場では毎朝の数値確認で、CPAが上がった原因がクリック単価なのかCV率なのかを切り分けることから始まります。

2. 仮説を立てる

「おそらくこうだから、こう変えれば改善するはず」と理由付きで打ち手を考える力です。現場では「なぜ今の広告文では刺さらないのか」を先に言えるかが、任される範囲を決めます。

3. 言語化する

分析や提案を、上司・クライアント・デザイナーなど専門外の人に短く正確に伝える力です。1週間の例で見たように、マーケターの時間の多くは「数字を言葉にする」ことに使われます。

4. ツールを使う

広告管理画面、GA4、Search Console、スプレッドシート、MAツールなどを操作する力です。入社後に覚えられますが、Google スキルショップ(Google広告認定資格・GA4認定資格)など無料の公式教材に応募前から触っておくと「学習の証拠」になります。

5. 学び続ける

広告媒体の仕様、検索エンジンの評価基準、SNSのアルゴリズムは毎年変わります。1週間の例の木曜夕方に「仕様変更の情報収集」があるように、学び続けることは業務の一部です。

必須の国家資格はなく、無料の公式認定が「学習の証拠」として有効です。どの資格が採用で評価され、どれが不要かは未経験のマーケティング転職に資格は必要?にまとめています。

マーケターの年収|職種別・年代別の平均

マーケターの年収は平均550万円(doda2025年)、Webマーケティングは471万円で、未経験は20代平均前後が目安です。

doda「平均年収ランキング(2025年)」から、マーケティングに関わる3つの職種分類の平均年収を年代別に示します。

職種(doda分類)全体平均20代30代40代50代〜
マーケティング550万円417万円562万円742万円856万円
Webマーケティング471万円414万円514万円652万円667万円
販売促進/広告宣伝519万円409万円546万円672万円792万円

出典:平均年収ランキング(2025年)転職サービス「doda」 https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/ (2025年12月1日更新。2024年9月〜2025年8月にdodaに登録した約60万人の正社員データ)

読み方の注意が2つあります。1つ目は、平均値には経験者が含まれるため、未経験の初年度は年齢に関わらず20代平均(Webマーケティングで414万円)前後が目安になることです。2つ目は、20代から40代にかけての伸び幅が大きく、戦略や責任者の仕事を任されるにつれて年収が動きやすい職種だということです。

未経験スタートの相場や年収を上げる順路はマーケターの年収はいくら?未経験スタートの相場で詳しく解説しています。

マーケターのキャリアパス|4つの進み方

マーケターのキャリアパスは、支援会社で昇進・事業会社の責任者・専門特化・フリーランス独立の4方向に分かれます。

マーケターのキャリアは、最初の数年で手法を覚えた後、4つの方向に分かれます。入口が広告運用でも、その先の選択肢は広いのが特徴です。

段階目安① 支援会社で昇進② 事業会社インハウスへ③ 専門特化④ フリーランス・独立
第1段階入社〜2年目運用アシスタント→運用担当マーケ補助・営業兼務→施策担当1つの手法を一通り回せるようになる(実績作りの期間)
第2段階3〜5年目複数案件の主担当→ディレクター・コンサルタント支援会社から転身、または社内でチャネル責任者SEO・CRM・データ分析などへ領域を深める副業で小規模事業の運用を受け始める
第3段階5年目以降マネージャー・事業部責任者マーケティング責任者(部長・CMO)特定領域のスペシャリスト独立し、複数社のマーケティングを支援

年数は現場で見てきた目安で、統計ではありません。進む速さは、どれだけ早く「数字を読み、仮説を言葉にして、人を動かす」側に回れるかで決まります。4つの方向は排他的ではなく、「支援会社でディレクターを経て事業会社の責任者へ」のように組み合わせる人が多くいます。

マーケターに向いている人

マーケターに向いている人は、数字を見ることが苦にならず、仮説を試すのが好きで、地味な作業を続けられる人です。

現場で伸びる人の共通点は、核になるものが3つあります。

数字を見ることが苦にならない:毎朝の数値確認が苦痛だと続きません。得意である必要はなく、抵抗感が低ければ十分です

仮説を立てて試すのが好き:正解を教えてもらうより、「こうすれば変わるはず」と考えて小さく試すことを楽しめる人が向いています

地味な作業を続けられる:入稿・レポート・数値ログの蓄積など、派手さのない作業の積み重ねが成果になります

外向的か内向的か、文系か理系かは関係ありません。10の特徴と自己診断チェックはWebマーケティングに向いてる人の特徴10選にまとめているので、迷っている方は照らし合わせてみてください。

未経験からマーケターになるには(要約)

未経験からマーケターになるには、広告運用など5つの入口から選び、学習と実践の証拠を作ってから応募します。

「マーケターとは何か」が見えてきたら、次は「どうなるか」です。詳細はピラー記事に任せ、ここでは要点だけまとめます。

未経験の5つの入口ルート

支援会社の広告運用アシスタントから入る(最も求人が多く、再現性が高い)

事業会社のマーケ補助・営業兼務から入り、社内でマーケ業務の比率を増やす

Webライターから入り、検索順位や流入を見る経験を積んでSEO担当へ進む

自分や知人のSNSアカウントを運用し、数字の推移を実績にして応募する

現職での社内異動や副業で実績を作ってから転職する

6ヶ月の準備計画(週10時間の前提)

1ヶ月目:Google スキルショップなど無料教材で、全体像と用語を押さえる

2ヶ月目:Google広告認定資格かGA4認定資格を1つ取る

3ヶ月目:ブログ・SNS・少額広告のいずれかを自分で運用し、週次で数字を記録する

4ヶ月目:「目的→施策→数値→学び」を1枚にまとめ、職務経歴書と志望動機を書く

5ヶ月目:入口ルートの求人を中心に応募し、書類をエージェントに見てもらう

6ヶ月目:面接の振り返りと修正を繰り返し、内定先を「育成の仕組み」で選ぶ

採用側が未経験者に見ているのは、やる気ではなく「応募前に動いた証拠」です。各ルートの詳細、年齢や学歴の影響、よくある失敗までは未経験からマーケターになるには?採用側が語る5ルートと6ヶ月計画で一つにまとめています。

今どんな未経験OK求人があるかを先に見ておくと、学習の目標も具体的になります。未経験OKの求人一覧で、職種名と業務内容の書かれ方を確認してみてください。

よくある質問(FAQ)

Q1. マーケターとは簡単に言うと?

商品やサービスが「売れる仕組み」を作る人です。誰に・何を・どう届けるかを設計し、広告や検索、SNSなどで買いたい人を集め、結果を数字で測って改善します。営業が目の前の人に売る仕事なら、マーケターは「売れる状態」を作る仕事です。

Q2. マーケターとマーケティング職の違いは?

基本的に同じ仕事を指します。「マーケティング職」は求人や社内の職種区分としての呼び方、「マーケター」はその仕事をする人の呼び方です。求人票の「マーケティング職」には広告運用・SEO・SNS・企画などが含まれるので、業務内容欄で中身を確認してください。

Q3. Webマーケターとマーケターの違いは?

Webマーケターはマーケターの一部で、Web広告・SEO・SNS・メールなどインターネット上の経路を主に担当する人です。マーケターはテレビCMや店頭販促などオフラインも含む広い呼び方ですが、インターネット広告費が総広告費の過半数を占める今、求人の多くはWebマーケターの領域です。

Q4. マーケターは文系でもなれる?

なれます。採用側が学部を見ることはほとんどなく、見られるのは「数字への抵抗感が低いか」「学び続けられるか」です。統計や高度な数学が必要なのはデータ分析職の一部で、広告運用やSEOは四則演算と割合の理解で始められます。

Q5. マーケターの仕事はきつい?

数字で成果が出るため結果から逃げられないこと、複数案件の締め切りが重なること、仕様変更に合わせて学び続ける必要があることは、正直にきつい面です。一方で、自分の仮説で数字が動く手応えがあり、身につけたスキルは業界を問わず使えます。数字を見ることが苦にならない人には、負荷より面白さが勝ちやすい仕事です。

まとめ:マーケターとは「売れる仕組みを作る人」。入口は広告運用から

マーケターとは、商品やサービスが売れる仕組みを設計し、施策を実行し、数字で検証して改善し続ける人です。

マーケターは「買いたい人が集まり、選ばれる状態」を作る仕事。営業・広報・企画・販促と隣り合うが、市場全体を相手に仕組みを作る点が異なる

仕事内容は「戦略→施策→計測→改善」を毎週回すこと。時間の多くは、数字を読み、言葉にして、人に伝えることに使う

職種は7つ。未経験の入口は育成枠の多い広告運用で、そこからSEO・SNS・CRMへ広げるのが現実的な順路

Webマーケターはマーケターの中心。インターネット広告費が総広告費の50.2%と過半数を占め、需要は構造的に続く

年収はマーケティング550万円、Webマーケティング471万円が平均で、未経験は20代平均前後から。キャリアは4方向に広がる

「マーケターとは何か」が分かったら、次は「自分はどの職種から入るか」です。入口を決めて、無料教材と小さな実践で証拠を作れば、半年後には応募できる状態になります。

ソイルエージェントは、広告運用やマーケティング支援を現役で行い、企業のマーケター採用代行も担うSOIL株式会社が運営する転職サービスです。採用する側の基準を知っているからこそ、「どの職種が自分に合うか」の整理から、通る書類の準備まで一緒に進められます。求職者の方は無料ですので、ソイルエージェントの無料キャリア相談をお気軽にご活用ください。

監修:SOIL株式会社
SOIL株式会社(京都・東京)は、運用型広告を中心とした広告運用代行・インハウス支援・マーケティング総合支援・マーケター採用代行を行うマーケティング支援会社です。有料職業紹介事業許可番号:26-ユ-300751。

参考・出典

電通「2025年 日本の広告費」(2026年3月5日発表) https://www.dentsu.co.jp/news/release/2026/0305-011003.html

平均年収ランキング(2025年)転職サービス「doda」(2025年12月1日更新) https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/

Google スキルショップ(Google広告認定資格)/Google アナリティクス(GA4)認定資格/Google Search Console ヘルプ(各公式サイト)

採用情報

【例文6選】未経験のWebマーケティング志望動機|採用担当が読む前提で書く3ステップ

未経験でWebマーケティング職に応募するとき、志望動機で評価されるのは「熱意」ではありません。採用側が見ているのは、①なぜマーケティングなのか ②なぜこの会社なのか ③今すぐ何ができるのかの3点です。この3点に自分の言葉で答えられれば、職種経験がなくても書類は通ります。

現役で広告運用とマーケター採用代行を手がけるSOIL株式会社の編集部が、採用側の読み方を前提に、落ちる書き方と通る書き方、3ステップの型、前職別の例文6本、面接対策を解説します(全体像は未経験からマーケターになるには)。

採用担当が未経験の志望動機で見ている3つのポイント

採用側は志望動機で「職種への動機の具体性」「この会社を選んだ差分」「今できることの証拠」の3点を確認しています。

dodaの転職求人倍率レポート(2026年6月)では、求人数が前年同月比16.6%増の一方、「企業による厳選採用の傾向が一段と強まっている」と指摘されています。通るのは次の3点を押さえた人です。

ポイント1:なぜ「マーケティング」なのか

「おもしろそう」という応募が多い職種のため、採用側はまず動機が体験に根差しているかを見ます。

書き方採用側の判断
落ちる「人の心を動かす仕事に魅力を感じました」どの職種でも成立する
通る「陳列を変えた週だけ売上が伸びた経験から、なぜ売れたかを確かめたい」体験→気づき→職種と筋が通る

ポイント2:なぜ「この会社」なのか

会社名を差し替えても成立する志望動機は「コピペ応募」と判断されます。

書き方採用側の判断
落ちる「御社の『顧客第一』の理念に共感しました」理念はどの会社も似ている
通る「複数業種を扱う支援会社で学びたい。中でも貴社はBtoB領域の実績を公開されており……」会社の強みと自分の設計が結びつく

差分を出す最短の方法は、「支援会社か事業会社か」「商材・チャネル」「求人票の業務内容」を自分の経験と結びつけることです。

ポイント3:「今すぐ何ができるか」

採用側が知りたいのは即戦力性ではなく、「行動に移す人か」「前職スキルをどう転用するか」です。

書き方採用側の判断
落ちる「学ぶ意欲は誰にも負けません」意欲は測れない
通る「Google広告認定資格を取得し、個人SNSで反応を比較中。前職の顧客ヒアリング経験はターゲット設定に活かせる」行動済みで、転用先まで考えている

無料公式教材の修了は、「やっていない理由」が説明しづらい分、わかりやすい本気度の指標です。

未経験のWebマーケティング志望動機で落ちる典型5パターン

抽象的な動機、自分視点の成長願望、理念への共感、業界の将来性、前職のネガティブ理由の5つは、採用側に響きません。

1.「人の心を動かす仕事がしたい」

最も多い一文ですが、ほぼ全職種に当てはまります。前職で人の反応が変わった瞬間を書き、「数字で確かめたい」と続けると固有の動機になります。

2.「成長できる環境だと感じた」

主語が自分だけで、「育ててもらうつもりで来る人」と受け取られます。「1年以内に◯◯ができる状態になる」と、中身と期限に置き換えてください。

3.「御社の理念・ビジョンに共感した」

理念の引用で終わる書き方は「他社にも送っている」と判断されます。事業内容・商材・求人票の業務内容の中で、自分の経験とつながる部分を挙げます。

4.「手に職をつけたい/将来性がある業界だから」

電通の調査では、2025年のインターネット広告費は4兆459億円(前年比110.8%)で初めて総広告費の過半数を占め、成長は事実です。ただし業界の数字は「あなたが」やる理由にはならず、「安定を求めて来た人」と映ります。

5.「営業のノルマがつらかったので」

「マーケティングにも数字責任があると知らないのでは」と疑われます。広告運用はCPA(顧客獲得単価)やROAS(広告費用対効果)を日々追う仕事で、「数字から逃げたい」に読める志望動機はほぼ通りません。

未経験の志望動機テンプレート:3ステップで構成する

志望動機は「きっかけ→裏付け行動→貢献の仮説」の3ステップで構成し、書類は200〜300字、面接は60〜90秒にまとめます。

ステップ書く内容字数の目安採用側の視点
STEP1 きっかけ前職の具体的な体験と気づき80〜120字①なぜマーケか
STEP2 裏付け行動気づきを行動に変えた証拠(学習・資格・実績)60〜90字③今すぐ何ができるか
STEP3 貢献の仮説この会社で前職スキルをどう活かすか60〜90字②なぜこの会社か

書類は200〜300字が目安で、長いと読み飛ばされ、短いと3ステップが入りません。面接では60〜90秒(300〜400字相当)で、エピソードの詳細を一つ足します。

STEP3が「仮説」なのは、未経験者に貢献の正確な予測は不可能だからです。採用側が見るのは正解ではなく、求人票を読み込んで考えたかです。

【前職別】未経験Webマーケティング志望動機の例文6選

営業・販売・事務・デザイン・エンジニア・第二新卒の6パターンで、3ステップに沿った250〜320字の例文を紹介します。

応募先は支援会社か事業会社を想定し、数値は架空です。自分の体験に置き換えてください。

例文1:営業職から(法人営業 → 支援会社の広告運用)

法人向けITサービスの営業として3年間、新規開拓を担当してきました。見込み客リストを業種別に分けて反応を記録したところ、業種ごとに反応率に明確な差があると気づき、「誰に・何を・どの順で届けるか」を設計する仕事に関心を持ちました。現在はGoogle広告の認定資格を取得し、GA4を学習中です。貴社はBtoB領域の広告運用に強みをお持ちと伺っており、商談で顧客の課題を直接聞いた経験は、ターゲット設定や広告文の仮説づくりに活かせると考えています。まずは運用担当として数字と向き合い、1年以内に改善提案ができる状態を目指します。

この例文のポイント

例文2:販売・接客職から(アパレル販売 → 事業会社のEC・SNS)

アパレル店舗で4年間、販売と売場づくりを担当してきました。ディスプレイを変えた週に特定商品の売上が伸びた経験から「なぜ売れたのか」を確かめたくなり、客数と購買率を記録して週ごとに陳列を変えて比較するようになりました。接客で聞いたお客様の言葉を売り場に反映すると反応が変わることを体感し、同じことをWeb上で行えるマーケティングに魅力を感じています。現在はMeta Blueprintで広告配信の基礎を学び、個人のSNSで投稿ごとの反応を比較しています。貴社の自社EC事業では、お客様の声を商品ページや広告に反映させる役割から貢献したいと考えています。

この例文のポイント

例文3:事務・一般職から(営業事務 → 支援会社の運用・レポート)

メーカーの営業事務として5年間、受注処理と売上データの集計を担当してきました。月次レポートを作る中でキャンペーン実施月と受注の増減に関係があると気づき、施策ごとの数字をまとめて営業部に共有したところ、次の施策を判断する材料として使ってもらえました。「数字をまとめて終わり」ではなく「数字から次の打ち手を考える」側に立ちたいと考えています。現在はGoogleアナリティクス認定資格を取得し、スプレッドシートの集計・関数は日常業務で培ってきました。貴社ではレポート作成や運用補助から入り、正確さと数字への抵抗のなさを土台に、改善提案まで担える運用担当を目指します。

この例文のポイント

例文4:クリエイティブ・デザイン職から(Webデザイナー → 支援会社の運用)

Web制作会社でバナーやLPのデザインを3年間担当してきました。納品後に「このバナーはクリック率が高かった」と聞く機会があり、何が良かったのかを知りたくなったのがきっかけです。以降は配信結果を共有してもらい、訴求や構成の違いと数字を照らし合わせてきました。作るだけでなく「誰に何を伝えるか」から設計し、結果まで責任を持つ立場に移りたいと考えています。現在はGoogle広告認定資格を取得し、少額で自分の制作物を配信してABテストを行っています。貴社ではクリエイティブと運用の両方を理解した運用担当として、制作チームとの橋渡しも含めて貢献できると考えています。

この例文のポイント

例文5:エンジニア・IT職から(SIer → 事業会社のデータ分析・計測)

SIerでWebシステムの開発・保守を4年間担当してきました。顧客企業のアクセスログ分析基盤を構築した際、「このデータから何を読み取り、どう売上につなげるか」を決めるのはマーケティング部門だと知り、データを作る側から使う側に立ちたいと考えました。現在はGoogleアナリティクス認定資格を取得し、GA4とBigQueryを連携させて個人サイトの行動データを分析しています。SQLやタグ設定、計測設計は前職の経験が活かせます。貴社のように自社サービスのデータを社内で分析・改善されている環境で、計測設計とデータ分析を担い、施策の効果を正しく測れる土台づくりから貢献したいです。

この例文のポイント

例文6:第二新卒・新卒から(営業アシスタント1年半 → 支援会社)

新卒で入社した食品メーカーで1年半、営業アシスタントを務めました。店頭販促物の手配に関わる中で、同じ商品でも売り場や訴求で売れ方が変わることに関心を持ち、マーケティングを体系的に学びたいと考えました。社会人経験は短いですが、半年前からGoogle広告とGoogleアナリティクスの認定資格を取得し、現在は知人の飲食店のInstagram運用を手伝い、投稿ごとの反応を記録しています。貴社を志望する理由は、複数業種のクライアントの運用に携わることで、早い段階で幅広い商材の勝ちパターンを学べると考えたからです。まずは基礎業務を正確に行い、2年以内に改善提案を任される担当者になりたいです。

この例文のポイント

未経験OKの求人を見てみる 例文を自分の言葉に置き換える近道は求人票を読むことです。

支援会社向けと事業会社向けの志望動機の書き分け

支援会社には「複数業種を早く経験したい」、事業会社には「一つの商品・顧客を深く理解したい」という方向で書き分けます。

観点支援会社(広告代理店・運用代行)事業会社(自社サービス・EC)
評価されやすい志望理由複数業種・チャネルを早く経験したい一つの商品・顧客を深く理解し長期で改善したい
貢献の仮説の書き方「◯業種の案件で前職の◯◯理解を活かす」「貴社の◯◯という課題に前職の◯◯の視点で関わる」
避けたい表現「一つの商品にじっくり向き合いたい」「幅広い業界を経験したい」

STEP3は必ずどちらかに寄せて書きます。未経験者の採用枠は支援会社のほうが多く、広告運用から入るケースが大半です。事業会社は自社の商品や顧客を知っている人が有利です。

面接で深掘りされる質問5つと答え方の方向性

面接では「なぜ今」「数字への耐性」「年収」「併願先」「3年後」の5つが定番で、いずれも志望動機との一貫性を見られます。

1.「なぜ今まで何もしなかったのですか?」

意図は本気度の確認です。「忙しかった」は避け、「◯か月前に学習を始め、現在□□まで進んだ」と行動の起点と現在地を答えます。「未経験は厳しい」と言われる最大の理由がここにあります(Webマーケティング未経験は厳しい?参照)。

2.「数字が苦手ではないですか?」

「頑張ります」ではなく、「前職で◯◯の数字を毎週追っていた」「個人アカウントで数値を記録している」と事実で答えます。求められるのは割合の感覚で、高度な統計ではありません(Webマーケティングに向いてる人参照)。

3.「年収が下がりますが大丈夫ですか?」

dodaの平均年収ランキング(2025年)では、Webマーケティング職の平均年収は471万円(20代414万円)で、営業系全体476万円、販売・サービス系340万円と、前職によって下がる場合も上がる場合もあります。「◯年後に△△ができれば専門性で回復できる」と、短期の下落と中長期の見通しをセットで答えます。

4.「他に受けている会社はありますか?」

正直に答えて構いません。「支援会社を中心に広告運用から入れる会社を3社」のように、選社の軸が志望動機と一致していれば本気度の証明になります。

5.「3年後、どうなっていたいですか?」

「育つか、すぐ辞めるか」を見られています。「独立したい」は避け、「1年目は運用の基礎、2年目に改善提案、3年目は後輩指導」と会社の中で描ける姿を答えます。

志望動機を書く前に必ずやる3つの準備

無料公式教材の修了、小さな実績づくり、求人票の読み込みの3つを済ませてから書くと、志望動機の説得力が変わります。材料がなければ書き方を磨いても空疎になるからです。

準備1:無料の公式教材を1つ以上修了する

Googleスキルショップ(Google広告認定資格)、Googleアナリティクス認定資格は無料で学習・受験でき(Meta Blueprintも学習は無料)、修了すればSTEP2に書けます。

準備2:小さな実績を1つ作る

個人SNSで投稿ごとの反応を記録する、知人の店のアカウント運用を手伝う、数千円で広告を配信する、で十分です。大切なのは結果ではなく「仮説→実行→数字→振り返り」の流れを経験していることです。

準備3:求人票を読み込み、貢献の仮説を作る

求人票から「業務内容」「使用ツール」「業種・商材」「求める人物像」を書き出し、自分の経験と結びつく箇所をSTEP3に落とし込みます。省くと「なぜこの会社か」が空洞になります。

転職活動全体での準備の位置づけは、未経験からマーケターになるにはで解説しています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 未経験の志望動機は何字で書けばよいですか?

書類では200〜300字が目安で、制限がなくても300字を超えないようにします。面接では60〜90秒(300〜400字相当)で、同じ骨格にエピソードを一つ加えます。

Q2. 未経験なのに、志望動機で何をアピールすればよいですか?

職種経験ではなく、「体験に根差した動機」「この会社を選んだ理由」「始めている行動と前職スキルの転用先」の3点です。熱意や人柄は判断材料になりにくいため最小限にします。

Q3. 営業からマーケティングへの志望動機は、どう書けばよいですか?

「顧客の声を直接聞いた経験をターゲット設定や訴求づくりに活かす」という転用の仮説と、「数字から逃げたのではない」と伝わる数字との向き合い方を書きます。「ノルマがつらかった」は避け、例文1を参考にしてください。

Q4. 志望動機の嘘やごまかしは、面接でバレますか?

ほぼバレます。面接では「具体的には?」「なぜ?」と2〜3段階掘り下げられ、体験に基づかない話は細部で矛盾します。「学習中」と書いて実際にはしていない場合、「どの教材のどこまで?」の一問で判明します。

志望動機は「採用側を知る人」に見てもらう

未経験のWebマーケティング志望動機は、「①なぜマーケティングか ②なぜこの会社か ③今すぐ何ができるか」の3点で判断されます。

「きっかけ→裏付け行動→貢献の仮説」の3ステップで200〜300字にまとめ、落ちる5パターンを避け、書く前に無料教材の修了・小さな実績・求人票の読み込みを済ませてください。

志望動機は本人には良し悪しが判断しづらく、「採用側がどこで引っかかるか」は採用する側の経験がないとわかりません。ソイルエージェントは、現役で広告運用とマーケター採用代行を手がけるSOIL株式会社が運営する転職支援サービスです。採用する側の視点で志望動機や職務経歴書を見直し、「通る準備」を整えます(求職者の利用は無料)。

ソイルエージェントの無料キャリア相談 LINEから無料相談を申し込む。 書類添削だけでなく、「支援会社と事業会社のどちらが向いているか」という相談からお受けしています。


監修:SOIL株式会社

SOIL株式会社(京都・東京)は、運用型広告を中心とした広告運用代行・インハウス支援・マーケティング総合支援・マーケター採用代行を行うマーケティング支援会社です。有料職業紹介事業許可番号:26-ユ-300751。


参考・出典

採用情報

マーケターの年収はいくら?未経験スタートの相場と3年で上げる方法【2025年データ】

マーケターの年収は、doda「平均年収ランキング(2025年)」でマーケティング550万円、Webマーケティング471万円、販売促進/広告宣伝519万円です。未経験から入る場合、初年度は同職種の20代平均(Webマーケティング414万円)前後が目安になります。

差がつくのは2〜3年目以降です。言われた作業をこなす人のままか、施策の「設計」を任される人に移れるかで、同じ未経験スタートでも年収の伸びは大きく変わります。

ソイルエージェントを運営するSOIL株式会社は、自社で広告運用・マーケティング支援を行い、企業のマーケター採用代行も担っています。「年収を提示する側」「現場で育てる側」の視点から、相場と上げ方を出典付きで解説します。

マーケターの平均年収【2025年最新】|職種・年代別の相場

年収はマーケティング550万円、Webマーケティング471万円、販売促進/広告宣伝519万円で、差は30代から開きます。

doda「平均年収ランキング(2025年)」から、マーケティング関連の3職種と比較対象の職種分類を整理しました。月収換算は年収÷12の単純計算(賞与込み)です。

職種(doda分類)全体月収換算(÷12)20代30代40代50代〜
マーケティング550万円約45.8万円417万円562万円742万円856万円
Webマーケティング471万円約39.3万円414万円514万円652万円667万円
販売促進/広告宣伝519万円約43.3万円409万円546万円672万円792万円
(参考)企画/管理系 全体580万円約48.3万円————
(参考)営業系 全体476万円約39.7万円406万円528万円618万円683万円
(参考)事務/アシスタント系 全体353万円約29.4万円321万円360万円385万円420万円
(参考)販売/サービス系 全体340万円約28.3万円310万円367万円412万円420万円

出典:平均年収ランキング(2025年)転職サービス「doda」 https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/ 調査概要:2024年9月〜2025年8月にdodaに登録した約60万人の正社員データ(2025年12月1日更新)。平均値は経験者を含みます。

この表の読み方は3つあります。

マーケティング職は11分類中2位の「企画/管理系」に属する:1位は専門職(コンサルティング等)619万円、2位が企画/管理系580万円で、マーケティングはこの分類に含まれます。

20代はほぼ横並び:マーケティング417万円、Webマーケティング414万円、営業系406万円と差はわずかで、開くのは30代以降です。

「Webマーケティング」は「マーケティング」より約80万円低い:広告運用など実務担当の割合が高いためと考えられます。戦略・商品を担う層が含まれるマーケティングは50代〜856万円まで伸び、設計を担えるほど天井は上がります。

職種ごとの仕事内容と全体像は、ピラー記事「未経験からマーケターになるには」で整理しています。

未経験スタートのマーケター年収の現実|前職別に見る初年度の目安

未経験の初年度は20代平均414万円前後が目安で、営業系からは横ばい、事務・販売・制作系からは上がる余地があります。

採用側として言うと、未経験者に経験者平均(471万円)をそのまま出す企業はほとんどなく、提示されるのは20代平均414万円前後の「育成前提の水準」です。これを前職の20代平均と並べると、年収の動きが見えてきます。

前職の分類(doda分類)前職の20代平均Webマーケティング20代平均差
営業系 全体406万円414万円+8万円
事務/アシスタント系 全体321万円414万円+93万円
販売/サービス系 全体310万円414万円+104万円
クリエイティブ系 全体337万円414万円+77万円

出典:平均年収ランキング(2025年)転職サービス「doda」 https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/

20代同士では、営業系からは横ばい、他の3分類からは上がる可能性があり、「未経験転職=年収ダウン」とは一括りにできません。

ただし、提示額は企業規模や育成方針で20代平均を下回ることもあり、「必ず414万円」ではありません。また30代以降は前職年収が上がっている(営業系30代528万円など)ため、初年度は下がる可能性が高いです。30代の年収設計は「30代未経験からマーケティング転職」で解説しています。

「初年度は横ばい〜微減、3年で前職を上回る」設計で考える

採用側が未経験者に見ているのは、初年度の年収ではなく「3年後にいくら払える人になるか」です。求職者側も、3年の設計で判断することをおすすめします。

1年目:20代平均414万円前後を受け入れ、運用・分析・レポートの型を覚える

2年目:担当施策を持ち、数字で語れる実績を作って評価面談の根拠にする

3年目:30代平均(Webマーケティング514万円、マーケティング562万円)を目標に、社内昇給または転職市場での再評価を狙い、前職の同年代平均(営業系30代528万円など)を上回る

Webマーケターで年収が上がる人・上がらない人の3つの違い

年収が上がるかどうかは、作業型から設計型へ移れたか、任される予算規模、数字で語れる実績の有無の3点でほぼ決まります。

同じ時期に未経験で入った2人が、3年後に年収で大きな差がついていることは珍しくありません。育てる側として見ている差は次の3点です。

違い1:「作業型」から「設計型」へ移れたか

作業型とは、入稿・レポート作成・指示されたキーワードの追加など「言われたことを正確にこなす」状態です。設計型とは、「誰に・何を・どの順で伝え、どの数字を動かすか」を自分で決めて施策に落とす状態です。

作業は代替されやすく、企業は作業の速さに高い年収を払いません。「この予算でCPAを改善するにはどこを変えるか」を自分で考えて実行した経験が、設計型への第一歩です。

違い2:任される予算規模

年収は、動かしている予算の大きさとおおよそ連動します。月数十万円を運用する人と、月数千万円の配分を決める人では、同じ「広告運用」でも企業にとっての価値が違うからです。予算を任されるには、小さい予算で「任せても大丈夫だ」という実績を積むしかありません。

違い3:数字で語れる実績の有無

「SNS運用を担当しました」ではなく、「フォロワー数ではなくサイト流入を目標に設計し直し、投稿あたりの流入を伸ばした」と言えるかどうかです。年収の根拠になるのは数字で語れる実績だけなので、施策ごとに「仮説・施策・結果・学び」を記録する習慣が2〜3年後の年収を決めます。

「作業ばかりで伸びない」と感じる場合は、その構造と抜け出し方を「Webマーケティングは「やめとけ」?」で解説しています。

マーケターの年収を上げる3つのルート

年収を上げる道は支援会社で管理職へ、事業会社インハウスへ、専門特化の3つで、いずれも「設計を任される側」へ移る道です。

dodaの関連職種の数値を参照しながら、3つのルートを整理します。

ルート1:支援会社でディレクター・マネージャーへ上がる

広告代理店やWebマーケティング支援会社に未経験で入り、運用者→ディレクター→マネージャーと上がるルートです。

運用者層はWebマーケティング20代平均414万円前後から始まり、複数案件の設計・進行を担うディレクター層はWebディレクター/Webプロデューサー/Webプランナー453万円が1つの目安です。チームや売上責任を持つマネージャー層では、マーケティング550万円・販売促進/広告宣伝519万円を超える水準を狙えます。

支援会社では任される予算規模が年収に直結します。

ルート2:事業会社のインハウスマーケターへ転職する

支援会社で2〜3年の実務を積んだ後、事業会社(メーカー・サービス・EC企業など)の自社マーケティング部門に移るルートです。年収の目安は、事業会社の担当者が多く含まれるマーケティング550万円(30代562万円・40代742万円)です。

キャリアの先には商品企画/開発538万円、営業企画601万円、広報/IR 506万円、経営企画/事業企画703万円といった隣接職種があり、マーケティング経験を土台に事業側へ移る人も多くいます。

ルート3:専門領域に特化する(データ分析・CRM・BtoB・リサーチ)

広告運用やSEOの実務を土台に、データ分析・CRM(顧客管理)・BtoBマーケティング・市場調査などの専門領域に深く入り、「代替されにくい専門性」で年収を上げるルートです。

dodaの数値では、データアナリスト/データサイエンティスト607万円、リサーチ/市場調査560万円と、Webマーケティング471万円を大きく上回ります。CRM・BtoBはdodaに該当分類がありませんが、顧客データとMA・CRMツールの理解を伴うため、採用現場では同年代の運用担当者より高く評価されやすい領域です。

未経験から直接目指すのは難しいため、まず実務で「数字を読む」経験を積み、2〜3年目に強みが出る領域を選ぶのが現実的です。

Webマーケターの職種別の年収の傾向

データ分析が高く、制作寄りのコンテンツ職は低め、広告運用・SNS・CRMは「設計まで担うか」で年収が分かれます。

dodaの分類と実務上の職種は一致しないため、該当分類がある職種は数値を、ない職種は傾向のみ記載します。

実務上の職種dodaの該当分類(平均年収)年収の傾向
広告運用該当分類なし(最も近いのはWebマーケティング471万円)未経験採用が最も多い入口。初年度は20代平均414万円前後が目安。予算配分と戦略設計まで担うかで2〜3年目に差が開く
SEO・コンテンツWeb編集/Webコンテンツ企画 389万円、Webディレクター/Webプロデューサー/Webプランナー 453万円記事制作・編集の実務寄りは低め。キーワード戦略やサイト全体の設計を担うディレクター層で上がる
SNS運用該当分類なし投稿制作中心の運用代行はコンテンツ職に近い水準。ブランド戦略や広告と連動した設計まで担うとマーケティング職の水準に近づく
CRM・MA運用該当分類なし配信作業だけでは上がりにくい。顧客データの設計、シナリオ設計、LTV改善を担うと評価が高まる
データ分析データアナリスト/データサイエンティスト 607万円最も高い水準。SQL・GA4・BIツールで「次の施策を決める分析」ができる人材は不足している

出典:平均年収ランキング(2025年)転職サービス「doda」 https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/

共通するのは、「制作・運用の作業」より「設計・分析」の側に年収が付くことです。

マーケターの年収交渉のタイミングと言い方

年収交渉は「入社時は育成環境を優先、1年後の評価面談で数字を根拠に、2回目の転職で市場価値を測る」の3段階で考えます。

未経験入社時:条件より「育成環境」を優先する

未経験入社時の年収交渉は、ほとんど効きません。企業はポテンシャルに払っているため、交渉の材料がないからです。数万円を争うより「1年後に交渉できる実績を作れる環境か」を優先する方が、3年後の年収は高くなります。

ただし最低ラインは決め、業務の実態が「マーケティング」と言えない求人を避けるため、業務内容の割合と育成体制は面接で確認します。

1年後の評価面談:数字を持って交渉する

交渉できるのは、担当施策の結果を数字で示せるようになったときです。言い方の型は「担当アカウントのCPAを◯%改善し、任される予算が月◯万円から◯万円に拡大しました。来期は◯◯まで担当を広げたいので、年収を◯万円に見直していただけますか」です。

「頑張ったから」ではなく、「出した価値」と「次に担うこと」をセットで伝えると、昇給の決裁が通りやすくなります。

転職2回目:市場価値を測る

未経験入社から2〜3年、設計まで担える実績ができたら、一度は転職市場で自分の価値を測ることをおすすめします。実際に転職するかは別として、複数企業からどの年収レンジで評価されるかを知れば、現職での交渉材料にもなります。年収が上がりやすいのは、「作業の経験年数」ではなく「設計の実績」を評価する企業です。

年収以外に見るべき3つのこと|3年後の年収を決める環境

初年度の年収より、学べる範囲・任される予算規模・上司の現役度の3つが、3年後の年収を左右します。

未経験入社の求人同士では、年収の差は多くの場合数十万円に収まります。それより3年後に影響するのが次の3点です。

1. 学べる範囲(媒体・工程の広さ)

広告運用だけ、記事制作だけという環境では、設計側に移る経験が積めません。複数の媒体や戦略立案から分析までの工程に触れられるかを、「入社1年目の人はどこまで担当していますか」と面接で聞いて確認しましょう。

2. 任される予算規模(と、任されるまでの期間)

年収は予算規模と連動します。「未経験者が最初に担当する予算はどのくらいか」「どのくらいの期間で大きい案件を担当するか」を聞き、実例で答えられる会社を選びましょう。

3. 上司の現役度

上司が自分で運用・分析をしているかは、成長速度に直結します。現役の上司からは数字の読み方や施策判断の理由をその場で学べますが、管理だけの上司の下では設計の思考が学びにくいからです。逆質問で「直属の上司の方は、現在どんな案件を担当されていますか」と聞くと、答えの具体性でおおよそ分かります。

よくある質問(FAQ)

Q1. Webマーケターの年収は低いのですか?

dodaのWebマーケティング471万円は、営業系全体476万円とほぼ同水準で、事務/アシスタント系353万円・販売/サービス系340万円より高い水準です。「低い」と感じられるのは運用作業にとどまったまま年収が止まる人がいるためで、その構造は「Webマーケティングは「やめとけ」?」で解説しています。

Q2. 未経験から年収500万円に届くのはいつ頃ですか?

dodaの30代平均はWebマーケティング514万円、マーケティング562万円です。経験者を含む平均ですが、設計を任される実績を積んだ人なら、経験3〜5年で届く人が多い水準と考えてよいでしょう。作業型のまま年数を重ねても届きにくい点には注意が必要です。

Q3. フリーランスのマーケターの方が稼げますか?

実績のある経験者なら会社員より高い収入を得られる場合はありますが、案件獲得・税務・社会保険の負担を自分で持ち、収入が安定しないリスクもあります。未経験の段階では受けられる案件もフィードバックも限られるため、まず会社で設計型の実績を作ってから判断するのが現実的です。

Q4. 30代未経験でマーケターになった場合の年収はどのくらいですか?

初年度の目安は20代平均414万円前後で、前職年収が高い30代は一時的に下がる可能性があります。ただし30代平均はWebマーケティング514万円・マーケティング562万円と伸びるため、2〜3年で回復させる設計が重要です。前職別の勝ち筋と回復プランは「30代未経験からマーケティング転職」で解説しています。

まとめ:マーケターの年収は「3年目に設計を任されるか」で決まる

平均年収はマーケティング550万円、Webマーケティング471万円、販売促進/広告宣伝519万円(doda 2025年)

未経験の初年度は20代平均414万円前後が目安。事務・販売・クリエイティブ系からは上がる可能性もある

差が開くのは2〜3年目以降。設計型へ移れたか、任される予算規模、数字で語れる実績の3点で決まる

上げるルートは「支援会社で管理職」「事業会社インハウス」「専門特化」の3つ

入社時は年収より育成環境を優先し、1年後に数字で交渉する

ソイルエージェントは、現役で広告運用・マーケティング支援を行い、企業のマーケター採用代行も担うSOIL株式会社が運営する転職サービスです。企業が未経験者にどの年収を提示し、何を基準に昇給を決めるかを知っているからこそ、「3年後に年収が上がる環境か」を一緒に見極められます。

監修:SOIL株式会社
SOIL株式会社(京都・東京)は、運用型広告を中心とした広告運用代行・インハウス支援・マーケティング総合支援・マーケター採用代行を行うマーケティング支援会社です。有料職業紹介事業許可番号:26-ユ-300751。

参考・出典

平均年収ランキング(2025年)転職サービス「doda」(2025年12月1日更新。2024年9月〜2025年8月にdodaに登録した約60万人の正社員データ) https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/

採用情報

30代未経験からマーケティング転職は厳しい?採用側が教える現実と前職別の勝ちパターン

「30代で未経験からマーケティングに転職できるのか」。結論から言うと、30代未経験は20代のような“ポテンシャル枠”では通りにくい一方、“前職スキル転用枠”なら十分に通ります。鍵は、前職の実績をマーケティングの言葉に翻訳できるかどうかです。

ソイルエージェントを運営するSOIL株式会社は、自社で広告運用・マーケティング支援を行いながら、企業のマーケター採用代行も担っています。「30代未経験の応募書類を、採用する側として読む」立場から、企業が何を求めているか、前職別の勝ち筋、年収の設計までを出典付きで解説します。

30代未経験のマーケティング転職が「厳しい」と言われる本当の理由|採用側の本音

30代未経験が厳しいのは年齢そのものではなく、企業が30代に隣接スキル・年収の折り合い・柔軟性を求めるからです。

需要そのものは縮んでいません。電通「2025年 日本の広告費」によると、2025年のインターネット広告費は4兆459億円(前年比110.8%)で初の4兆円超え、総広告費に占める構成比は50.2%と初めて過半数に達しました。

一方、転職市場は「誰でも歓迎」ではありません。doda「転職求人倍率レポート(2026年6月)」では転職求人倍率2.55倍と高水準ですが、doda編集長は「企業による厳選採用の傾向が一段と強まっている」「より高い専門性や即戦力性を重視」とコメントしています。求人は多いのに厳選される、というのが今の構図です。

採用側が30代未経験に見ている3つのポイント

採用代行の現場で企業と選考基準を詰めていると、30代未経験に対して見ているのはほぼ次の3点です。

  1. 即戦力に近い隣接スキルがあるか:広告運用の経験はなくても、「数字を追って改善した」「顧客の声を言語化した」など隣り合う経験があるか。企業は「半分できる人に残りを教える」想定で30代を見ています。
  2. 年収の折り合いがつくか:30代は前職年収が上がっており、未経験職種の初年度年収と乖離しやすい。「年収ダウンを受け入れ、2〜3年で回収する覚悟があるか」を面接で確かめられます。
  3. 年下上司・若手と働ける柔軟性があるか:20代のリーダーが30代の新人を教える場面は普通にあります。「教わる側に回れるか」は必ず見られます。

裏返せば勝ち筋は明確です。「ポテンシャルがあります」ではなく、「前職の◯◯は、マーケティングの△△にこう転用できます」と語れること。厳選採用の時代、“転用”の言語化こそが30代未経験の最大の武器です。

全体像は「未経験からマーケターになるには」、年代を問わない「厳しさ」の構造は「Webマーケティング未経験は厳しい?」も参考にしてください。

30代前半と後半で変わる、未経験マーケティング転職の戦い方

30代前半はポテンシャルと転用の併用で通りますが、後半は転用スキルの言語化と年収調整が合否をほぼ決めます。

30代前半(30〜34歳):「ポテンシャル×転用」のハイブリッドで戦える

30代前半は、企業側もまだ「育成枠」として見てくれる余地があります。ただし20代と同じ土俵では、吸収力や年収面で負けやすいのが現実です。

勝ち筋は、「前職の◯◯で成果を出した」という転用の軸を1本立てつつ、認定資格や自分で運用したアカウントで「学ぶ姿勢」も示すハイブリッド型です。未経験採用の多い広告運用から入り、2〜3年で領域を広げる設計が王道です。

30代後半(35〜39歳):転用の「解像度」と年収の「現実対応」がすべて

35歳を超えると「育成枠」の求人は目に見えて減ります。年齢差別というより、企業が「教育コストを回収できる期間」と「年収水準」を計算した結果です。

したがって35歳以降は、「マーケティング以外の価値も初日からもらえる」と思わせる必要があります。営業出身なら「商談で得た顧客の声を広告訴求に落とせる」、管理職経験者なら「若手育成や外注管理を任せられる」など、マーケティング+αを具体的に書くことが条件です。

前職別の勝ちパターン|30代未経験が「活かせるスキル→狙う職種→アピール」を整理する

前職の実績をマーケティングのどの工程に効くかへ翻訳し、職種を絞って応募することが30代未経験の勝ちパターンです。

応募書類で最も残念なのは、「前職の実績は立派だが、マーケティングとの接点が書かれていない」ケースです。5つの前職について勝ち筋を整理します。

営業職から:顧客理解と数字への執着を「獲得型マーケティング」に転用する

販売・接客から:現場の顧客インサイトを「訴求設計」に転用する

事務・バックオフィスから:正確性と業務設計力を「運用・分析」に転用する

クリエイティブ・制作から:表現力に「数字の裏付け」を足して転用する

エンジニア・ITから:データと仕組みの理解を「分析・自動化」に転用する

共通するのは、「自分の実績をマーケティングの工程(認知→興味→比較→購買→継続)のどこに当てはめて語るか」です。

30代未経験マーケティング転職の年収の現実と、2〜3年で回復させる設計

30代マーケティング職の平均年収は514〜562万円ですが、未経験スタートは下振れを見込み、2〜3年で回復させる設計が必要です。

doda「平均年収ランキング(2025年)」による職種別の平均年収は次の通りです。

職種(doda分類)全体平均20代30代40代
マーケティング550万円417万円562万円742万円
Webマーケティング471万円414万円514万円652万円
販売促進/広告宣伝519万円409万円546万円672万円
(参考)営業系 全体476万円406万円528万円618万円
(参考)事務/アシスタント系 全体353万円321万円360万円385万円
(参考)販売/サービス系 全体340万円310万円367万円412万円

出典:平均年収ランキング(2025年)転職サービス「doda」 https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/

注意したいのは、「30代Webマーケティング514万円」は経験者を含む平均だということです。未経験で入る初年度は、同職種の20代平均(414万円)に近い水準から始まる可能性を見込むべきです。

前職別に見ると、事務/アシスタント系(全体353万円)や販売/サービス系(同340万円)からは、年収が維持できるか上がるケースが少なくありません。一方、成果給が厚かった営業職や企画/管理系(同580万円)から移る人は、初年度の年収ダウンを覚悟する必要があります。

年収回復の設計:「下がる幅」より「戻るまでの期間」を決める

採用側から見て、年収ダウンを受け入れた候補者が評価されるのは「我慢します」ではなく「回復の計画がある」ときです。

  1. 1年目:運用・レポーティングの型を覚え、1人で担当アカウントや施策を持てる状態になる
  2. 2年目:CPA改善・CVR改善などの実績を数字で持ち、評価面談で年収交渉の根拠にする
  3. 3年目:実績を持って社内昇給か転職市場での再評価を狙い、30代平均への回復を目指す

30代未経験が避けるべき3つの選択

高額スクール依存・いきなりフリーランス・条件を下げすぎる応募は、30代の時間とお金を奪いやすい選択です。

1. 高額スクールに「通えば転職できる」と依存する

問題はスクールそのものではなく、「受講=転職の切符」と考え、学習が終わるまで応募を先送りすることです。採用側は修了証より、「自分で運用した」「自分で分析した」実物を見ます。

まず無料の公式教材(Google スキルショップのGoogle広告認定資格、Meta Blueprint、GA4認定資格、Google Search Console ヘルプ)で基礎を固め、足りない部分を見極めてから有料投資を判断しましょう。

2. 実務経験ゼロで「いきなりフリーランス」を選ぶ

未経験で受けられる案件は単価が低く、フィードバックをもらえる環境もありません。間違ったやり方を「実績」として積み上げるリスクがあります。まず会社で型を覚える方が、結果的に早く市場価値が上がります。

3. 「未経験だから」と条件を下げすぎた応募を繰り返す

条件を極端に下げた応募は、採用側に「なぜこの条件で?」「すぐ辞めそう」という懸念を生みます。また、マーケティングと名前がついていても実態がテレアポやデータ入力だけという求人もあります。面接で業務内容の割合まで聞いて確かめましょう。

家庭やローンがある30代の現実的な進め方|在職中に学習→実績→転職

生活を守りながら進めるなら、在職中に学習と小さな実績を積み、転職エージェントを併用して離職期間ゼロで移るのが現実的です。

30代は住宅ローン・子育て・配偶者のキャリアなど、20代にはなかった制約を抱えていることが多いです。「退職して学習に集中する」は、30代にはリスクが大きすぎます。

ステップ1:在職中に「月10時間」から学習を始める

平日夜や週末に、無料の公式教材から始めます。目標は資格そのものではなく、「広告運用やGA4の画面を見て、何を見ればいいか分かる」状態です。学習記録はそのまま「自走できる人」の証明になります。

ステップ2:小さくても「自分で動かした」実績を作る

少額で広告を出す、自分のSNSで仮説検証をする、現職で数字改善を提案するなど、「自分で意思決定して数字を動かした」経験を1つ作ります。規模より、「何を仮説にし、何を見て、どう変えたか」を語れることが重要です。

ステップ3:転職エージェントを「情報源」として使う

エージェントは求人紹介以上の価値があります。「この前職の人はどの職種で通っているか」「この企業は35歳以上の未経験を採っているか」といった、求人票に書かれない情報を持っているからです。

30代未経験からマーケティング転職を目指す6ヶ月行動計画

6ヶ月を「基礎→実績→言語化→応募」の順に区切り、在職中に進めれば、学習と転職活動を無理なく両立できます。

在職中に週10時間程度を確保する前提の計画です。状況に合わせて調整してください。

時期目標具体的な行動
1ヶ月目全体像をつかむマーケティングの工程と主要職種を理解。Google スキルショップ/GA4の学習を開始。前職スキルが「どの工程に効くか」をメモ
2ヶ月目基礎資格と「画面」に慣れるGoogle広告認定資格・GA4認定資格のいずれかを取得。広告・計測ツールの画面を触る
3ヶ月目小さな実績を作る少額で広告を出す、またはSNSで仮説検証を1本回す。現職で数字改善の提案を1つ実行
4ヶ月目実績と前職を「マーケの言葉」に翻訳職務経歴書を「仮説→施策→結果」で書き直す。志望動機を職種別に作成
5ヶ月目エージェント登録・応募開始複数エージェントに登録し、前職別の通りやすい職種を聞く。狙う職種を2つに絞って応募
6ヶ月目面接・条件調整「転用」と「年収回復プラン」を語る。業務内容の割合・育成体制・評価制度を確認して意思決定

6ヶ月で内定が出ないこともありますが、学習記録と小さな実績は消えません。「計画どおりに進まなかった理由」を分析して次に活かす姿勢そのものが、マーケターとしての適性の証明になります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 30代未経験でマーケティングに転職できますか?

可能性は十分にありますが、「ポテンシャル採用」ではなく「前職スキルの転用」を評価されて通るケースが中心です。営業・販売・事務・制作・ITのどの前職にも翻訳できる実績があります。まず「何が転用できるか」の言語化から始めてください。

Q2. 35歳を超えると未経験マーケティング転職は無理ですか?

無理ではありませんが、「育成枠」の求人は目に見えて減ります。マーケティング+α(マネジメント経験、業界知識など)の価値を具体的に示し、年収の一時的なダウンと回復計画をセットで語れることが条件です。

Q3. 30代未経験マーケターの年収はいくらくらいですか?

doda「平均年収ランキング(2025年)」では、30代平均はWebマーケティング514万円、マーケティング562万円です。ただし経験者を含む平均なので、未経験の初年度は20代平均(Webマーケティング414万円)に近い水準を見込み、2〜3年で回復させる設計で考えましょう。

Q4. 30代未経験のマーケティング転職に資格は必要ですか?

必須ではありませんが、Google広告認定資格やGA4認定資格などの無料の公式資格は「自走して学べる人」の証明になります。採用側が最終的に見るのは「自分で数字を動かした経験」と「前職実績の転用」です。資格は入口、実績と言語化が本体です。

まとめ:30代未経験のマーケティング転職は「翻訳力」で決まる

30代未経験のマーケティング転職は、ポテンシャル枠では厳しく、前職スキルの転用枠なら十分に通ります。

ソイルエージェントは、現役で広告運用・マーケティング支援を行い、企業のマーケター採用代行も担うSOIL株式会社が運営しています。採用する側の基準を知っているからこそ、「あなたの前職の実績が、どの職種でどう評価されるか」を一緒に整理し、通る準備を進められます。求職者の方は無料でご利用いただけます。

まずはソイルエージェントの無料キャリア相談で、前職の経験をマーケティングの言葉に翻訳するところから始めてみませんか。


監修:SOIL株式会社

SOIL株式会社(京都・東京)は、運用型広告を中心とした広告運用代行、インハウス支援、マーケティング総合支援、マーケター採用代行を行うマーケティング支援会社です。有料職業紹介事業許可番号:26-ユ-300751。


参考・出典

採用情報

Webマーケティングスクールは未経験転職に必要?独学・転職エージェントと費用対効果で比較【2026年版】

「未経験からWebマーケターに転職したい。スクールに通うべきか、独学や転職エージェントで足りるのか」という疑問への結論は明確です。スクールは**「必要な人」と「不要な人」がはっきり分かれる**サービスで、全員に必要でも全員に不要でもありません。

費用対効果の高い順番は、①独学で基礎を固める → ②無料のキャリア相談で現在地を確認する → ③足りない部分だけスクールで補うです。最初にスクールへ申し込むと、独学で埋まったはずの部分にまで費用を払うことになります。

広告運用代行とマーケター採用代行を現役で行うSOIL株式会社のソイルエージェント編集部が、採用する側の視点で中立にまとめました。

採用側はWebマーケティングスクール卒業をどう見ているか

採用側が見るのはスクール名ではなく「何を自分で動かしたか」で、修了は学習の証拠にはなっても実践の証拠にはなりません。

見ているのは「スクール名」ではなく「何を自分で動かしたか」

採用側として未経験者の職務経歴書を読むとき、「◯◯スクール修了」の一行で評価が上がることはほとんどありません。確認するのは、その学習を使って自分で何を動かしたかです。自分のブログやSNSで数字を追ったか、少額でも広告を配信して改善したか。

同じ修了証を持っていても、課題をこなしただけの人と自分の媒体で再現した人では、面接で話す内容が「教わったこと」か「自分で試して分かったこと」かで分かれます。

「カリキュラム修了」は学習の証拠であり、実践の証拠ではない

採用側の本音として、カリキュラムの修了は「一定の時間を学習に投じた」という学習の証拠にはなり、学習ゼロの応募者との差にはなります。しかし「成果を出せるか」を測る実践の証拠にはなりません。企業が未経験者に期待するのは、入社後に仮説を立てて施策を動かし、数字を見て修正できることで、この力は自分で判断して動かした経験の量に比例します。

資格の位置づけも同じで、詳しくは未経験のマーケティング転職に資格は必要?で解説しています。

スクール卒でも落ちる人・独学でも通る人の違い

スクール卒でも落ちる人は、「カリキュラムの内容をそのまま志望動機に書く」「成果物がスクールの課題だけ」「なぜマーケティングかを自分の言葉で語れない」のいずれかに当たります。独学でも通る人は、学んだことを自分の媒体で試し、うまくいかなかった原因と修正を数字つきで語れます。

doda「転職求人倍率レポート(2026年6月)」では、求人数は前年同月比+16.6%と増えている一方、「企業による厳選採用の傾向が一段と強まっている」「より高い専門性や即戦力性を重視」とされています。求人は増えても、「学んだだけ」の人が通りやすくなっているわけではありません。

Webマーケティングスクール・独学・転職エージェントの比較

3つは競合ではなく役割が違い、費用・期間・得られるもの・得られないものを並べると組み合わせ方が見えてきます。

比較軸スクール独学転職エージェント
費用有料(スクールにより幅あり)無料〜書籍代無料(求職者側)
期間数週間〜数か月(コースによる)自分で設定(3か月が一つの目安)登録後すぐ利用可
得られるもの体系、締切、質問相手、学習仲間、課題添削自分のペース、費用ゼロ、自力で調べて解決する力求人情報、採用側の評価基準、書類・面接のフィードバック
得られないもの「自分で動かした実績」そのもの、求人側の視点(転職支援付きを除く)強制力、フィードバック、求人側の情報スキルそのもの、学習の伴走
向いている人一人では続かない人、期限が決まっている人無料教材で手が動く人、費用を抑えたい人学習か実践が1つでも進んでいる人

スクール:知識ではなく「体系・締切・質問相手」を買う

スクールの本質は「知識」ではなく、体系・締切・質問相手を費用で買うことです。知識そのものは無料の公式教材で手に入るため、スクールで得ているのは「迷わない順番」と「やめにくい環境」です。この価値が必要な人には高く、不要な人には薄いのが、評価が割れる理由です。

独学:費用ゼロで「学習の証拠」まで作れる

Google スキルショップ(Google広告認定資格・GA4認定資格)は学習も受験も無料で、Meta Blueprintも学習は無料です。「学習の証拠」までは費用ゼロで作れる、というのが現在の前提条件です。

弱点は、続ける仕組みとフィードバックがないことです。未経験からのルート全体は未経験からマーケターになるにはで確認してください。

転職エージェント:採用側の情報を無料で借りる

転職エージェントは求職者側の利用が無料で、企業から報酬を得る仕組みです。スクールや独学では得にくい「企業が未経験者の何を見ているか」「今の経歴で紹介できる求人があるか」という採用側の情報が手に入ります。一方、スキルを身につけさせてくれる場所ではなく、学習も実践もゼロの段階では紹介を受けにくいのが実情です。

Webマーケティングスクールが必要な人の3つの特徴

独学が3週間続かなかった人、締切がないと動けない人、質問相手と仲間が欲しい人は、スクールの費用が投資になります。

1. 独学を始めたが3週間続かなかった

無料教材を開いたものの、3週間以内に手が止まった経験がある人です。これは能力ではなく学習スタイルの問題なので、同じ方法を繰り返すより、環境を変える費用を払うほうが合理的です。

2. 強制力・締切がないと動けないと自覚している

仕事でも「期限があるから終わる」タイプの人は、学習でも同じ傾向が出ます。スクールの提出期限や進捗管理は、「動かざるを得ない状況」を外から作る仕組みです。

3. 質問できる相手と学習仲間が欲しい

身近にマーケティング職の知人がおらず、「これで合っているのか」を確認できないまま進むことに不安がある人です。質問相手と、同じ目標の仲間と進度を比べられる環境は、独学では再現しにくい要素です。ただし、この3つに当てはまる場合でも「スクールで学んだあとに自分で動かす」工程は省けません。

Webマーケティングスクールが不要な人の3つの特徴

無料教材で手が動く人、自主運用を始めた人、費用が生活の負担になる人は、スクールなしで進むほうが費用対効果が高いです。

1. 無料教材で手が動いている

無料教材を誰にも言われずに進められている人は、スクールの核である「体系と強制力」をすでに自前で持っています。受講しても「知っている内容の再確認」が中心になり、費用対効果は下がります。

2. 自主運用を始められている

自分のブログやSNS、少額の広告配信など、すでに「自分の媒体で数字を追う」行動を始めている人です。すでに「実践の証拠」を作る工程に入っているため、スクールに戻るより運用を続けて数字と振り返りを積み上げるほうが評価につながります。

3. 費用が生活の負担になる

受講費用を払うと生活費や転職活動中の資金が苦しくなる人は、無理に受講すべきではありません。資金の余裕は選択肢の余裕につながります。この場合は無料のキャリア相談と無料教材で同じ工程を組めるので、後述の3ステップを使ってください。

Webマーケティングスクールの「転職保証」の読み方|確認すべき5点

転職保証は条件・対象求人・返金条件・期間・「転職」の定義の5点を書面で確認し、自分に適用されるかを判断します。

一部のスクールには、一定期間内に転職できなければ受講料を返金するといった転職保証の制度がありますが、適用には条件が付くのが一般的です。契約前に次の5点を規約や契約書で確認してください(一般論として示します)。

1. 保証の条件(年齢・学歴・出席率など)

保証の対象者に年齢の上限、学歴、出席率や課題提出率などの条件が設けられていることがあります。自分がその条件を満たすか、受講途中で外れる可能性はないかを確認します。

2. 対象となる求人の種類

保証上の「転職」が、スクールの紹介する求人に限定されるのか、自分で応募した企業も含むのかを確認します。紹介求人の職種や、支援会社か事業会社かも合わせて聞いてください。

3. 返金の条件と手続き

返金に必要な手続き、申請の期限、返金額が全額か一部かを確認します。「応募数が一定以上」「紹介求人を辞退しない」といった行動条件が付く場合もあります。

4. 保証期間

受講終了からいつまでが保証の対象かを確認します。自分の転職活動の計画と合っているかが判断材料です。

5. 「転職」の定義(職種・雇用形態)

最も見落としやすい点です。保証上の「転職」がマーケティング職に限るのか職種を問わないのか、正社員のみか契約社員や業務委託も含むのかを確認します。ここが自分の希望とずれていると、保証が成立しても目的は達成されません。

Webマーケティングスクールを選ぶなら見るべき5点

受講するなら、実践比率・講師の現役度・卒業後の支援・紹介求人の種類・総費用の5点で比較すると失敗しにくいです。

1. カリキュラムの実践比率

講義を視聴する時間と、自分で広告アカウントや媒体を動かす時間の比率を確認します。採用側が評価するのは後者です。「実際に広告を配信するか」「自分の媒体を運用する課題があるか」「数字を見て改善する工程があるか」を確認してください。

2. 講師の現役度

講師が現在も広告運用やマーケティングの実務に携わっているかどうかです。媒体の仕様やアルゴリズムの変化が速く、数年前の知識では現場の感覚とずれます。プロフィールに「現在の業務」が書かれているかを見てください。

3. 卒業後の支援内容(転職支援の中身)

卒業後に質問や添削を受けられるか、その期間と回数を確認します。転職活動は卒業後に本格化するため、ここが薄いと肝心な時期に支援がありません。「転職支援あり」の一言ではなく、書類添削・模擬面接・求人紹介のどこまでを誰が行うのかを聞いてください。

4. 紹介される求人の種類(支援会社か事業会社か)

転職支援付きのスクールでは、紹介される求人が広告代理店や運用代行などの支援会社中心か、自社の商品を売る事業会社中心かを確認します。優劣ではなく、自分が目指す入口と一致しているかが重要です。

5. 総費用と分割の有無

入学金・受講料・教材費・オプションを合計した総額と、分割払いの有無や手数料を確認します。月額ではなく総額を転職後の年収水準と比べるのが基本です。doda「平均年収ランキング(2025年)」ではWebマーケティング職の平均年収は471万円、20代は414万円で、未経験の初年度は20代平均前後が一つの目安になります。

費用をかけずにWebマーケティングスクールと同じ効果を出す3ステップ

無料教材で基礎→自分の媒体で運用→採用側に添削してもらう、の3ステップで、スクールが提供する価値の大半は再現できます。

詳細は別記事で解説しているため、ここでは骨格だけ示します。

ステップ1:無料の公式教材で基礎を固める(1か月目安)

Google スキルショップのGoogle広告認定資格とGA4認定資格を軸に、Meta BlueprintでSNS広告の基礎を補います。順番と学習時間の目安はWebマーケティング独学ロードマップにまとめています。ここまでで「学習の証拠」がそろいます。

ステップ2:自分の媒体を運用して「実践の証拠」を作る(2か月目安)

自分のブログやSNSを立ち上げ、GA4やGoogle Search Consoleで計測し、可能なら少額の広告を自費で配信します。規模は問わず、仮説→実行→数値→振り返りの1サイクルを回すことが目的です。それを1枚にまとめる方法は未経験でも作れるマーケティングのポートフォリオで解説しています。

ステップ3:採用側に添削してもらう(3か月目安)

スクールの「添削」に相当する工程です。転職エージェントの無料キャリア相談で、ステップ2の成果物と職務経歴書を見てもらい、「採用側から見て何が足りないか」を聞きます。足りない部分だけをスクールで補うかどうか判断する——これが冒頭の順番で、費用を払う前に「何に払うのか」が明確になります。

Webマーケティングスクールと転職エージェントは併用できる

スクールで学び、転職エージェントで求人と選考対策を得る併用は、役割が重ならないため相性のよい組み合わせです。

スクールに通う場合でも、転職エージェントを使わない理由はありません。スクールの役割は「学習と実践の環境」、転職エージェントの役割は「求人情報と選考対策」で、重なる部分が少ないからです。

併用のコツは、受講の序盤で一度エージェントに登録し、「今の段階で何を作れば紹介できるか」を聞いてカリキュラムへの取り組み方に反映することです。スクールに転職支援が付いていても、外部のエージェントを1社持つと紹介求人の幅が広がります。

エージェントは総合型・特化型・スクール併設型・支援会社運営型で得意分野が異なります。選び方と併用の手順は未経験OKのマーケティング転職エージェント比較で解説しています。

よくある質問(FAQ)

Q1. Webマーケティングスクールは意味ないですか?

意味がないわけではありません。「意味ない」と言われるのは、受講だけで転職できると期待し、採用側が評価する「自分で動かした実績」が残らない場合です。市場自体は拡大しており(電通「2025年 日本の広告費」:インターネット広告費4兆459億円、総広告費の50.2%で初の過半数)、体系・締切・質問相手を必要とする人には、独学で止まる時間を短縮する手段になります。

Q2. スクール卒は転職で有利になりますか?

スクール名だけで有利になることは少なく、評価されるのは学習をもとに自分で何を動かしたかです。修了は「学習の証拠」にはなりますが、「実践の証拠」は自分の媒体の運用など、受講とは別に作る必要があります。

Q3. 独学とスクール、どちらが早く転職できますか?

一人で継続できる人は独学のほうが早く費用もかからず、継続できない人はスクールで環境を買うほうが結果的に早くなります。どちらでも「自分で動かす」工程は省けないため、速さの差は学習の継続率で決まります。まず3週間独学を試してから判断するのが確実です。

Q4. Webマーケティングスクールの費用はどれくらいですか?

数万円から数十万円まで幅があり、コースの期間や転職支援の有無で変わるため、具体的な金額は各スクールの公式サイトで確認してください。判断の軸は総額で、転職後の年収水準(Webマーケティング職の20代平均414万円前後が未経験初年度の目安)と比べて回収できるかを考えます。

まとめ:スクールは「足りない部分」に使うのが費用対効果の最適解

採用側が見るのはスクール名ではなく「何を自分で動かしたか」

修了は「学習の証拠」になるが「実践の証拠」にはならない

費用対効果の順番は、独学→無料のキャリア相談→足りない部分だけスクール

必要な人:独学が3週間続かない/締切がないと動けない/質問相手が欲しい

不要な人:無料教材で手が動く/自主運用を始めている/費用が生活の負担になる

転職保証は条件・対象求人・返金条件・期間・「転職」の定義の5点を書面で確認

スクールと転職エージェントは役割が違うため併用できる

スクールに通うかどうかを決める前に、「今の自分に何が足りないか」を採用側の目で確認するほうが、費用も時間も無駄になりません。

ソイルエージェントは、広告運用やマーケティング支援を現役で行い、企業のマーケター採用代行も担う会社が運営する転職サービスです。採用する側の基準を知っているからこそ、スクールが必要かどうかを含めた学習計画を、あなたの現在地から一緒に組むことができます。

監修:SOIL株式会社
SOIL株式会社(京都・東京)は、運用型広告を中心とした広告運用代行・インハウス支援・マーケティング総合支援・マーケター採用代行を行うマーケティング支援会社です。有料職業紹介事業許可番号:26-ユ-300751。

参考・出典

doda「転職求人倍率レポート(2026年6月)」(2026年7月23日発表) https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/2026/07.html

平均年収ランキング(2025年)転職サービス「doda」 https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/

電通「2025年 日本の広告費」(2026年3月5日発表) https://www.dentsu.co.jp/news/release/2026/0305-011003.html

Google スキルショップ(Google広告認定資格・GA4認定資格) https://skillshop.withgoogle.com/

Meta Blueprint https://www.facebook.com/business/learn

Google Search Console ヘルプ https://support.google.com/webmasters/

採用情報

Webマーケティングに向いてる人の特徴10選|採用側が面接で見るポイントと適性チェック

Webマーケティングに向いてる人の特徴10選|採用側が面接で見るポイントと適性チェック

Webマーケティングに向いているかどうかは、才能やセンスでは決まりません。決めるのは「数字」「仮説」「継続」の3つに対する抵抗感の低さです。10の特徴のうち6つ以上当てはまれば、未経験でも十分に挑戦できます。

執筆は、現役で広告運用とマーケター採用代行を行うSOIL株式会社の「ソイルエージェント編集部」です。採用面接で実際に見ている適性を本音でお伝えします。

Webマーケティングに向いてる人の特徴10選

共通点は「数字・仮説・継続」への抵抗感が低いこと。6個以上当てはまれば、未経験でも挑戦する価値があります。

1. 数字を見るのが苦にならない

クリック率やCPA(獲得単価)を毎日見て、昨日との差分から次の一手を決める仕事です。数学は不要で、「どこが動いたか探すのが嫌いではない」程度で十分です。

現場のシーン:朝、前日のCPAが1.3倍になっていたとき、「怖い」で止まらず「どのキャンペーンが原因か」と表を開ける人は半年後に伸びています。

面接での見極め方:「前職で毎週見ていた数字は何ですか」と聞きます。具体的な数字を自分の言葉で語れるかを見ています。

2. 仮説を立てて試すのが好き

マーケティングに「唯一の正解」はなく、仮説を立てて小さく試し、結果で判断する作業の繰り返しです。外れたときに次の仮説が出てくるかが問われます。

現場のシーン:クリック率が低い広告に「画像が弱い」「ターゲットがずれている」と仮説を2つ立て、片方ずつ変えて検証する。これが日常業務の最小単位です。

面接での見極め方:「日常で何かを工夫してうまくいった経験」を聞きます。「こうなるはずと考えて動いた」と語れる人は仮説思考の素地があります。

3. 地味な作業を続けられる

業務の多くはキーワード整理や入札調整、記事修正といった地味な作業で、派手な施策は全体の1割にも満たない「積み上げ」の仕事です。

現場のシーン:SEOでは記事公開から順位が上がるまで3〜6か月かかることも珍しくなく、結果が見えないまま毎週直し続ける忍耐が求められます。

面接での見極め方:「何かを半年以上続けた経験」を必ず聞きます。「続けるために何を工夫したか」まで話せる人を評価します。

4. 学び続けられる

広告媒体の仕様変更や検索アルゴリズムの更新は年に何度も起こり、昨年の正解が今年は通用しないことも多い職種です。

現場のシーン:広告媒体が新しい自動入札を発表した翌週には、ヘルプを読んで自分のアカウントで試す必要があります。待っていると半年で周囲と差がつきます。

面接での見極め方:「最近、仕事以外で新しく学んだことは何ですか」と聞きます。「○○を見て実際に試しました」と答える人は、入社後の伸び幅が大きい傾向にあります。

5. 人の行動に興味がある

数字の裏側には必ず「人」がいます。なぜクリックしたのか、なぜカートに入れたのに買わなかったのか。理由を想像できる人ほど打ち手の精度が上がります。

現場のシーン:ECでカート落ちが多いとき、「送料が表示された時点で離脱しているのでは」と自分の買い物の感覚から仮説を出せる人は強いです。

面接での見極め方:「最近買ったものを、なぜ選びましたか」と聞きます。自分の購買行動を言語化できる人は、ユーザーの行動も読めると見ています。

6. 言語化が得意

マーケターの仕事の半分は「伝える」ことです。分析結果を上司やクライアントに説明し、「なぜこの施策か」を納得してもらう場面が毎週あります。

現場のシーン:月次報告で「CPAが悪化しました」で終わる人と、「競合の出稿増で単価が上がったため来月はキーワードを絞ります」と言える人では、信頼が違います。

面接での見極め方:面接そのものが言語化のテストです。「結論→理由→具体例」の順で、専門用語なしに話せるかを見ています。

7. 素直にフィードバックを受け取れる

1年目は広告文やレポートに毎日赤字が入ります。「否定された」と受け取るか「改善点を教えてもらった」と受け取るかで、成長速度は数倍変わります。

現場のシーン:広告文10本のうち8本を書き直されたとき、「なぜこの表現がよいのか」を聞いて次に反映できる人は、3か月後に修正が2本に減っています。

面接での見極め方:「厳しい指摘を受けた経験と、その後どうしたか」を聞きます。相手を悪く言わず「何を変えたか」で答えられる人を評価します。

8. 優先順位をつけられる

やれることは無限でも時間と予算は有限です。「今月いちばん効くのはどれか」を選び、残りを一度捨てる判断が求められます。

現場のシーン:「SNSも動画もSEOもやりたい」と言うクライアントに、「まずLP改善が最もCV増につながるので今月はここに集中しましょう」と提案できるかが腕の見せどころです。

面接での見極め方:「業務が重なったとき、どう順番を決めましたか」と聞きます。「期限が近い順」だけでなく「影響が大きい順」の視点があればマーケター向きです。

9. 細部の違和感に気づく

「なんとなく数字がおかしい」「この文言は伝わらないかも」。小さな違和感に気づけるかで、大きなミスの手前で止まれるかが決まります。

現場のシーン:計測タグのミスでCVが二重計上されていたとき、「急にCVRが良すぎる」と気づけるか、好調と報告してしまうか。後者は信頼を失います。

面接での見極め方:職務経歴書の誤字・表記ゆれは必ず見ます。加えて「ミスを未然に防いだ経験」があるかを聞きます。

10. 成果が出ないときに原因を分解できる

施策は半分以上が思った通りには動きません。「流入は増えたがCVRが下がった」「特定のデバイスだけ悪い」と要素に分けて原因を探せる人が成果を出します。

現場のシーン:売上が未達のとき、「広告費を増やします」と答える人と、「流入×CVR×単価のどこが落ちたか確認してから決めます」と答える人では、翌月の結果が変わります。

面接での見極め方:「うまくいかなかった経験」の原因を「努力不足」の一言で片付けていないかを見ます。要素に分けて説明できる人は未経験でも伸びます。

Webマーケティングに向いてない人の特徴5つ

正解待ち・感覚頼み・短期志向・反復嫌い・一人完結の5タイプは苦労しがちですが、いずれも意識の持ち方で改善できます。

1. 「正解」を教えてもらいたい

マニュアル通りにやれば成果が出る正解はありません。「どうすればいいか決めてください」と毎回聞く人は現場で苦労します。

改善の余地:「自分ならこう思うのですが」と仮説を添えて質問する習慣だけで、周囲の評価は大きく変わります。

2. 数字より感覚で決めたい

「この広告の方がかっこいい」で判断を続けると、改善に再現性が生まれません。感覚は大切ですが、最終判断は数字で行う必要があります。

改善の余地:感覚を「仮説」として扱い、数字で検証する順番に変えれば強みになります。

3. 短期で派手な成果を期待している

「3か月でバズらせたい」「すぐに年収を上げたい」という期待は、入社後の落差を大きくします。成果が出るまで半年単位かかる施策がほとんどです。

改善の余地:時間軸を「1年で一人前、3年で一人で回せる」に置き直してください。それでも他職種より伸びやすいキャリアです。

4. 毎日同じ作業が苦痛

日次のレポート確認や入札調整といった繰り返し作業は、1年目の業務の大半を占めます。ここに耐えられないと成果が出る前に辞めてしまいがちです。

改善の余地:繰り返し作業を「自動化のネタ」として見ると、苦痛は面白さに変わります。関数や自動レポートの習得は評価にもつながります。

5. 人と調整するより一人で完結させたい

Webマーケターは営業・デザイナー・クライアントと毎日調整します。「人に説明するのが面倒」というタイプは施策が前に進みません。

改善の余地:内向的でも問題ありません。必要なのは雑談力ではなく「結論と理由を簡潔に文章で伝える力」です。

Webマーケティング適性セルフチェック10問

10問中8問以上なら適性は十分、5〜7問なら標準、4問以下は短期間試してから判断するのがおすすめです。

判定の目安

手応えがあった方は、「未経験OK」の求人を先に見ると学ぶ内容の優先順位が決めやすくなります。

職種別に見るWebマーケティングの向き不向き

職種ごとに求められる性格は異なり、未経験の入口としては広告運用が最も門戸が広い職種です。

職種向いている性格主な仕事入口としての難易度(編集部の見解)
広告運用数字に強い/PDCAを速く回したい/細部に気づくGoogle・Meta等の広告設定、入札・予算調整、レポート低い:未経験採用の入口になりやすい
SEO・コンテンツ文章が好き/調べるのが好き/長期戦に耐えられるキーワード調査、記事企画・執筆、サイト内部の改善中:ライティング経験があると有利
SNS流行に敏感/企画が好き/反応を見るのが楽しい投稿企画・運用、コミュニティ対応、投稿分析中:自分のアカウント運用経験が問われる
CRM・MA設計が好き/几帳面/顧客の行動に興味があるメール配信設計、シナリオ構築、顧客データ管理高い:ツール知識と顧客理解の両方が必要
データ分析論理的/統計に抵抗がない/地味な作業が平気GA4等での分析、ダッシュボード構築、効果検証高い:分析ツールやSQLの基礎が求められる

採用側から見て未経験者を最も採りやすいのは広告運用です。日次で数字が動くため成長が見えやすく、「数字・仮説・継続」を最短で鍛えられます。

未経験でも「Webマーケティングに向いている」を証明する方法

無料教材の修了・小さな自主運用・前職の数字の棚卸し・志望動機の具体化の4つで、適性は行動で示せます。

dodaの転職求人倍率レポート(2026年6月)は、求人倍率2.55倍と求人が増える一方、「企業による厳選採用の傾向が一段と強まっている」と指摘しています(出典:doda)。だからこそ未経験者は「適性の証拠」を面接に持ち込む必要があります。

1. 無料の公式教材を修了する

Google スキルショップ(Google広告認定資格・GA4認定資格)は無料で学習・受験でき、Meta Blueprintも学習は無料です。資格そのものより「自分で学んだ」事実が「学び続けられる人」の証明になります。面接では「全部理解しました」より「自動入札がまだ腑に落ちていません」と言える人を評価します。

2. 小さな自主運用の数字を持つ

自分のブログやSNS、数千円の自己資金での広告配信でも構いません。「何を仮説にして、何をやって、どんな数字になったか」を1枚にまとめて持ってくる人は、面接官の目の色が変わります。成果が出ていなくても「原因をどう分解したか」が特徴10の実演になります。

3. 前職の「数字実績」を棚卸しする

営業なら売上や商談数、販売なら客単価、事務なら処理件数やミス率。どんな職種にも数字はあり、「数字を追った経験」を抜き出しておくと特徴1の裏付けになります。

4. 志望動機を「やったこと」で具体化する

「人の心を動かす仕事がしたい」のような抽象的な動機は響きません。「自分で広告を出して、クリック率が変わる理由を考えるのが面白かった」と行動と気づきをセットで語ると伝わります。

「Webマーケティングに向いていないかも」と思った人へ

向き不向きの判断は早すぎることが多く、隣接職種から入る道や、第三者に相談してから決める選択肢もあります。

1つ目は、その判断はたいてい早すぎるということです。言語化・優先順位・原因分解など特徴の半分は仕事の中で身につきます。採用側が見ているのは「今できるか」ではなく「数字・仮説・継続に抵抗がないか」です。

2つ目は、関わり方は1つではないということです。2025年のインターネット広告費は4兆459億円で、総広告費の50.2%と初めて過半数を占めました(出典:電通「2025年 日本の広告費」)。市場が大きいぶん隣接する仕事も多いのです。

1人で結論を出す前に第三者に適性を見てもらうのも手です。

よくある質問(FAQ)

Webマーケティングの適性について、よくある4つの疑問に採用側の視点で答えます。

Q. Webマーケティングに向いている人の特徴は?

「数字を見ること、仮説を試すこと、地味な作業を続けること」に抵抗が少ない人です。人の行動への興味や言語化、原因の分解が加われば安定して成果を出せます。

Q. 文系でもWebマーケターになれますか?

なれます。必要な数字の扱いは四則演算と割合が中心で、高度な数学は不要です。文章力や「なぜ人がそう動くか」を考える力は文系の強みで、SEO・コンテンツやSNS職で活かせます。

Q. 数字が苦手でも大丈夫ですか?

「計算が苦手」なら大丈夫です。計算はツールがやってくれます。「数字を見ること自体を避けたい」場合は苦労するので、家計簿アプリなど身近な数字を毎日1分見る習慣から試してみてください。

Q. 内向的な性格でも向いていますか?

向いています。対面の営業力より「結論と理由を順序立てて文章で伝える力」が重視される仕事です。1人で数字を見て仮説を練る時間が長く、内向的な人が力を発揮しやすい職種です。

Webマーケティングに向いてる人は「才能」ではなく「抵抗感の低さ」で決まる

数字・仮説・継続への抵抗が低く、10の特徴のうち6つ以上当てはまるなら、未経験でも挑戦する価値があります。

「自分に向いているか、客観的に見てほしい」という方は、ソイルエージェントの無料キャリア相談をご利用ください。現役で広告運用を行い、企業のマーケター採用もお手伝いしている会社だからこそ、あなたの経験のどこが適性の証拠になるかを整理し、「通る準備」を一緒に進められます。

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監修:SOIL株式会社

SOIL株式会社(京都・東京)は、運用型広告を中心とした広告運用代行・インハウス支援・マーケティング総合支援、およびマーケター採用代行を行うマーケティング支援会社です。有料職業紹介事業許可番号:26-ユ-300751。求職者の方からは一切費用をいただきません。


参考・出典